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2006年12月01日

12月1日 コンベア式汚泥乾燥機。加熱方法ー対流伝熱について。


本日は乾燥機、乾燥装置全般の乾燥させるべくその加熱方法について記したい。
弊社特許申請済みコンベア式汚泥乾燥機は、伝導伝熱と輻射伝熱方法の2種同時に取っている。
過去製作経験がある炉の廃熱利用の乾燥機は対流伝熱方式と言える。
ではその伝熱方法を具体的に。

コンベア式汚泥乾燥機のページはこちらをクリックされて下さい。


今回はようやく成功したベルトコンベア式汚泥乾燥機の最終改造の様子をスライドショーに
まとめた。
少しでも眺めて頂ければ幸いですばい。










乾燥機には、材料に熱を加える方法として大きく4方法に区分される。

1.対流伝熱
2.伝導伝熱(単に伝熱と言う場合もある。)
3.輻射伝熱(ふくしゃでんねつ)
4.その他

それでは先ず対流伝熱にについて。
対流伝熱での乾燥機は高い温度に熱せられた空気、熱風を材料に直接接触させて
熱を加える方法だ。
そもそも対流伝熱とは流体内に起こる伝わり方で、様々な温度の流体同士が混合することにより
熱が移動する現象をいう。
例えば、空気が温められ、その周りの空気より軽くなると上昇する。
これによって、周りの冷たい空気が温めているところに流れ込み、空気の流れができる。
水も同様で、暖かくなった水は上へ、上の冷たい水は下へ下がる対流伝熱が発生する。

対流伝熱式の乾燥機に箱形乾燥機がある。
これは材料を入れてある箱の中に熱風を入れその熱で乾燥させる装置だ。
これは熱風の通し方そして材料の設置方法。
つまり材料に対して如何に効率良くそれもなるべく熱い温度の熱風を常に加えるかが
大きなポイントになる。

先ず箱形には送風機が必要だ。
乾燥させるべく材料に熱を加えると、その材料に加えられた熱風の熱エネルギーにより
当然水分、液分が発生する。
しかし、乾燥装置内は風がないとするとその水分は材料周辺に当然残る。
湿度は次第に上がる。周辺が湿度が高い状態では空気そのものが乾燥しない為に
材料も乾燥しない。俗に言う蒸し風呂のような状態だろう。
送風機の役目としては上記の状態を防ぐため水分を風で外へ追いやるという事と。
もう一つ、熱風を材料へ送る役目がある。
送風機の能力、静圧があまりに高いと材料の乾燥する速度より速く、熱風を加える以上に
単に水分を吹き飛ばすだけのものとなる可能性はある。

箱形以外にも回転式乾燥装置や気流乾燥装置。他にも何種類もある。

次回は伝導伝熱について。


参考文献:「初歩から学ぶ乾燥技術」中村正秋、立元雄治著
参考サイト:「原子力百科辞典 ATOMICA」




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本日の午後は久方ぶりに腰を落ち着け、パソコン画面に向かい図面書きができる。
只今製作中の製品の図面が今だ完成していない。
図面は詳細な部品図を書いてこそ図面と言える。
果たして細かい図面無しに製品がつくれるかというと即座に皆首を左右真横に振るだろう。
取り合い、そして加工精度等あらゆる技術ノウハウがぎっしりと詰まっている。

今週は遠方への出張もあった。
最近外出する機会が多く、そしてたくさんの宿題を持ち帰っている。
宿題があるだけでもこの先又しても受注に繋がる可能性があるのだから
喜ぶべきであり決して嘆く代物ではない。
感謝すべきであり非難すべき箇所は針の穴の程度の隙間もない。

外出するという行動は外部の方々と接触しそして様々な声を聞くことができる。
そして現地で設置された機械、装置が実際動いている様子を自分の二つの眼で
じっくりと眺めることができる。
その稼動とは動いているという事実を視覚が感じ取る以外に振動、そして音、匂いを
自分自身に備わった5感を刺激しそして体全体で味わうことができる。

その自分の身で直に接触した感覚を図面上に書き表す機会も当然ある。
自分自身に今だ身についていない刺激を味わいそして図面化される訳だ。


しかしながら、外出ばかりでは工場内が進捗しない。
私が図面を描かなくては職人が遊ぶ。
当然ながらこれからは図面描きに没頭せねば最早納期と言う至極当然なる叫びが
次第に大きくなるに違いない。
ものづくりを行う上での至上命令たる納期はいかなる理由があるとしてもその存在は
絶大なるもので、決して破ることができない掟たる存在として日頃から立ちはだかる。

その歴然たる日付と言う数字を慮るにつれ、図面書きの更なるスピード化。
より一層の図面の完成までの時間の短縮。
それこそが常にそして永遠に求められる課題でありそして当然ながらこの行為を
支配せねばならないのは周知の確固たる事実に相違ない。

過去を振り返れば、手書きの時代であった昔懐かしい時代よりは今現在の2DCADのお陰で
多大なる速度アップは図れたのは喜ぶべき事実であろう。
しかしながら、時代そして今現在の事実の先への未来への流れは決して速度を緩めることなく
より一層の高速化に拍車をかけて人々を最早、篩にかけて蹴落としている感もあるのではないか。
スローあるいはゆっくりと言う言葉は最近又見直されてはいる。
しかし、我が仕事の範疇に身をおいているとその言葉はまやかしに過ぎず、そして先を
見落とす結果のみが自分自身の身に振りかかってくるのは決して誤りではないだろう。
さすれば当然自分体をスピードと言う文字の上に載せ、その上乗りこなせなければ
この時代からは取り残され一旦落ちた穴から這い出すためにはかなりの労力と時間を
結局のところ必要となるのであろう。


私は先日教えられた。
既に図面は3Dの世界ヘと突入していると。
3Dでしか図面を書けない人物がこの日本国にかなりの人数発生しているという事実を。
それは私どもが日頃書いている機械、装置の図面での話なのだ。
そして近い将来図面は3Dのみが大きな優位性を持ちそしてそれが当然なる自然な
図面と言う称号を与えられる時が極身近に既に近寄ってきているという事なのだ。
最早私の身近なある業界では図面の交換は3Dのみしか受け付けないということだ。
私の図面書きは手書きに始まりそして2DCADへお陰さまで何とか進化を遂げた。
それは鉛筆がマウスへとすんなりと変貌を遂げる事に成功ができたためなのは
書くまでもない。

私は最近果敢に挑戦している。
再度、再びと言う表現方法が的確だろう。
多忙と言う文字の前に一旦挫折した。
しかし、今回は同じ徹は決して踏めない。
既に多忙と言う二文字は言い訳と言う勲章のみを与えることができ得るだろう。

実のところ躊躇と戸惑いが私自身に3D取得のための入口で大いに立ちはだかっている。
手書きそして2Dでは決して味わうことがなかった図面描き。
図面を描く際に頭に思い浮かべる内容が先ず全く異なるのだ。
3Dの図面は従来の手書き、2Dの設計思想を全く無視する事から始まるようだ。
先ず頭に思い浮かべる内容が既に3Dでは画面に現実化されている。
頭上で漂っていた立体図が既に画面上へ現れているのだ。
私はそれに対して先ずは戦慄しそして恐れヘと心境が瞬時に変化させられる。

あの人物は何度も私に対し断言した。
それは統計上の数字に基づくものであり決してその人物だけの発言ではないと言う事は
カラーの棒グラフで私の目の前に示された。

「半年が勝負です。それ以上かかると又挫折します。」
その言葉は私の胸に突き刺さり、そのナイフは決して私の胸からは離れず
突き刺さったままだ。

そしてその人物は驚くべき発言を続けさまに発した。
「むしろ3Dで描く方が時間がかかります。しかし、描いてしまえば他に与える
影響は絶大なものがあります。」と。

その絶大なる影響についてはここでは書くまい。
その影響は自分自身の5感で味合わないことには書ける内容ではないだろう。
私は決意した。
私はこのスピード化とは相反する3Dと言う図面に賭けてみようと思う。
既に3D図面の波は既に間近に迫っているのだ。
その波に乗らねばならないのだ。
実のところ波とは振動のみでその物体は移送しない。
その振動いずれ私も身を震わせそしてあの人物の発言にもある絶大なる影響にも
身を震わせねばならないのだ。

これから半年か~。

半年後の姿が如何に変化しているか。
自分なりに楽しみだ。

しかしながらこれだけは威風堂々と威勢良く大きな声で発言できる。
これだけは私自身明確にそして歴然たるこの事実を最早誰かが絶大なる力による
手助けを借りようとも変化させる事はできないだろう。






私のイニシャルがエイチであることを。




それでは又です。




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読破中。
「火車」宮部みゆき著
なかなかよかじゃなかですか。




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 皆様いつもお世話になり有難うございます。
 3Dであれは描かないブログあるはず。
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2006.12.1by 博多の森と山ちゃん