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2008年01月08日

1月8日 職人。。。



あいつは艶やかの美貌の上に可愛らしいうっすらと紅色が生える口元はいつも
微笑みの表情が窺(うかが)える。
女性専務あいつは昨日とは打って変って社内に閉じこもりひたすらパソコンの画面に
向かっていた。
一つ一つの案件を素早く、俊敏にこなさねばこの世を席巻している短納期という
現実に打ちのめされてしまうからだ。





社内には情報は一切ない。誰しもが理解し頷く。
ものづくり商品開発とて先ずは売りを考えアイデアを導き出す。
常に如何に売るかそして如何に売れるかが最重要課題でありそのために
日夜頭をひねる。
その情報源は常に社外にあるのであり、赤いミニスカートから眩しく輝くすらりと伸びた
2本足で相手の不平不満、そして隙間を搔き集めなければならない。

しかし、本日は一日中つぶらな麗しき瞳は常時パソコン画面に向けられその表情は
真剣そのものだ。
常にアイデアを奮い起しそして提案する。先ずは叩き台だ。そこから始まるのだ。
こちらから何らかの情報を提供すれば相手の考えを聞き出しやすい。
動くものづくりは事前にできる限りの相手側の意向を詳細に確認しておかないことには
導入後も試練が果てしなく続く。
なるべく起こり得る事項を一つ一つ確認をし相手が納得した上で進めることが肝心だ。
可能な限り事前に納得して頂いたとしても実稼働時思いもしないことが起こる。
動くものづくりは生産に直接かかわることが多くトラブルは決して起こしてはならぬ。
必ず事前の試運転は必要だ。
確かにできるだけ試運転に時間は取りたい。
しかしそれに見合うだけの費用があるのであれば得てしてそうではない場合ばかりだ。
それに納期という関門もある。

それでも最たる美貌とふくよかな胸を作業服に仕舞い込んだあいつは決して
動くものづくりをやめるつもりはさらさらない。
うるんだ艶やかなその瞳は常に次を見つめ決して後ろを振り返らない。
いや振り返らなくてもよいのだ。
その理由は一体何なのか。

それは。。。

いつも後ろには腕の立つ女性職人ばかりの町工場が控えているからだ。




それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著


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2008.1.8by 博多の森と山ちゃん



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