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2008年03月27日

3月27日 既に次なるものづくりが工場を占領。そして股いや又しても(5)。。。



最たる美貌のあいつ女性専務は真っ赤なミニスカートでほんの少し隠したスラリと伸びた
魅惑の2本足で日頃客先へと彷徨い歩く。
いつの時代でもそうであるが特に最近企業間格差の大きさに身に染みて感じ入る。
儲かっている会社そして四苦八苦の企業。
昨今の時代背景の影響ももちろんあるであろうが時は常に変遷を重ねその動きに
追随しながら変化を続けている会社ほどどうも元気があるようだ。
あいつの女性ばかりの零細町工場とて常に客先の動向を掴んでおかねば
ついぞ客先そのものがこの世から消え失せることが日常茶飯事の現代に
巻き込まれると最たる弱者である小さな町工場は一瞬にして吹っ飛ぶ。
情報とは常に外、その客先にあり決して社内、セミナー、仲良し懇親会などには存在しない。
ある団体に属する暇があれば新規のお客の開拓に励みその継続に時間を割く。
ものづくりを続ける限り次なるものづくりのアイデア、ヒントをその客先より聞き出す事こそが
常に変革を続けそして生き残るための最も重要な手段であるのは書くまでもないであろう。




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今頃すんません。誰も読んでいないと思っていたら密かに誰かが読んでいた
そこはかとないあのお話の続きを。

以前の内容はお手数ですが下記エントリーをお読みくださいませ。

股いや又しても(1)
股いや又しても(2)
股いや又しても(3)
股いや又しても(4)




到着した目的地はあいつの町工場の事務所だ。
あいつが先程まで知識労働に励んでいたはずの事務所だ。
明かりもそのまま灯っており一気に2階へ階段を駆け上る。
事務所を出た際と全く変化がない様子を確かめるとあいつのいつもの定位置である
パソコンの画面の前の椅子に座る。そしてひたすら画面に見入りキーボード、マウスを操る。

このものづくり製品の図面さえ完成させれば。
既に構想は頭に明確に描かれているこの製品の構造を図面化できれば。。。




全く時間の余裕がないあいつはそれこそ死に物狂いだ。
あいつを目の前に待ち構えている死に対し生きることを許された短い時間にただひたすら
パソコンに向かう。
あいつの脳細胞に描かれてはいる内容をCADソフトを駆使し画面上に完成させる事こそが
実のところ行うべき行動なのだ。
これだけ出来上がれば。これこそが完成さえすれば。
常日頃四苦八苦しながら懸命に生き残るために苦心しているあいつの女性ばかりの
町工場はこの完成図面により少しは息をつけるはずだ。
この図面さえ出来上がれば職人の仕事を見つけるための会社の苦労は少しは
和らぐはずだ。
いやそれどころか次々と仕事は舞い込み多忙を極めることになるであろう。
それほど画期的でありそして時代に合致した素晴らしき内容なのだ。
あいつは今まで自分の家族を顧みなかったのは事実だ。
しかし、それは最たる弱者である女性ばかりの職人が飯の喰いあげにならぬよう。
会社そのものが電話帳から消え去らぬよう。そのためだけに一心不乱に働いたためだ。
決して後悔はしていない。もし会社経営が行き詰れば。会社が消え去れば。
女性ばかりの職人は路頭に迷い。そしてついてはあいつの家族さえ大きな借金を抱え
夜逃げ同然でこの世を彷徨い歩く漆黒の人生が待ち構えている。
その心配、不安に立ち向かうからこそ懸命に働きそして休みなど放棄して体全身で
必死に立ち向かう。
あいつはその苦労、苦心など分かってもらおうなど露ほども思ってもいない。
死に物狂いの毎日を誰かに理解してもらおうなど贅沢な考えなどあるはずもない。
ただひたすら働きただひたすら行動する。愚痴、不平不満など決して漏らさず。
目の前の状況、自分に振りかかる境遇は全てが自分の責任であり決して他人のせいでも
何でもない。
だからこそ言い訳など一切せずひたすら努力しそして仕事に励む。

その成果が図面だ。その全身汗した努力の結果こその図面の内容なのだ。
あいつは必死だ。脇目振らず一心にパソコン画面に向かいマウス、キーボードを操る。
それこそ何かに取りつかれたように休憩一つ取らずに。
あいつは口一つ開かず無口に眼光だけが鋭い。
一刻一刻無情にも壁に掛けられた時計が時を刻む。
一秒一秒刻まれる時計の針の進捗はあいつの残されたこの世での人生の最後への
門出だ。
時はあいつの体を蝕みついには消え去らねばならない。
時の刻みとは確かに誰しも定められた掟であり決して破り捨てることなどできない決定ではある。
その掟がただ今のあいつの境遇ではには目の前に歴然と存在しそして理解せざるを得ない。
それは決して自然ではないはずであるのだがいつの間にかその時の流れは自然でもある。
自覚しなくても自覚せざるを得ない決定打でありそれは既にその打撃はあいつの
体全身に沁み込まれそして追随せざるを得ない決して逃げ去ることなど出来ない現実の
時の刻みの運命そして宿命に違いない。

時の刻みは太陽を地上に照らしだしそしてそして次なる月の明かりが地上を灯す。
その時刻は地上を照らす唯一の明かりである満天な月明かりはあいつの図面完成の
時の知らせでもあった。
ついぞあいつの頭の中身はパソコン画面の完成図面として赤裸々に映し出される。
いよいよ完成だ。
とうとうあいつの完璧な眩いばかりの全身全霊が醸し出されその成果が
世間の前へとさらし出されたのだ。
これよりあいつの零細女性ばかりの町工場にも眩しい輝かしい脚光が照らされるの
間違いがない。
僅かな時の流れの中で。僅かな一昼夜という時間で。

いよいよ完成した図面はプロッターのインクにより一枚の紙へ描き始める。
描かれる真黒なインクはA1版の何も描かれていないまっさらな真っ白な紙面へ
あいつの頭脳全てを背負って走り始める。。。




股いや又しても次回へ続く。。。




それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


読破中。
「竜の卵」ロバート・L・フォワード著


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2008.3.27by 博多の森と山ちゃん