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2008年06月06日

6月6日 まさか(4)。。。



電話の内容はあくまでも仕事のことであり個人的内容などなかった。
当たり前だ。何を期待しているんだ。
あいつ女性専務は自分ながらにあきれる。
どうしても過去のまばゆい出来事を忘れられないでいる。
だが今現在の自分自身の社会的責任の重さを考えれば甘酸っぱい二人だけの秘密など
どこかへ放り投げ無残にもずたずたに壊してしまわねばならないはずだ。
あいつのやらなければならないことが山ほどある。
町工場の皆の人生はあいつの肩にかかっていると言っても過言ではないのだ。





彼からの電話の内容はあいつの町工場の今後の行方を占う可能性すらある
十二分に検討するに値する内容だった。
彼が働く大企業の工場もやはり化石燃料の急激な高騰が大きな問題になっており
その上、環境に配慮した経営活動がより一層重要視されている。
化石燃料を使用することによるCO2排出は当然減らさねばならない。
そのため今後化石燃料の代替エネルギーを使用する装置の装置を検討しているらしい。
それは長期的ではなく既に早急なる課題にあがっている。
あいつの町工場が提供した特許出願済みの乾燥機は産廃費用を減らす意味では
十分に威力を発揮している。

それに彼が働くような大企業となると、接待、賄賂という営業手段を使う多いなか、ただ
技術面のみで接触している企業は皆無に等しい。
そういう会社にこそ検討してほしいとの要望だった。

検討する内容とは全く化石燃料を使用しない乾燥機、炭化装置の開発という。
但し、あいつの町工場も辛酸なめさせられた過去がある金額の支払いが条件だ。
成功すれば金は出すが失敗すれば一銭も出さない。
となるとたやすくは首をたやすく振ることなどできない。

既に何社にも声を掛けたがどこも怖がって色よい返事はもらえてないらしい。
当然だろう。あいつとて怖い。失敗すればあいつの零細町工場はひとたまりもない。

だがあいつは決して無碍には断らずに回答は保留にする。
何らかの解決手段があるかというと実はないのだが。
だが出来ないとは言えなかった。
その理由はあいつ自身とて分からなかった。
彼からの電話だからか。いや装置の開発に何らかのアイデアがあるのか。


化石燃料を使用しない乾燥機は存在する。
先ずは熱風発生器、赤外線等電気エネルギーを使用する方法。
これは消費電力を相当量使用しランニングコストがかなりかかる。
しかし、熱源自体は煙等は一切発生しない。

次に余剰蒸気を使用する方法。
この方法は伝熱方法をとれば乾燥は出来る。
だが蒸気がなければボイラーで熱源である蒸気を作らねばならない。
そうなると煙が発生する燃焼方法を取らねばならない。

あいつの町工場は上記2方法による乾燥機は既に開発済みであり特許も出願している。
それにバッチ式ではなく連続式であるのは画期的だと言えるだろう。


あいつは既に次なる乾燥機は開発検討していた。
特に余剰蒸気を熱源である乾燥機は改良作品を既に試作中だ。
さらにだ。あいつは他に化石燃料を使用しない方法に頭を悩ましていた。
そして今現在は2つの方法を見出す。
一つが燻焼。もう一つが磁気分解熱による方法。
いずれも化石燃料は使用しなくても済む。
燃料方法を全く取らないためダイオキシンからの規制からは外れる。

やはり今現在は様々な課題の壁にぶち当たっている。


あいつは彼の姿は既に脳裏からは消え去りただ次なる装置の開発のみが
四六時中頭を悩ましていた。。。

ところがだ。。。




えっ。まだ続くのですか。


それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


読破中。
「竜の卵」ロバート・L・フォワード著


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2008.6.6by 博多の森と山ちゃん



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