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2008年06月07日

6月7日 我らが職人はひたすら材質ステンレス半自動溶接に励む。そしてまさか(5)。。。



我が町工場ではステンレス加工がまだまだ続く。。。



















彼からの開発装置の提案に対し何ら回答できないままでいた。
そう簡単においそれとは返答できる内容ではなくもし要望通りのものが
出来るならこの客先だけでなく数多く確実に売れると予想ができる。

既に次なる開発装置はあいつのの町工場では手掛けている。
零細企業であるため追加となる他の装置の開発までは金と人手がない。
それなら即座に断ればよかったのであるがあいつは何故かしらそれが出来なかった。
それは客先の担当者が昔の彼であるのが最も大きな理由であろう。
しかしながらあいつは過去の鮮やかな彼との二人きりの思い出が断れない理由だとは
自分自身理解はできていなのだろうか。
既に忘れ去るべき過去の事実でありそれに惑わされることは決してあってはいけない
事柄のはずだ。
もし決して忘却の彼方へ葬ることができないとすれば何らかの切っ掛けで
ずるずると引きずりこまれる可能性すらある。

彼との二人きりの昔の秘めた麗しき事実はあいつの人生のアルバムに明確に細やかに
書き込まれそのページを頭の中でめくる楽しみをついつい味わう時間を作ってしまう。
その味わいは今現在のあいつそして彼のおかれた境遇からは危険な味との回答でしか
見出せないはずだ。
それはあいつは理解はしている。十分に理解しているのだが。
どうしても頭では分かってはいるのだが。
彼の姿を思い浮かべるだけで胸の鼓動は激しくなり苦しくなる。
その苦しさはあの頃を全く一緒だ。身も心も若かったあの頃と何ら変わりない。
考えれば考えるほど。思えば思うほど。

しかしその胸が詰まる苦しみは、いつしかあの頃の清純な乙女の心に戻ったような心地で体が
ふわふわと浮きあがりとても心地よい。

あいつは一生懸命忘れようとしていたのは事実だ。
忘れなければそれこそ今にも思わず体が解き放たれ危険な行為をしかねない。
あのまばゆいアルバムの彼とのページは全て即座に破り捨てなければならないのは
分かっている。
だからこそ決してあいつから彼へは連絡することはなかった。
又、彼から電話が掛って来ぬよう祈るような心地の日々を過ごしていた。
なるべく懸命に仕事へ没頭しようと心掛けた。
決して彼を思い出さないようひたすらあいつは町工場で出来得る限り汗水たらし働いた。


しかし、その努力も束の間のはかとない行為にしか過ぎなかったのであろうか。
時間の流れとは時には無残との代名詞が付くのであろうか。


あいつへ彼より直接早急に会いたいと連絡が入る。
もちろん仕事上での内容ではあるが。
詳しい内容は彼の工場でとのことだ。



あいつの心臓の鼓動は大きくなり胸騒ぎが収まらない。
いつしか赤らんだ頬に微笑みを浮かべたあいつは。

そして。。。




明日は日曜日ですよ。まだ続くのですか。


それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


読破中。
「竜の卵」ロバート・L・フォワード著


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2008.6.7by 博多の森と山ちゃん