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2008年06月26日

6月26日 やはり(3)。。。



あいつ女性専務はコンベア下に設けられてある小屋へ辿り着くと
扉を開け周りを見渡す。鍵が掛けられてなかったのは幸いした。
あいつの九州は福岡、博多の街の町工場は何度も盗難の被害に遭った。
その度に警察に出てもらい指紋、足跡まで取ってもはもらったものの
結局犯人は捕まらずじまい。
この山間の田舎では泥棒はいないのだろうか。





目的物を見つけると即座に手に持ち立ち往生の車が置かれた場所まで駆ける。
一向に土砂降りの雨は収まりそうにない。
あいつは車の前輪の前に立つと即座にタイヤの前を手に持つショベルで堀り出す。
掘るとそこへ雨の水が溜まる。掘れば掘るほど泥水は深さを増す。
気にも掛けず先ずは右の前輪の前そして車の進行方向へ向かい掘り続ける。
そして左側のタイヤ周りも同じ動作を繰り返す。
息を切らし腰を時折伸ばしながら一切天を仰がずひたすら手に持つショベルとぬかるみの土との
格闘を続ける。
あいつの動作が止まる。背をゆうくりと伸ばし大きく呼吸する。
ずぶ濡れの体は土を掘る連続動作の筋肉の消耗による
熱エネルギーの放出により温められ、天より降り注ぐ水滴の冷たさに調和され心地良い。

あいつは手にショベルを抱えたまま駆けだす。
コンベア下に排出された天高くそびえたつ採石、小石の山の前に立ち止まる。
すかさずショベルをその山へ突き刺すと積まれた小石の山をそのまま車へと運ぶ。
掘られたばかりの泥土へと放り出す。即座にショベルには積まれたはずの小石は消える。
再び砕石の山へと向かい、ショベルへと積まれる。そして車へと小石の小山のショベルを
抱えたまま戻る。次々と掘られた穴は小石で埋められ行く。
何回も繰り返し行われる。だが、あいつは一切休むことなく血眼の表情だ。

あいつは小積みされた採石をショベルから放り投げると屈めた体を伸ばす。
痛々しい表情で腰に手を当て背骨をゆっくりとじわじわと伸ばす。
顔をしたたる水滴は汗か雨かは本人でも分からない。
ショベルを元の場所へ戻すと濡れた体のまま運転席の座席に乗り込む。
あいつが今回使っている町工場のデイーゼルエンジンのワゴンは常に座席の全て
新聞紙で覆われている。
それはなるべく清潔に保つためだがあいつの濡れた体で新聞紙は色が変わり
座席のソファーまでもが濡れる。

あいつは砂混じりの濡れた手で構わずエンジンをかけるオートマ車ではあるがわざわざギアを
ドライブモードより1段落とす。
ゆっくりとアクセルを踏みながらもハンドルを握る手に力が入る。
しかし決して一気に踏み込むことなどしない。細心の注意を払いじわじわと踏みこむ。


いよいよ目の前に燦然と立ちはだかる滝の山に向かい車を発進させる。。。


えっつ。又しても続きかよ~。誰も読んでいないと言うのに。




それでは又です。


読破。
「国境」黒川博行著
約830頁を一気に読ませる腕は大したものだ。
とにかく面白い娯楽大作。北朝鮮の内部事情も分かる。
あながち嘘ではないと思われるが。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


読破中。
「竜の卵」ロバート・L・フォワード著


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2008.6.26by 博多の森と山ちゃん