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2009年09月01日

9月1日 林地残材木材チップ乾燥機とバイオマス(5)。。。



木材チップ乾燥機改良後早々実験開始する。
だが、あいつは短時間で乾燥機実験を止める。
今回の改良は何ら効果がなく前回と同じ不具合が発生する可能性が
大きかったからだ。
周りの職人は落胆した表情一つ見せず即座に次なる作業を開始する。
その行動はまるで事前に結果が分かっていたかのように素早かった。






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7)林地残材小電気熱源木材チップ乾燥機の将来性
この乾燥機は林地残材を木材チップへ加工後、温水ボイラー等へ化石燃料の
代替バイオマス燃料として利用できるよう水分率を落とす装置だ。
実際、現状木材チップ、木質ボイラーの利用者は少ない。又現在原料として使用されている
木材チップの原料が端材、建築廃材のため乾燥の必要がない。
そのため林地残材を木材チップ利用のための機械製品は現時点では少ない。
だが、経済事情の悪化、端材、建築廃材の減少、化石燃料の高騰より次第に木質ボイラーの
導入の動きが高まっているのは事実だ。
環境保護、森林保護の観点からも今後林地残材の利用が進むことは間違いがないと
予想している。
木材チップ乾燥機の市場は今現在未成熟であり今後十分に将来性があると睨んでいる。
大企業が入ってく程大きな市場とは思えず又他の企業が取り組んでいない今のうちに
何とか良い製品を作り上げようとたくらんでいる訳だ。


8)何故林地残材小電気熱源林地残材木材チップ乾燥機なのか
今乾燥機の購入先は先ず蒸気発生器、ボイラー設置がないと予測している。
又、火気使用は許認可が必要な上にまさしく環境保護の時代に逆行している。
熱源が電気であれば乾燥機本体と電気があれば乾燥に利用できるわけだ。
電気であれば全く環境に負荷を与えることなくバイオマス燃料を作ることができる。
だが、弊社にも電気を熱源とした乾燥機は製作しているが電気量が大きくなりやすく
そうなるとランニングコストもかなり掛かる。
そのため要求される乾燥機は小電気量で乾燥できる製品となる。


9)我が町工場の取り組みについて
今現在熱源低圧蒸気での林地残材木材チップ乾燥機の研究開発に余念がない。
これを是非成功させ電気式乾燥機へ応用しようと考えている。
電気式乾燥機の製作実績もあるためそのノウハウも生かし良き製品を作り上げようと
日夜励んでいる。
又、相手先市場から販売価格もかなり安価な製品が求められるのも覚悟している。
かなり乾燥効率が良い製品でないと低価な商品はできない。

本日の実験では不具合が出る前に乾燥テストは中止し早速改造に着手した。
明日には再度乾燥テスト、実験はできる。


今シリーズはこれで終了です。お付き合い頂き有難う御座いました。



それでは又です。




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2009.9.1by 博多の森と山ちゃん