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2007年05月28日

5月28日 ヒレ付ベルトコンベアと見積図面。



先日出荷したヒレ付きベルトコンベア。
ベルト上に取り付けたヒレに搬送物を引っ掛けて運搬する。
急傾斜の運搬。約45度までの傾斜のバラ物搬送に使用する。
これ以上の急勾配となるとかなり高価なフレックスベルトを使用する。

今回はヒレ付ベルトコンベアにホッパ、荷こぼれ防止スカート、ヘッドシュート、
落下防止板そして押しボタンスイッチを取り付けた上での出荷だった。




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いつもながら迷う。
描くかどうか。
注文が決まり実際我が町工場で製作開始となれば、もちろん図面はなくてはならない
存在だ。
その注文を頂くためには当然ながら見積書提出が前提条件だ。
ではその見積書の内容の理解に提出する側とされる側に全くの相違はないか。
文字のみで果たして両者頭に思い浮かべる内容に全く食い違いがないか。
どうしても疑問符が付く場合がある。
ことさら既設機械、装置の改造、改造修理等になると事前に十二分に相談はするのだが
実際完成後にその様子が相手の頭に描いていた内容と異なると目も当てられない。
その事実は結局のところ受注した側が責めを負う場合が殆どだ。
そうなると両者間で頭に描く内容に全く相違点がない状態でのものづくりの開始が
大変重要であるのは間違いがないはずだ。
その隙間を埋める手段として見積図面作成がある。
先ず図面を描き提出する方法がある。

ところがこの見積時に提出する図面描きを如何に対処するかをいつも先ずは苦慮する。
受注確実である場合であれば当然描き、提出の上両者内容把握に努める。
あるいは、自社でしか製作しておらず他社ではできないものづくりであれば
それこそ堂々と相手に知らしめようとするだろう。
だが、いつもかしこそういう情況とは限らない。
むしろそういった場面に出くわすのは少ない。

つまり競争相手が存在し、どの会社が受注するか皆目検討付かない場合が殆どだ。
やはり同じ製品であれば金額が最も低価格である会社へとものづくりの仕事は回される。

競争相手の存在が前提である故、見積り図面作成をつい拒もうとする。
それは図面提出後他社へ流れるのは当然ながらありうる事実だ。
その図面がたたき台となりそれに基づいた見積競争になるの可能性は否定できない。
そこには見積図面作成に対する金銭面での対応は全く考慮がないのが通常だ。

そのため時と場合により見積図面作成時に心がける内容がある。
その対処の方法としては意識して寸法を実際と異なる数字を入れる。
あるいは他社が決して真似できないよう単純化して描く。
わざわざ図面内容を曖昧、適当な内容とする。
しかし、これには程度があり実際とあまりに違うあるいはあまりに曖昧にすると
競争相手だけでなく客先までが惑わされる結果となる場合だってあり得る。
見積内容に共通な認識の範囲が狭く、客先要求の内容と異なる場合も起こり得る。
それが為に完成した製品の内容が客先要望と相違が大きくその被害を被る
ことになりかねない。
その程度は難しい。

なるべく口頭で補う方法も試みる。
だが、言葉足らずで結局のところ相手が理解してなかったとなると元の木阿弥だ。
又、口頭では忘れ去られる可能性も否定できない。
あるいは了解したそぶりを見せ後日そこを曖昧にさせられることもあり得る。
結局のところ自社にとって大変不利である情況にさらされる場合もあるだろう。
その為文書にての説明を試みる。
しかし、その文書の内容は見積図面を基礎として作られる場合が多い。

実際のところ見積図面作成は時間を要する。
既設の改造であれば、現地へと足を運び先ずは実寸測定。
その上で頭に先ずはその内容を浮かべその上で図面描きを開始する。
時間は当然ながら人件費だから費用は掛かっている。
しかし、必ずしもこの図面描きが受注につながるかどうかは定かではない。
受注できなければ働き損のくたびれもうけということになる。

誰しもが注文は欲しい。
注文が得られないことにはいずれ電話帳から会社名は消え去る。

見積図面を描くかどうか如何に判断するか。


この命題を突きつけられた場合はやはり今現在そして今後、その客先との関係を
どれだけ重要視するかが大きな判断基準であろう。
それに同じ客先でも描く必要がある案件かどうかの決断を先ずはせねばなるまい。

しかし、実際提出時の客先の反応を想像しながら図面を描いているのは私だけではあるまいが。
そのこちら側の行為を既に客先が分かっているのであれば、如何に対応すれば良いかは
自ずと判断が付くというものだ。




それでは又です。




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読破中。
「素粒子と物理法則」R.P.ファインマン、S.ワインバーグ著 小林鉄郎訳

読破中。
「家族狩り 第四部」天童荒太著



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2007.5.28by 博多の森と山ちゃん