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2007年08月30日

8月30日 我が町工場の汎用旋盤はフル稼働。そして皆既月食の日に。。。



お陰さまで九州は福岡、博多の我が町工場の我らが職人は汎用旋盤加工に追われている。
我が身まで削らぬよう注意を払う。
だが、身を削り細身になりたい方は是非我が町工場までお越し頂きたい。
お迎えには必ずや参上致します。必ずや。。。

















先日の皆既月食の宇宙ショーたる偉大なる自然の力で日本国皆の魂を揺さぶっていたその瞬間。
黒い粒状のものが横切った事に気づいた者が果たしているだろうか。
宵の闇に浮かぶほんのり輝く月に黒い太陽が覆いかぶさるその瞬間。
黒点が颯爽と宇宙ショーお構い無しに遮ったのを誰が分かったと言うのか。
多分誰も分からなかったはずだ。気づくはずもなかったはずだ。
だが、その黒点移動を気づいていた者らが存在していた。
それを確かめるために皆既月食の自然の移り変わりをまざまざと眺めていた者らがいたのだ。

九州は福岡、博多の町工場の我らが職人は気づいていた。
それどころか、月が太陽に隠れるというその瞬間ほんの小さな黒い点が素早い速度で
横切ったのを見てわれらが職人は誰しもが感極まり大きな歓声を上げた。
そして皆お互い抱き合い万歳三唱したのだ。
その皆の歓声は果てしもなく大きなもので宇宙に漂う黒い粒状の一点まで届けとばかりに。
では一体その粒は何なのか。何故町工場の我らが職人皆喜び勇んだのか。
何故小さな黒い粒を垣間見ただけで屋根まで届くが如く飛び上がって歓声を上げたのか。

既にものづくりの世界は、ある大会社の生産方法が日本国どころか世界を席巻しつつあった。
その会社は最早世界一企業となるのも時間の問題だろう。
日本国のある地域から発展した一企業の生産工場は日本国内、北から南と進出しつつある。
それに呼応するが如く地方の知事はは過去中央から如何に予算を引き出すかが
政治家の力であったが今ではその会社の地元への工場立地こそが力量の見せ所となっている。
「乾いた雑巾までも絞る」というものづくり生産方式の代名詞とも言われるもう「カンベン方式」。
作っても作ってもコスト削減を迫られる。そのためには休みを取るなど贅沢なのだ。
ひたすらコスト削減に努めその努力を怠りなどすれば一刻の猶予もなく切り捨てられる。
儲からないがつぶれないを合言葉にひたすらコスト削減に知恵を絞る。
一旦その世界に入り込むと二度と逃れられない。ひたすらその会社のための生産活動を
他社、あるいは他の国へ回すぞとの言葉に恐れおののき必死に頑張る。
もがき苦しむがそのための恩恵を蒙る事は当然請け合いだ。
お金を生む方法を徹底的に教え込まれる。この世は楽して儲かるはずないと骨の髄まで
叩き込まれる。
その世界から逃げ出そうものなら即座に電話帳から会社名は消える。
本来のものづくりの方法いや本来の苦しむことこそが金儲けと言う本来の生き方までも
教えてくれる偉大なる生産方式。もうカンベン方式。
その一企業のもうカンベン方式は既に日本国だけでなく世界中を席巻しつつある。
そしてその方式によりその企業は世界一に手が届きつつある。

しかし、あいつはそのカンベン方式では製作しなかった。いや、しようとも思わなかった。
アイデア。ひたすらアイデアのみでものづくりに挑んでいた。
悩み解決。それのみに脳細胞をつぎ込みひたすら客先の困っている悩みを解決するための
ものづくりに日夜打ち込んでいた。
先ずはそのお陰で開発したのがイニシャルH形ロボット。既に特許出願中だ。
開発に成功し売り出した途端、世間をあっといわせる大反響を呼び起こした。
売れに売れた。そのお陰で莫大なる借金も返せた。
そして借金返済どころか手許には抱えきれない程の多大なる金額が残ったのだ。
儲かったお金には一切手をつけない。手をつけるはずがない。
それと言うのもこのイニシャルH形ロボットはある目的のために開発されたのだ。
それはもちろん儲けるためだ。儲けてお金をためる。
実はそのお金をあることにつぎ込むつもりなのだ。莫大なる手元にある資金を利用し
あるプロジェクトを成功させようと意気込んでいたのだ。
そのプロジェクトの名前はもちろん「H」。「プロジェクトH」。
だが、そのプロジェクトの内容を記す前に何故イニシャルH形ロボットが日本国中を席巻するが
如くあっという間に広まったのか。
先ずはそのH形ロボットについて詳しく書く必要があるだろう。
それは。。。


それでは又です。


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読破。
「山田風太郎忍法帖⑨⑩」山田風太郎著
いやあ。風太郎氏。面白い。

読破中。
「山田風太郎忍法帖⑪」山田風太郎著


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2007.8.30by 博多の森と山ちゃん



2007年08月26日

8月26日 昵懇(じっこん)。。。



「俺はおりる。金額が出せないとなるとやる価値はない。それにリスクが大き過ぎる。」
と私の顔をにらむが如く口角泡飛ばす。
私は相手の顔を見つめたまま、しばし口を開かなかった。





確かに相手の言う内容は理解できる。今回の金額では到底太刀打ちできない。
もし失敗したとしても果たして相手が助けてくれるかと言うとそれは不可能に近い。
相手からは正確な金額の提示は一切ない。
しかし、私は相手と価格について打ち合わせするうちに概算での予算の目星は付いている。
私も同じ思いだ。この予算額では容易には受け入れることは困難だ。

相手も必死だ。何とか金額を抑えようとあらゆる手段、方法の提案提示をこちらへする。
その内容は提示された時点ではうなされるとしても、詳細を調査し洗いざらい表へと
引き出すと首を傾けざるを得ない内容へと変貌を遂げる。

実際かなり難しい案件なのだ。既にある大手メーカーでさえ手を引いているではないか。
目の前の人物の私に向かう雰囲気は既に激しくそして落ち着きがない。
「私共も既に専門部隊を動かしている。それもあなたを見込んだ上での話しだ。
あなたがそういう態度であれば当然結果は出ている。」

私は返す言葉もない。相談した当初は私も意気盛んに内容説明、今後の展開を自信ありげに
意気揚々と笑顔で応対した。
ところが目の前の人物には失礼であるのだが、既に意気消沈し元気がない。
顔面蒼白な心地で発言する口数すら少ない。

今回の案件は確かにリスクが大きい。話を聞かされた時には既に逃げ出したい心境ではあった。
しかし、相手の他に相談するところがないとの一言がどうしても頭から拭い去ることができなく
仔細検討する返事をしてしまった。
案件内容を細かく詳細に調査するうちこれはとんでもないものを背負い込んだ心境へと
次第に心は深く塞ぎこみ始める。
果たして、そもそもこの考え自体が成り立つのか。果たして案件自体が存在し得るのか。
その存在価値すら疑い始める。

「やはり逃げられたか。まあ始めからある程度予想はしていたんだが。
 しかし、あの会社とんでもないな~。」
呟くように私に話しかける。
私はその会社の擁護に回る。
「いや。実はどっちもどっちのようだ。正確な内容を説明できない者が発言し、
受ける側も発言者が分かっていないものだから質問のしようがなかったようだ。
それにどうも質問してものれんに腕押しの状態だったようで。」
「よくある話だ。素人が内容もよく分からないのに金額の大きさに眼がくらんで注文を取る。
しかし、後の祭り。どこもやってくれなくて最後には泣き寝入り。
まあ。しがらみ政治的側面が大きいようだが。」
「これだけ技術が進歩しているにも係わらず政治的しがらみはどうしても抜けないようで。」
「それだから技術的には無知なところでも十分に飯は食っていけるんじゃないか。」

横にそれた会話をしながらも私の脳細胞は今回の案件へ殆ど向けられている。
金額はもらえない上にリスクが大きい。大手メーカーでさえ出来ないと断言される案件。
それに敢えて立ち向かうのか。
それとも一旦お願いされ返事をした限りにおいて向こう傷にやろうとするのか。

私の宙を漂う目の動きに気づいたのだろうか。相手は話しかける。
「ところで相手先は昵懇な仲なのか。何かしがらみでもあるのか。」と。

私は即座に答える。
「い~や。今回が初めて。しかし、とても困っていたようでつい返事をしてしまったのが。」

「では答えは既に出ているでは。受けたところでもがき苦しむだけだぜ。断らんな。」

胸に響く。断れとの言葉が。
果たして私にこの案件を断ることができるのか。
多分私が断れば相手は路頭に迷うことになる。
確かに相手にも責任はある。詳細に事実を確認しないまま注文を受けたという責任が。

「私はあんたに従うだけばい。」

そう言い残すとそそくさと立ち去る。
別れ際の不吉な笑いのみが中々私の脳裏を去らない。


それでは又です。


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読破。
「山田風太郎忍法帖⑧」山田風太郎著
この巻は風太郎氏お得意の女人の艶姿があまり出てこなかった。
この作品だったら子供にも読ませることが出来る。

読破中。
「山田風太郎忍法帖⑨」山田風太郎著


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 既に8月最後の日曜日。仕事をしながら考える時間はあるブログあるはず。
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2007.8.26by 博多の森と山ちゃん



2007年08月25日

8月25日 うら若き職人が旋盤で削る。。。



我が九州は福岡、博多の町工場でも差し迫った課題が職人の腕の継承。
間もなくベテラン職人が何人も去る。
技術、技能はもちろんだが、思い浮かぶアイデアの継承まで切に希望する。

















中々図面描きが進まない。頭の中には妄想が駆け巡りいつしか自分自身は遥か彼方の大地に
二本足で立っている。それは九州は福岡、博多の町工場の定盤なる厚き鋼板の上だ。
そこではただ立ち尽くし一歩たりとも踏み出せない。
頭の脳細胞はひたすら今回の案件の内容のみにその活動は傾けられているはずだ。
細胞の一切他の事への活動を垣間見ることなどその行為さえ思い浮かばない。
人間は細胞で形作られているのであり、それは分子、そして原子に過ぎない。
原子を構成しているその物を全て把握しているかと言うとそうではない。
全く持って実際その内容、素粒子には一体どんなものが存在するかは皆目見当すら付かない状況だ。
ビックバンにより星のひとつである地球は生まれたのだがそれを構成している素粒子の把握が
全て出来ているかというとそうではない。
解明されているその素粒子の数は次第に増えてきてはいる。
その把握に必要なのが加速器であるのだが今現在存在するその機器のかなり大規模な加速器が
この日本国でも建設中だ。
偉大なるニュートンの古典物理により物に対する究明は始まり、量子、相対性理論により
歴史は塗り替えられそして素粒子の発見によりさらに次なる超ヒモ理論へと進展している。
物理はあくまでも数学の知識が必要だ。
最低必要なものに三角関数、ベクトル、微積分そして複素数。
それらを学べば決して物理の世界の解明は難しくはない。
恐れおののく必要はないのだが、今現在私目は微積分なるのもを学習している。
それはインターネットという文明の力によるネット無料講座だ。
一度学んだどころで全て理解できるはずもない。イニシャルがHである私目が勉強しているのだ。
何度も繰り返さねば脳細胞を刺激することは到底不可能だ。
確かに相対性理論によりタイムマシンは成り立つがそれはあくまでも理論上の空論に過ぎない。
但し、それに量子の考えを加えると一段と現実味を帯びる。
常に実証を伴う我が町工場のものづくりには理論のみ計算のみで推し進めることは非常に危険だ。
計算はあくまでも数字の世界であり数学、物理が全てこの世を支配しているかと言うととんでもない
傲慢だ。しかし、その数学、物理で成り立つ理論は非常にものづくりに身近になる。
それを利用しない手はない。
オイラーの公式は複素数を学ばねば理解が出来ないがその数式の美しさは誰もが感嘆するらしい。
らしいと書いたのはその域にまで私目が達していない為であるが。

我が町工場のものづくりには常にアイデアが必要だ。
最たるものでなくてもその問題点を解決するほんの些細なアイデアだ。
それは図面に反映されるのでありそして職人達のものづくりに反映される。
常に更なる、新たなアイデアこそが我が町工場のものづくりの源泉でありそれは私目だけではなく
ものづくりに実際携わる職人達からも湧き出てくる。
頭にひらめくその瞬間は溶接の光が輝いている場面であり旋盤で熱いダライコ、切子が眼の玉に
引っ付いた場合のはずだ。
自分の手でその部材を触りそして舐め決してうまくはないのだがその感触を自分の体全身
五感で存分に味わう。耳を澄まし眼を凝らしそして掌がやけどするまで。
いや、やけどは労災認定となるため労基局から眼を付けられている我が町工場ではやってならぬ
行為だ。
アイデアは経験からも存分に出てくる。それはすんなりと成功した場面より苦労した失敗により
出てくる機会が往々として多い。
失敗は決して行いたくはないのだが、その罠にはまり込むともがき苦しみそして血反吐を吐きながら
もひたすら光を追い求める。
その時点での2度と失敗などしたくもないとの思いはことさら強くなるのだがそれは重い想いだけで
既に過去の遺産に過ぎない。
何度も不可避の経験など一切断っているその失敗を又しても重ねる。
同じ失敗ではない。更なる次なる失敗なのだ。それは経験。過去の遺物だ。
その過去の遺物が次なるアイデアをどうも生むようだ。
私目がせいぜいイニシャルH程度のアイデアを生み出したとしても我が町工場の職人は
得てしてイニシャルが何とTほどのものを提案することが実際あるのだ。

しかし、我が町工場の命運を常に握るアイデアを次々生み出すベテラン職人が永遠に
存在するかと言うとそうではない。いくらタイムマシンに乗っかろうとそれは素粒子の内容が
解明されねば絵に書いた餅だ。
我が町工場に次なる未来へと燦然と輝くうら若き職人への腕、技能そして技術のバトンタッチ
、継承は必ず必要な行為であり、それがなければそれこそ一刻も早くタイムマシンを先に
開発せねばなるまい。
だが腕に継承だけではだめだ。技能、技術継承バトンタッチだけではそれはイニシャルH程度と
残念ながら言わざるを得ない。
果たしてイニシャルはTまで進化できるのか。
そのために必要な事項は切に希望する事項とは。
これがなくなれば我が町工場の存在価値はない。これがなければそれこそ我が町工場は
いとも簡単にビックバンに解明前にブラックホールへと吸い込まれ世間の埃すらなれない。
埃にでもなれば誰かに吸い込まれ咳をごほんと出せる。

やはりアイデアだ。常に新たな更なる最たるアイデアだ。
次なるものを生み出す。問題を常に解決する。頭にひらめくアイデア。
それはガス溶断器で自分の腕を切り離す瞬間。あるいは汎用旋盤で丸鋼と一緒に我が身まで
削られる瞬間。
きらめく輝くアイデア。問題解決、次なる未来を生み出す盛んなる燦燦と輝けるアイデアだ。
これを継承してもらいたい。いや継承せねばならない。


それでは又です。


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読破。
「山田風太郎忍法帖⑤、⑥、⑦」山田風太郎著


読破中。
「山田風太郎忍法帖⑧」山田風太郎著

お陰さまで風太郎忍法物にはまっとります。
いやあ本当に面白い。妖艶なるしとやかなる、麗しき、うら若き清純なる女人が何人も登場するとです。


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2007.8.25by 博多の森と山ちゃん



2007年08月22日

8月22日 訓練用ベルトコンベア試運転良好。。。



実際は犬の訓練用のベルトコンベア。
実は急遽手直しを行った。
キャリア面ベルト運搬面を滑り台構造としていたが、犬が乗ったとたんに過負荷となり止まる。
そのためキャリア面を全て摩擦係数が少なくて済むローラー構造とした。
お陰さまでその結果良好。
又、短機長のためベルト裏面には蛇行防止桟を取り付けている。

その様子は下記動画にて。









手直し前のベルトコンベアは下記動画にて。












それでは又です。



2007年08月19日

8月19日 振動コンベアの傾斜搬送での磁選が最も効果的です。。。



振動コンベアには他の種類のコンベアにはない特色がある。
先ず消費電力が小さい。弊社製の振動コンベアは振動モーター1台のみで駆動だ。
壊れない。そして消耗部品がゴムブッシュのみ。構造が簡単なためメンテナンスが楽。
凵形のトラフ内を物を振動にて運ぶため掃除が容易。
又、蓋を取り付ければ密閉ができ周りを清潔に保てる。

そして振動コンベア利用することにより最も効果的な磁石選別が出来る。




2007.8.19%281%29.jpg





搬送物内の鉄、スチールを取り除く除鉄設備である磁選機。
磁選機とは磁石を使用した選別機のことだ。
使用する磁石は永久磁石そして電磁石がありガウス、テラスの強さに違いがある。
永久磁石の方がもちろん安価だ。
代表的な簡易的な磁選機として3種類を掲げる。
1.永磁プーリー
  ベルトコンベア先端の駆動プーリー(ローラー)を永久磁石付とし、運ばれた物を
  そのローラーにて選別する。
2.吊り下げ磁選機
  ベルトコンベア内部に磁石が取り付けられた一体型の磁選機。
  選別すべき物が運ばれるベルトコンベアの途中に搬送方向の横方向に取り付け
  スチールのみ磁石でくっつけコンベア外部へ出す。
3.ドラム磁選機
  中に永磁ドラムが取り付けられたシュート。
  そのシュート内へ物を通す事で選別する。

上記2の吊り下げ磁選機を使用する場合はベルトコンベア上に設置するのが一般的だ。
磁選機を横渡しする部分のみフレーム、ローラー等をスチール以外のステンレス、樹脂製とし
磁石の影響を受けないようにする。
そして、ベルトコンベアでの磁選はコンベア搬送形態が船底形\_/の場合が多く
運搬物の底面まで選別することはなかなか難しい面があった。


吊り下げ磁選機を使用する場合上記問題点を解決するのが振動コンベアでの磁選だ。
搬送部のトラフは磁石の影響を受けないステンレス製とする。
そして吊り下げ磁選機を取り付ける箇所は搬送面に傾斜部分を取り付ける。
振動による運搬のためトラフ面全体に均等に広がりその上、物がなるべく重ならない状態での
搬送が出来る。
その上、搬送物が傾斜面を登って行くに連れ吊り下げ磁選機の磁石へより近づく。
運搬物の搬送が薄い状態の上、均等に広がり傾斜部を登り磁石へ近づく磁選が他の方法より
最も効率的に出来る。
傾斜搬送も可能な振動コンベアでの磁選は他のどの方法より最も効果的だ。




写真は搬送トラフに傾斜部分を取り付けた様子。
弊社製振動コンベア傾斜角度約20°程度まで物は登っていく。




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2007.7.22%285%29.jpg




実際の稼動中の様子。
振動コンベアのトラフ傾斜部に2台の吊り下げ磁選機を取り付けている。




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2007.8.19%285%29.jpg




2007.8.19%286%29.jpg




省エネ運搬で環境にやさしい振動コンベア。
お気軽にお問い合わせ下さい。



それでは又です。


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読破。
「山田風太郎忍法帖③、④」山田風太郎著
風太郎の八犬伝の内容の面白さには舌を巻く。

読破中。
「山田風太郎忍法帖⑤」山田風太郎著


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2007.8.19by 博多の森と山ちゃん



2007年08月18日

8月18日 【ブログ討論会】アナタはロボットとどんな関係を期待しますか?に寄せて。。。



あのミナロ団長より今夏の季節にもってこいの宿題を戴いていた。
何故もってこいかと言うと即座に答えを出せれば何ら苦労はない。
人生とは所詮、苦労そして苦悩の連続だ。悩みがない人間などどこにもいない。
世の中は曖昧で何が一体正しいかなどその時点での判断などあてになるはずもない。
例え世間が決定を下したとしても後日その決め事が間違いである場合が少なくはない。
即座に判断するのは結構だがその責任まで取るとなると長い年月を要することとなる。
その責任が大きければ大きいほど誰しもがその決断の前にためらう。
しかしその時点での判断、決定は常に求められるのであり、そこに苦労が生まれるのは
当たり前かつ周知の事実だ。。。
いけない。どうも話が全く別な方向へと進んでいる。

今回の夏の宿題のお題は何と「アナタはロボットとどんな関係を期待しますか?」である。
残念ながら私の大好きなイニシャルHに係わる内容でないことはどうも明白であり明確で
あるはずだった。
我が町工場が毎日携わっているものづくり製造業では既に深い係わり合いがあるのは事実だろう。
製造ラインの一分野では既にロボットはなくてはならない存在である。
ところがだ。実際ロボットに関して書き連ねるうちにどうしてもイニシャルHに繋がる。
これは私自身に何らかの原因があるのは当然至極であるのは十二分に理解ができ得る。
だがそれだけだろか。他に理由を求めてみるとひとつの答えとしてはロボットに対して接する分野の
違いも理由のひとつに上げられるのではないか。
ロボットに対する期待を考えるにあたっては産業分野と日常の生活の分野でのロボットとの
係わり合いをある程度区別する必要があるのではなかろうか。
お題の本来のテーマを探る上で自分なりに今回の宿題を日常に接するより身近なロボットに
対しての期待として捉えることにした。





ロボットは既に様々な分野で既に活躍しているのであり、ものづくり製造業の
分野ではごく身近な存在でもある。
例えば自動車製造ラインの溶接、塗装ロボット。物流ラインの段積みロボットなど。
既にロボット製造メーカーはロボットがロボットを製造してい事実は今現在では何ら先駆的でも
画期的事実ではない。
だが今後より一層産業界ではロボットの活躍の場は増えるだろうし又、導入をせざるを得ない
状況にある。
その理由はやはり今現在そして今後共日本国で起こると予想されている急激なる少子高齢化に
伴う労働力不足が真っ先に上げられるだろう。
働く担い手を人間だけに求めるのではなくロボットにも支援の手を求めると言うことだ。
今後さらにその要求は大きくなるばかりで決して小さくならないと考えられるのではなかろうか。

では今現時点でのロボットとの関係の理解を深める上での区別をどうするか。
私は身勝手ではあるがその区別を今回はっきりと明確につけることとする。
その行為により自分なりに理解が容易であると共に説明もしやすい。

実際の区別としては先に述べた1)産業界そしてもう一分野が2)身近な生活支援と
定義つける。
そして今回の題目のロボットは2)の生活支援のロボットとの係わり合いを中心に
据えて書き記すこととする。
やはりより身近である内容こそが、相互理解の促進。そして今後への確かなる議論へと
繋がるであろう期待があることを書き加えておきたい。

では、産業界と区別する日常の生活での生活支援ロボットとの係わり合いはどうであろう。
この分野でも現在活躍しているロボットの数は増加する一方と予測できるはずだ。
その理由はひとつは産業界の動向と同様に労働力不足に対応するため。
さらに理由を上げるとすると高齢化、晩婚化そして結婚しない人物の
増加に伴う一人暮らしの増加にあるのではなかろうか。
この二つの大きな題目理由を踏まえた上で日常生活でのロボットの種類の細分化を
試みる。

1.防災、災害対応
  人間が立ち入れない、活動できない場所で対応できる。
  爆発、放射能等の危険を伴う。有毒ガスが充満している。
  煙で進入ができない場所。

2.警備対応
  会社、ビル、公共施設の巡回警備、パトロール。
  火災、不審者への対応。

3.癒し対応
  ペットとして。
  あるいはある程度の話し相手として。

4.介護対応
  今後も高齢化が進むに連れ、重労働である介護支援のロボット化は
  至上命題であろう。
  実用化はまだ先のことではあるが既に社会的問題となっている介護については
  ことさらロボット化の支援の要請は大きくなる一方だろう。

生活支援での身近なロボットとして4種類に区分を試みた。
従来人間が対応していた分野をロボットが肩代わりしていくのだろう。
特に危険、きつい重労働の分野ではひときわロボット化が促進されるはずだ。
そして、忘れてはならないのが癒しの分野。
今後より一層社会的構造の変化に伴う一人暮し、少人数、高齢者のみの世帯が増加する
であろう。
多人数の大家族であれば必要でなかった癒し。
従来対話の相手が人間ではなくロボットとコミュニケーションを取る。
あるいは犬、猫などのペットにロボットもペットの仲間入りを果たす。
これら4種類は今現在既にロボットが活躍している、そして将来必ず必要とされる分野だと
思われる。

それではようやく本題に入りたい。
今現状のロボットの活躍の分野を踏まえたうえで一体ロボットにどんな関係を期待しているのか。
私はその回答として2つを用意した。
全くの独りよがりの偏狭なる意見であるのはご容赦いただきたい。

先ず1点目。
性関係をロボットに求める。
人間が生活する際に必要不可欠な性に関する行為。
それは男女間に必然的に行われる行動行為。
確かにその具体的内容、認識そして実際の行動は人それぞれであろう。
しかし、夫婦間生活においては決して避けて通ることのできない問題だ。
実際先進国では性交渉の能力不足により離婚への発展は珍しいことではないらしい。
性に対する認識の変化。晩婚化。そして生涯独身ともなるとこの性の問題は今後
より一層重要視されるのではないか。
男女間の性の問題を解決する上で当然ながら何かに求めていく必然性は生まれる。
それは性関係を人間に求めない、求めることができないのであれば人間以外に求める他ない。
夫婦間、あるいはその個人での男女間での問題と言えるのは確かだ。
しかし、そこまでロボットが一旦入り込むとそれが日常化する可能性は否定できないので
はないか。
ロットに対して異性そして癒しそして愛情などを求めれば求めるほど性ロボットがその隙間を
埋め得る。
それは決してロボットとの関係はそれが異性のロボットとしても決して不倫、浮気ではないので
あるから。
そしてこれは題目にあるロボットとのある関係には違いない。

そして2点目。
兵隊ロボット。
太古の時代からこの世から決してなくなることのない争い、戦争。
いつの時代でも紛争をなくす努力は決して惜しんだ訳ではないはずだ。
戦争をなくすための行動はいつの時代でもなされ今現在も活動は続けられている。
それにも係わらず戦争は世界のどこかで必ず行われている。
戦争とは殺し合いでありそして人間が殺され死ぬ。
実際兵器を持って殺し合いに参加しなくても殺され、負傷する。
何ら関係がない子供、女性もいとも簡単に殺される。
惨たらしく凄惨で残酷である殺し合いである戦争は如何なる理由があろうとも正当化される
べきではない。
では実際攻められればどうするか。
戦闘機が突然上空に現れ爆弾を落とし始めればどうするか。
それに対してはやはり相手を攻撃、反撃するのではないだろうか。
一体戦争はなくなるのか。戦争が全くない時代は到来するのだろうか。
そこで出現するのがロボットの兵隊。
戦争を人間がするのではなくロボットが行う。
ロボット同士を戦わせ決して人間同士が殺し合う行為をさせない。
しかし、今のこの世にはテロと言う無差別殺人がある。
それに対しては事前にその人物、集団を捕まえる必要がある。
兵器を持った相手を捕まえる手段としてロボット兵隊を使う。

私が期待しているロボットとの関係は上記2点だ。
当然ながら大きな問題点はロボットには意思、感情がないということだ。
しかし、これを問題点とは捉えずに解決への道筋と捉えたい。

上記2つの具体的な現状を考えてみる。
先ず感情のないロボットのとの性の行為。
果たしてどうであろうか。決してあの心地に至るわけがない。
そして2点目のロボットとの戦争。
何故ロボットと戦争、戦いなどせねばならないのか。
実はここが私の解決への答えなのだ。
これらの行為が如何に一人の人間として馬鹿らしいかを考えさせる。

最後に全くの独りよがりの露にしたい私見は、
目の前に立つロボットを眺めながら自分自身人間とは如何に野蛮な動物、畜生なのかを
思い知らされることが最大の目的でありそしてロボットに最大限期待する関係と書き留める。
その思いへの感知、気づくことによりその行為を取りやめることになれば最大の我が目的に
達したことになるのだが。果たして未来は如何なることに。。。
今現在は私はイニシャルHであることは間違いがない。
それでは性、兵隊ロボットが出現した未来では如何なることに。果たして。。。



それでは又です。


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読破。
「山田風太郎忍法帖①、②」山田風太郎著
奇想天外。これぞ痛快読み物ですばい。


読破中。
「山田風太郎忍法帖③」山田風太郎著


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 ここ何ケ月か休みがない。そしてイニシャルはHの上に暑い。だから何なんだ~ブログあるはず。
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2007.8.18by 博多の森と山ちゃん



2007年08月16日

8月16日 猛暑の中の5日間の現場工事無事終了。。。



真夏の猛暑の中の現場工事5日間。お陰さまで予定通り無事終了。
事故、怪我なく滞りなく終えたことが何よりだ。事前準備の重要性をひときわ感じる。
まさしく備えあれば憂いなしだ。









それでは又です。




2007年08月15日

8月15日 現場工事2日目 第2部 組立、据付。。。



現場工事第2日目。
いよいよ組立そして据付。
果たしてうまくいったのかっ!!
















それでは又です。



2007年08月14日

8月14日 現場工事2日目 第1部。。。



この日も九州は福岡の最高気温は36℃の猛暑日。
屋根付近はそれ以上。
解体、組立そして据付とこの日が正念場の1日だった。
今後を占う重要な一日だったに違いない。
第2日目の一部。解体の模様。









それでは又です。



2007年08月13日

8月13日 現場工事第1日目。。。



この日。九州は福岡の最高気温は37℃。
屋根付近はそれ以上。
高所、重量物作業。
水分、休息はこまめに取り熱中症には気をつける。
年配者には少々過酷であったようだ。









それでは又です。



2007年08月10日

8月10日 暑い夏こそものづくり。。。



暑い夏。それこそものづくりの季節。
我が九州は福岡、博多の町工場は明日から現場工事。
周りが夏休みだからこそ余計に気力がみなぎる。
それこそ我が町工場の職人は汗も滴る良い男の集団に違いない。


「休み無しで仕事しています。
緊急時は私の携帯電話まで。お気軽に。」


















短期間で終了させねばならない。
しかし、慌てて怪我でもすれば元も子もない。
我が町工場は細心の注意を払った現場工事でも怪我、事故は残念なことに過去経験している。
決して慌てず、急がずしかし俊敏に機敏にそして素早く。
限られた時間内に全てを成功裏に終わらせねばならない。

我が町工場の職人は何度現場へ足を運んだであろうか。
私自身も図面を描くために幾度、現地へ赴いたであろうか。

如何に短時間で終了させ、その上決して間違いがなく何ら問題が起きぬよう。
組立、据付後の試運転そして実稼動がスムーズに行くように。

解体方法、組立方法。クレーンの有効利用。段取り、スケジュール全ての相談を仔細緻密に。
現地へは事前にクレーン屋も呼ぶ。現地出入りの電気業者へも相談お願いする。

図面を描くにも解体、組立方法も頭にいれその度に職人へ相談を行う。
図面作成後も現地の様子を確認する度に内容を変更、訂正を行う。
既に製作が終了していたとしても現地での係る時間を考慮し手直しを行う。

ボルト等の部品の数も詳細に確認し、持参する鋼材、部材、足場板など
全てを各自が自分の目で確かめ触る。
何度も数を数え、曖昧さを徹底的に拒否しひたすら確実そして完璧な準備を行う。

常に現場での段取り、仕事の進め方を頭にいれトラックへの積み方さえ協議を重ねる。
決して若き職人へは任せきりにせず、ベテラン職人さえも一緒に行動を共にする。

現地での屋根すれすれの工事は先ずは今時の暑さにやられる。
熱中症への考慮は怠りなく各自の存分たる自覚に期待する。
高所そして重量物の危険な工事。そして今回はそれにうだるような暑さが加わる。
滴る汗を首に巻いたタオルで拭こうとも次々にあふれ出し目の中へも入る。
目を何度もしばたき懸命に目をかっぽじって仕事に励む。

もちろん今回の工事日程が決定した時点で何れも容易に予測ができた。
真夏の暑さ。そしてライン停止時でも存分に舞い散る粉塵。
体には汗が余計に黒い小さな粉を密着させる役目を果たす。

今回の何日間かの現場工事は毎日、毎日仕事を終える頃には舞い散る粉塵で顔は真っ黒で
作業服でさえ当初の色彩の確保は到底望めない。

やはり明日からの現場工事は滴る汗の量がその仕事の凄まじさを物語るに違いない。



それでは又です。


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読破。
「ワイルドソウル上、下」垣根涼介著。
国家権力のもとの行われた南米への移住政策。
太古から人間とは権力には無力でしかないようだ。


読破中。
「甲賀忍法帖①」山田風太郎著
痛快忍者物語。現実逃避にもってこい。


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 前回のものづくり小説へのたくさんのリクエストコメント有難う御座いました。(スパム)
 それではいずれ続きを書きますブログあるはず。
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2007.8.10by 博多の森と山ちゃん



2007年08月06日

8月6日 足元。。。



ものづくりはどこがやっても同じだと思っていた。
日本国内のものづくりは優秀であり技術の差異等小さな企業であれば同程度であると
信じて疑わなかった。
根底には如何なる業者であろうと小さな町工場は同じレベルであるとの認識があった。





今部署の最終決裁権は俺にある。
俺が決断し決定した事項には部下からの提言など一切受け付けない。
サラリーマンである以上上司の話にはもちろん耳を貸す。
但し、基本的には今部署の決定は殆ど俺の手の中にある。

違法行為は一切行っていない。
全てが法律の範囲内であるが、それは民間企業のしがない、いちサラリーマンだからこそ
でき得る行為なのかも知れない。
当初はやはり後ろめたい気はした。
誰からも見られてはいないし、罪を犯してはいないのだから咎められることはない。
もちろん相手の社長が口外するはずもなく私が黙っていさえすれば済む事だ。

日常化し感覚が麻痺するものだろうか。
封筒が渡されるのが当然だと思うようになる。
「接待費落ちますから。」との業者の社長の言葉にいつも安心感がある。
既に毎月の出来事となりその金額を頭に入れながら生活設計さえ考えるようになる。
必ず渡される封筒が俺の手に置かれた瞬間の重みが出世したという実感を
常に湧き出させる価値の在る重責だとの思いを噛み締めるひと時である。
習慣化されそれは朝起き歯を磨く感覚に近いものにいつしか感化されていたのだろう。

ある日。俺は上司に声を掛けられた。
決してその業者の結びつきを指摘されたわけではない。
その関係を上司が知るはずもない。多分周りでは噂すら立っていないはずだ。

「○○部で今回導入した装置はえらく評判が良いらしい。君の部署でも是非検討してはどうか。」
「確か☆☆工業は君の部署でも付き合いがあったな。」
「それなら話が早い。一刻も早く呼び出してはどうか。今なら今期の予算取りにまだ間に合うぞ。」

俺は「はい。」と返事する。反論する理由などない。

確かに○○部であの装置を導入したのは知っていた。
その様子は自分の目でも確かめたし、導入後のそのラインはすごぶる順調というのも
現場の人間からも耳にしていた。
実のところその装置は俺も素晴らしいと思う。アイデア、発想が良い。
但し、製作した会社が☆☆工業で確かに付き合いは俺の部署でもかなり長い。
俺の部署の発注は懇意にしているあの社長の会社へが殆どだが全く他の会社へ仕事を出していない訳ではない。
自分なりに他人の目を気にしている。
ただ、今まで大きなトラブル無しにやって来れたのだから社長の会社は技術的にも大丈夫だろう。
これからも深い付き合いが俺の懐具合にも影響するのだからうまく付き合って行くつもりだ。
他の会社へも全く注文をなくす訳にはいかない。
俺の決済のやり方に疑いがもたれればそれこそ足元をすくわれる。

俺は連絡を取った。上司命令だ。そむくことはできない。
しかし、先ず電話したのは☆☆工業ではなく懇意にしているあの社長の会社だ。

俺が電話すれば社長は如何なる場面であろうと電話を取る。

「電話したのは他でもない。社長は○○部で☆☆工業が納めた装置はご存知ですよね。」
「はいもちろん。」

「社長のところで同じもの作れませんかな。」
「ほうっ。うちでですか。検討してみましょうかね。」

「先ずは見積を出してください。但し、今回は他のあの機械の修理を含めて出してもらいましょうか。」
「えっ。あの機械は先月終わったはずでは。」

「いいんです。決済は私がしますから。その代わり又お願いしますね。」
「。。。。。分かりました。」


いつしか俺は自分のほうから要求するようになっていた。
さすがに最初はためらいもあった。相手の社長は何も言わずにすんなりと受け入れ事は
何の問題もなしにスムーズに運んだ。
それからも何度もやった。誰からも気づいた様子は感じられない。
それが日常化されるには時はあまり必要としなかった。

何日間か経過した。
懇意にしているあの社長から電話が入り出向いて来るとの事。
喜んだ。俺は社長へあの装置の件で電話した後ずっと手薬煉(てぐすね)引いて待っていた。


ところがだ。社長は応接室の椅子に座ったとたん思いもよらぬ言葉を発した。




。。。。。。




明日から私は遠方へ出張です。多分2、3日間後には戻る予定ですが。
もしこの先も読まれたい方がいらっしゃればコメント欄にでもお手数ですがリクエストされて下さい。
出張から帰社後書き続けます。




それでは又です。


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読破。
「陽炎ノ辻」佐伯泰英著
一気に読み終える。


読破中。
「ワイルドソウル上、下」垣根涼介著。


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2007.8.6by 博多の森と山ちゃん



2007年08月04日

8月4日 消臭ドライミスト噴霧器運転中。。。



水に消臭剤を混ぜ臭いの元へ噴霧することにより脱臭する。
今消臭剤は人体には全く害はない。
霧、ドライミスト化することにより微粒子化され、より一層臭い分子の分解を促進している。
噴霧により消臭のため消臭剤の分量も少なくて済む。



















噴霧、ドライミストは様々な効果がある。
水は使用するがなるべく対象物は濡らさず効果を表す。
散水などと比較すると当然水の量は少なくて済む。
水を噴霧、霧、ドライミスト化する方法には大きく4種類がある。

1)高圧ポンプとノズルの組み合わせ
2)エアー、圧縮空気と2流体ノズルの組み合わせ
3)遠心ファンの利用
4)1)の高圧ポンプとノズルに送風機ファンを追加させる。

今年の暑い夏の冷却目的では弊社は4)の方法による噴霧器が出荷好調だ。
そして、今回のエントリーのビデオは3)遠心ファンによる噴霧、ドライミストの様子を映している。

今噴霧器は水タンクと遠心ファンがあれば噴霧、ドライミストができる。
特に消臭目的で使用する場合消臭剤を水タンクに入れ水と混ぜるだけで使用可能なため
簡単に目的を果たせると言える。
又、配管を巡らす設置固定する機器ではなく、移動が簡単にできるのも大きな特徴のひとつだろう。

今エントリーではビデオでは実際稼動している消臭、臭い消しについて少々具体的に検証したい。

先ず臭いとは何か。
臭いとはにおいの元であるその発生させている物資から気体で出てきている微粒子が
人間の鼻を刺激している。
鼻のなかにある嗅覚を刺激しそれを脳が感知することにより臭いと感じられるものだ。
その臭いは様々な物から気化され発生し、ひいては環境問題を引き起こす。
消臭目的で納品させて頂いた今噴霧器も工場操業時に発生する臭いの付近住民からの
苦情により導入を検討された。
臭いによる被害は人の感覚によるとは言え、歴然とした環境問題で騒音、大気河川の汚染
振動と並びなくさねばならない昨今の大きな課題と言える。

ではその臭いを消すためには如何なる方法があるか。
文献「微粒子から探る物性七変化」前野昌弘著によると
1)物理的脱臭:活性炭、ゼオライトなど多孔質物質を用いて臭いの粒子を吸着させる。
2)化学的脱臭:化学反応を利用して悪臭物質を分解、酸化還元して他の物質に変化させる。
3)生物的脱臭:酸素やバクテリアなどを用いて悪臭物質を分解させる。
の3種類に区分されている。

産業界で最も知られる脱臭装置であるスクラバーは水槽、散水を使用している場合が多い。
水槽内を悪臭をめぐらせるあるいは悪臭に対し散水、シャワーリングしている。
消臭、脱臭としてはイオン利用、蒸気、燃焼等の方法も取られている。

但し、スクラバーの構造はその臭いの種類により検討され製作されるものである。
私が実際見知っている画期的な方法としては水、蒸気そしてイオンにある自然の山に
存在する化学物質を組み合わせた機器による消臭だ。
実際かなりの成果を上げていた。

今回納品済みであるドライミスト消臭は消臭剤を水タンクに少量混ぜその液を噴霧することにより
臭いを消している。
上記3種類の方法では3)の悪臭の分子を消臭剤で分解し消臭しているようだ。
この消臭液は植物性で人体には全く影響がない。
この液を水に混ぜ飲んだとしても健康被害は全くないらしい。
水はその粒、微粒子が小さければ小さいほど対象物に対する表面積は大きくなるため
より小さなミクロンサイズの消臭液を臭い分子に数多く当てることにより、より分解ができうる。
一見大量の水を対象物に掛けることにより効果がありそうに思われるが実際は水の量が
多いばかりで効果が少ない。
散水では消臭液も大量に必要となりコストが掛かる。
噴霧により霧、ドライミストを発生させることにより少ない水量、少ない分量の消臭液で
消臭が可能だ。
臭い発生源がはっきりしていればそこに噴霧するだけで臭いは消える。
散水ではないため決してその周りが水浸しになるようなことはない。


粉塵対策である防塵効果についても同様なことが言えるだろう。
過去散水による防塵は水を撒くことによる環境悪化の懸念がどうしても残る。
散水後は周りが濡れるためにそれに伴う対応も必要となる。
ところが噴霧は気化するため決して濡れないあるいはあまり濡れないため対策は必要ない。
塵、埃を濡らし下に落ちるのだが床は濡れないため掃除がやりやすい。

様々な分野で活用できそして環境にやさしい噴霧、ドライミスト。
今後も我が社は注力していくつもりだ。




それでは又です。


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読破。
「憑神」浅田次郎著
あっけなく読み終わる。物足りない。


読破中。
「ワイルドソウル上、下」垣根涼介著。


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2007.8.4by 博多の森と山ちゃん



2007年08月03日

8月3日 高温耐熱ダクト軸流ファン試運転良好。。。



今エルボ形ファンはダクト配管にそのまま組み込む。
高温耐熱仕様のため軸受、シャフト径、材質に特に重点を置いた。
簡単な構造だが、これでも成功まで試行錯誤を繰り返している。












動作する機械機器は、製作後、実際動かしてみないことには結果は分からないもの
だろうか。
今回もごく簡単な構造の軸流ファンだ。
但し、高温の気体が通るエルボ形ダクトファンだ。
耐熱仕様のため特に軸受、シャフト径、材質は十二分に考慮し図面を描いた。
先ず失敗することはないであろうと我が九州は福岡、博多の町工場の職人も皆信じて疑わなかった。

ところがだ。やはり動く機器は実際動作させないとその結果は出ない。
完成後早々モーターの電源を入れる。
予定通り軸流ファンは回転始める。
だが、しばらくの時間が経過すると止まる。
電源を落としたわけでもないのに羽根が自分から回転を止める。
何度か同じ動作を繰り返す。
モーターの電源を入れる。ファンは回転始める。しかし時間経過と共に止まる。

今回もこれからが試行錯誤の開始だった。
誰しもが予想だにしない結果からの始まりだった。意外だった。
やはりこの世は浮世の如く定まらない。物事の決着とはそこはかとなくそして曖昧なのだろう。

納期はない。又しても町工場の皆で意見を出し合い、早速手直しを開始する。
その動作は素早い。即修正終了。修正後モーターの電源を入れる。
しかし、又しても同じ結果で回転は始めるのだが止まる。軸流ファンが回り続けてくれない。

いつしか我が町工場の恒例事項となりつつある。
手直しを必ず重ね試行錯誤の上成功へと導く。
その試行錯誤、修正が実のところ非常に価値があり次なるものづくりへ貢献する。
その体験、経験こそが類まれなるアイデアそして製品を生み出すようだ。

皆、アイデアをふりしぼり再度の修正手直し。
改良後早々試運転開始。ようやく決して止まることなく順調に稼動。
しばらくそのまま様子を見る。長時間でも全く問題なし。
皆の顔もようやくほころぶ。安堵しそして安逸の喜びをつかの間の間味わう。

しかし喜びに感じ入る時間は果たしてこれからどれほどの時に経過になるのであろうか。
次なる動く機械の試運転が待ちかねている。
果てさて次は如何なることになるのやら。
実際電源を入れ動かしその様子を眺めるまでは摑めない。把握はできない。
優雅なる曖昧でそこはかとない時の流れが又しても我が町工場を襲うことになるのか。
それとも即座に決着が訪れ、皆の笑顔の表情が素早く生み出されるのか。
その結果とは想像ではない。目のあたりにしそして体験、経験することが結果であり
実施今現時点、現在に起こっている出来事だ。
その出来事を自分自身の腑に落とさねば果たしてものづくりと言えるだろうか。

我が社はお陰さまで相変わらず慌しい。今年は盆休みも現場工事だ。
一体私はいつ休めるのか。散髪屋へ足を運び水も滴る色男に戻りたいのだが。

そうか。それを世間は許さないのだな。それこそやっかみか。はは~ん。




それでは又です。


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読破中。
「憑神」浅田次郎著


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2007.8.3by 博多の森と山ちゃん



2007年08月01日

8月1日 高温耐熱スクリュウコンベアと悪環境下での噴霧冷却。。。



炎までも入り込むスクリュウコンベア。
その搬送物を噴霧にて冷却。
エアー圧縮空気を2流体ノズルに投入し、水を噴霧、霧状ドライミストにしている。
噴霧冷却は散水、水槽冷却より効果的に冷やすことができる。












ビデオ撮影されているスクリューコンベア。
実は導入当初少々苦労した。
かなりの高温下での使用のため予見できないトラブルが数多く発生した。
軸の伸縮、モーター過電流等一つ一つ解決し既に何年もトラブルなしで稼動中だ。

今スクリューコンベアで高温搬送物を運搬できたとしても、搬送物の温度が高いため
次よりの機器にたいへん悪影響を与えた。
そのため当初は散水による冷却を行っていた。
ところが散水は水量が多くその水により搬送機器の腐食、、付着等の問題が発生する。
散水、水を撒くライン搬送物の冷却の問題点を一気に解決したのが噴霧、霧、ドライミストによる
冷却だった。
水量は少ないうえ、冷却もなされる。
従来の大きな課題であった腐食、付着等の問題がとなくなる。

今噴霧冷却はコンプレッサーのエアー圧縮空気を取り入れ水を霧状にする2流体ノズルを
使用している。
噴霧、ドライミストの状態はエアー及び水の圧の調整弁によりメーター目盛りを確認しながら
調節ができる。
エアー圧縮空気の風の力もあるため、悪環境下、粉塵などによる影響を受けない。
設置環境の雰囲気が悪い場合には高圧ポンプによる噴霧より使い勝手は良いようだ。
その理由のひとつに2流体ノズルは詰まりにくい長所がある。
又、高圧ポンプ利用時には高圧用の配管が必要になり経費がかさむ。
但し、高圧ポンプ利用の噴霧、ドライミスト発生にもそれなりに長所、特徴があり
その具体的使用環境により金額もにらみながら検討が必要だ。
実際、ファンにノズルを取り付けた噴霧冷却器は高圧ポンプを使用している。

又、実際噴霧、ドライミスト冷却を行っているのだが散水冷却時にはない結果が出ている。
ひとつには水量が少ないため当然ながら蒸気発生量が少ない。
これは今ブログでも過去説明は書いたが噴霧冷却は少ない水量でより効果的に散水以上に
冷却が可能だ。
散水での冷却時に発生する蒸気量に合わせてフード、ダクト及びファンの設置が必要だった
としても噴霧冷却に切り替えることにより必要なくなるあるいは小さな設備で済むだろう。
それに散水時は排水についても考慮する必要がある。
通常かなりの水量の水が掛けられるのであり当然ながら地面へ流れる。
その水により腐食ひいては環境の悪化に繋がる。
噴霧、ドライミストでの冷却時は地面まで到達する水量は皆無かあるいは微々たるものと言える。
そのため散水時の多量の水の蒸発による周りへの高温多湿な空間を作り出し、作業時の湿気による
作業疲労を引き起こすこともなくなる。

噴霧、ドライミストによる効果はこれからも様々な分野で発揮されることが想像できる。
又、近日行われる「世界陸上」でもノズルでお世話になっているメーカーによる噴霧、霧の
技術が大いに活用されているらしく、テレビでもその模様は放映されるだろう。

噴霧、ドライミストの持ち込みデモを行います。
お気軽にお声をお掛け下さい。





それでは又です。


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読破中。
「憑神」浅田次郎著


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