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2007年05月31日

5月31日 三角スクレーパと溶接の光。。。



ベルトコンベアの部品の三角スクレーパ。
コンベア本体テール側(後ろ側)に取り付ける。
ベルト内側に物が入り込みそのまま運ばれるとテールプーリー(後ろ側ローラー)と
ベルトの中に巻き込む。
それによりベルトが痛む。あるいは蛇行する要因となる。
それを防ぐためベルトコンベアには三角スクレーパを取り付ける。
ベルトとの接触面はコンベアベルトより柔らかいゴム板を当てる。




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その勢いを目の辺りにする。
確かに耳には入っていたがこれほどまでとは。
その場では何とか笑顔を繕い決して気後れした様子を見せなかったはずなのだが。
今にしてみればあまり自信はない。
あくまでも虚勢の態度をとり続けたが為に不自然な動作を悟られた可能性は否定できない。
心の動揺はどうしても抑え切れなかった。
想像はしていた。噂は様々な人物から耳打ちされていた。
自分自身では既に心の準備は完璧に近い状態だと確信すらしていた。

しかし、現実にはそれはとてももろく未熟で完膚なきまでに打ちのめされた感がある。
決して相手は意識している様子はない。
だが、実際自分の目の前に現れた姿に圧倒され、後ずさりしそうになる。
長居は無用だった。いや無理だった。
颯爽とした姿を長い時間見れるはずもない。
その自信溢れた態度に早々別れを告げるべく頭を下げ、ドアの取っ手を右手で握る。
既に握る手には力が入らない。
感覚が麻痺した手はわざわざ意識しなくても動いてはくれた。
はっきりとした覚えはない。
部屋から出るとドアを閉める。
きちんと最後まで閉めただろうか。
その記憶さえ一瞬のうちになくなっている。
体はどこかしら浮つき足を動している心地がしない。
目の前にあるものがはっきりと見えずそれでも階段は何とか降りたようだ。
どの方向へ動いているのかも定かではない。
ただ足と手が動き前へ歩んでいるのは確かなようだ。
意識がうつろで脳細胞は全く活動を停止している。
頭にヘルメットは被っているのだろうか。
その確認さえできないし、しようとも思わない。

ふと声がする。
多分親しいお客さんの一人だろう。
相手の話が耳には聞こえるのだが、まるでかなり遠くから話かけられいるようだ。
自分の口は時々開いているようだが何を話しているかは分からない。
会話は終わったのだろう。
頭を下げたのは覚えている。
その後の行動は自分自身でも定かではない。
車のハンドルを握りアクセルととブレーキを交互に踏みながら走ってはいた。
ただ車が勝手に進む道なりを走らせる。
主人公はあくまでも自動車で私は従っているだけだ。

あの光景が目に入ってからというもの私は自信喪失し呆然と立ち尽くす。
体は動いているのだが、私自身はまだ相手とその部屋に一緒にいる。
脳裏に焼きつき決して消えない。
満面に勢いある堂々たる笑いを浮かべ私を見下すその表情が心の奥底まで
痛めつける。
青二才でまだまだ未熟者の子供だと訴えている目に虐げられる。
容赦ないその態度に打ちのめされ立ち上がれない。
最早体は自由が利かず顔を上へあげることすらできない。
脳細胞は冒され前に進もうとする意識を完全に停止させている。


いつしか私は我が町工場の中に立っていた。
旋盤を回す音。グラインダーの騒音。クレーンのきしむ音。
作りかけの部品。今だ悠然と座っているベルトコンベア。
いつも目にする光景。常日頃親しんでいる音。
職人の働く姿。
職人同士の会話の声。
見慣れた皆の姿。聞き慣れた声。
今現在私が自分の足で立っているのは我が町工場だ。
次第に意識は戻り目には映りそして耳には音が入る。
職人の帽子は青く作業着も青い。
手には白い軍手。
グラインダーでバイトを削る音。
ベテラン職人が若い職人へ指示する声。
脇目も振らずガス切断する職人の姿。
はっきりと見え、明確に聞こえる。

いつしかまばゆい溶接の光を見つめる。
その光に私の意識は大きな刺激を受ける。
私は我が町工場にいることが鮮明に分かる。
私は職人と同じこの工場に今いることを自覚する。

職人の脇から漏れる溶接の燦然と輝く光は、私に決して一人で抱え込むなよと
話し掛けているようだった。




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それでは又です。




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読破中。
「素粒子と物理法則」R.P.ファインマン、S.ワインバーグ著 小林鉄郎訳

読破。
「家族狩り 第四部」天童荒太著
現在の家族のあり方を問い掛けている。



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2007.5.31by 博多の森と山ちゃん



2007年05月30日

5月30日 何気なく聞いた言葉。。。



弱者のための戦略であるランチェースターの戦略。
先ずは戦略と戦術の違いを徹底的に教えられた。
今現在は学んでいるのが「販売戦略」そして「商品戦略」。
その勉強の手段は専ら耳学問。
通勤時、あるいは車中移動中CDから聞こえる言葉をひたすら耳に入れる。






私の勉強は如何に潜在意識に組み込めるか。
内容を把握しているのかどうかは二の次。
CDから聞こえる内容で聴覚を単に刺激する。
その成果がどうであるかは自分自身の今の姿を眺めれば即座に分かる。

ランチェースター弱者の戦略手段の一つに接近戦なるものがある。
よりエンドユーザーへ近づく方法を取る。
今内容も自分なりには理解しているつもりだ。

確かに学問なるものの重要かつ肝心な点はより具体的にそして身近に
納得しているかだろう。
自分自身の身に何らかかわりのない内容を学んだとしてもどれほど役に立つかは
疑問符が付く。
将来を見据えてであるのであれば別問題だが。
実際のところそんなに長い猶予期間があるはずもない。
毎日毎日を如何に過ごすかを緊迫、切羽詰った切実な思いでいる。

この顧客への接近戦略の一つの手段として参考になる新聞記事が今朝、目に入った。
私自身のみが頷ける内容であるかも知れない。
しかしながら備忘録の意味合いでも要点を記載しておく。


日刊工業新聞 「自立型中小企業目指して」専修大学教授 黒瀬直宏氏


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市場の声 製品のヒントに----競争優位を得るには 

中小企業の弱点

中小製造業の弱点はマーケティングだ。日本では多くの中小企業は戦後1950年代半ば
には大企業が主要市場を抑え下請に甘んじざるを得なかった。
1980年代後半には大企業と並ぶ技術の専門性は確立したが何を作り、開発するかは
大企業の指示。
自分のアイデアで製品を開発したところでいかに売るかが問題だった。
自社製品型の中小企業も売れるかどうかは大企業の景況次第。
だが90年代マーケティングを活発化する企業も現れてきた。

呟きを聞き取る

ある経営者は社員へ
「個々のお客と密着すると、困っていること、次に考えているという呟きを聞き取れる。
それを社内で皆に相談しその結果をお客に伝える。これで営業の大半は終わり。」
又、他の経営者は
「お客が来られたら注文をもらわなくても良い。とにかく雑談。
新製品のヒントが隠されているから。」
この呟きを聞くことにマーケティングのエッセンスが含まれている。

顧客密着が必要

最初は1960年代半ばごろまで必需的消費。
標準化された製品を効率よく作ることが販売を確実にする方法だった。
次が1970年代まで質的消費。
心需的欲求が満たされると製品の多様化が始まり性別、年齢などによる市場のセグメントが
必要になった。
1980年代以降はパーソナル消費。
自己実現欲求が高まりニーズが個々の消費者の内面に入り込まないと見極められなくなった。
需要情報は顧客密着が必要で1対1で対話を繰り返しニーズ発見の様を表している。

中小企業の得意技

顧客密着は中小企業の得意技。
大企業は大規模で複雑なシステムを提供するが、あの手この手で客をそのシステムに
合わせようとする。
ニーズ対応以上に顧客操作が中心となる。
中小企業は顧客の需要を優先でき顧客をパートナーとし細かく対応した製品を供給できる。
ある中小の経営者はノートを常に携帯し顧客の呟きをすぐに記入しているらしい。
このノートのお陰でヒット商品を生み出した。

「呟きを聞き取る」は時代の流れにあい、中小の特性を活かせるマーケティングだ。



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私はこの内容を読み終わると即座にランチェスターの顧客戦略が頭に浮かんだ。
接近戦。顧客密着は弱者の戦略としては間違いないようだ。
今後のどう行動するべきか。自分自身は大いに参考になった。
それは人それぞれであるからどう捉えようと自由だ。
だが、先ずは人の話を聞くことは何も意識して行うのではなく
人としての基本動作そのものだとも思う。
意識して他人の意見を聞くようにすればそれだけ本来の人間としての役割を果たすはずだ。
人の顔には口がひとつ。そして耳が二つ。
人ではなくあくまでも人の間に存在する人間である事が呟きを聞き取れる
最低限の条件であると思うのだが。


本日の日刊工業新聞の一面のコラム「産業春秋」にも心を魅せられる内容が記してあった。
私自身の戒めに感ぜられた。

内容は日本古来の演劇の歌舞伎の脚本の一般募集についてだ。
何もその募集要項についてではない。
その募集脚本を創作している57歳の社長さん素人の方の発言が目に入る。

それは祖父母や親から何気なく聞いた言葉が助けになる。
古語にも混じる昔日の日常会話の一つひとつが参考になると。

そしてこのコラム作者上記以降の文章に、私はとても身につまされた。

「孤食」と言われて食卓から家族そろっての会話が消えて久しい。
3度の食事を親子が共にする割合は日本では5%程度。
一家団欒の喪失が子殺し、赤ちゃんポストへの捨て子を誘発しているとしたら...。


我が核家族の様子を思い浮かべる。
胸を張って我が家族の団欒を果たして公表できるであろうか。
確かに現実には稼がねば飯を食うことができずいかしかたない面もある。
しかし、家族に問題があればやるべき仕事に悪影響を与える結果に繋がる。

この団欒における会話。
何気ない話を話しそして聞くだけだが。
それが現実にはなかなか取りにくい行動になっている。


しかし、この「何げなく聞いた言葉」が先に記した「中小企業の呟きを聞き取る」と
似通った感覚に思い浸ってしまうのは私だけだろうか。




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それでは又です。




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2007.5.30by 博多の森と山ちゃん



2007年05月29日

5月29日 結論は出ている筈だが。。。



「今日こそは片付けるか。」
私は工場出口に何日間も放り出されたボルト、ナットを手に取る。
日頃見慣れるとどうしても麻痺してしまう。
そこに置かれているのが当たり前になり誰も片付けようとしない。
しかし、機械の部品と言えども使用せずに置かれていればただのごみとも言える。






常に我が町工場で議論になる。
なぜ掃除しないのか。
しかし、本人は常に片付けていると反論する。
それはそこにわざわざ置いているのだが、他人から見れば必要のないただの
ごみだとしか思えない。
あるいは放り出された、置き忘れたものが常にその場所にあるため
それが当たり前と思うようになりそのままの状態でそこに存在する。
しかし、全く関係のない者がそれを見かけると何故そこに置かれているか
理解できないため掃除をしていないという結論を出す。

互いに気づけば指摘することが大切だと理解しているのだが。
工場内は清潔であるのに越したことはない。
お陰様で我が町工場も以前と比較するとずいぶんときれいにはなっている。


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毎朝恒例のラジオ体操が終わると我が九州は、福岡、博多の町工場を出るべく出口に向かう。
出口付近には今だ出荷前のベルトコンベアが置かれたままになっている。
ベルト幅は広く機長もかなりある。
運搬に10トントラックでなければ運べない。
毎日試運転は続けられておりそのデータは克明にノートに記載されている。
既に1週間は経過している。
実のところこれだけの長い期間試運転を続けたのは過去記憶がない。

客先事情により納品日が遅れている。
しかし、その期日を存分に利用しようとしている。
実際稼動させその情況を詳細に記録として残しておく。
それを如何に生かすかは我が社の力量と言うことになるだろう。
残り部品を一点製作し取り付ければ完全に製作終了となる。
客先には既に写真そしてビデオは提出した。
今回は製作のみの受注であるため事前手直しは我が町工場で完璧に終わらせねばならない。
納品後の修正となると当然ながら現地での作業となるためお金が発生する。
その費用は全てが弊社の損失となる可能性が大きい。

最終的には発注しそしてお金を払う側の立場は強い。
事前に契約書を取り交わそうがそのその存在すらも無視される。
過去弊社も経験がある。
「これを手直ししなければお金を払わない。」との発言があれば対応せざるを得ない。
明らかに弊社の失敗、過失であれば当然ながら即座に対処せねばならないだろう。

この手直しの内容の定義が厄介だ。
なぜかしら発注先は曖昧で判断が付きにくい部分を指摘する。
追加と手直しを天秤にかけそれが釣り合っている箇所を追求される。
決して追加作業と明確に分かりうる場所については目もくれない。
どうとも判断が付きにくい場合の対応となると、どうしても弱者である受注側が責めに会う。
根底にはお金をもらわねばという意識がどうしても働く。

次なる発注が必ず頂けるのであれば喜んでやるかもしれない。
しかし、最近の各企業の動向は決して1社のみに何もかも任せるということはない。
必ず競争をさせ金額に納得し得うる企業へ発注する。

又、受注する側も手直し部分を見込んでの見積り提示などできるはずもなく
他社以上の低価で提出する必要がある。
これは資本社会、自由社会であるがゆえに当然の行為だと言える。

実際過去この手直し、修正が手に負えず倒産した会社がある。
この会社かなりの安値でプラントを何件も受注していた。
俗に言う半値八掛けの値段。
それは低価であっても1件のみではなく多数の案件の受注のため
全体で補えるだろうとの判断があったのだろう。
ところがだ。
現地の情況が刻一刻と変わる。
機械、装置間の取り合い。機長の現地での変更。
改造、修正。
契約条件も不利な内容だったようだ。
完成しないことにはお金は入ってこない。
その為手直し作業にお金を突っ込まねばならない。
どこも助けてくれないから手出しだ。
相手が大手メーカーであったのも一因だろう。
どこも面倒見てくれないため倒産。

我が社のごく身近な会社もそうであった。
ある会社の仕事を一気に引き受けかなり羽振りが良いとの噂が届いていた。
ところがあっけなくつぶれる。
その原因は製作した製品がうまく稼動せずその対応に追われ資金ショート。
この会社も相手が大手だったらしい。

我が町工場もリスクを伴う仕事はある。
製作後の稼動情況がつかめないものづくりももちろんある。
稼動後のリスクを負うのはもちろん製作者だ。
そのため稼動後の判断が付きにくいものづくりにはどうしても尻込みしたくはなる。
だが、逃げてばかりでは何ら技術的そして技能の進展は望めない。

挑戦。この言葉には失敗という言葉が同居している。
確かにやってみなければ分からないと人は言う。
あらかじめ失敗すると分かっていれば誰も手をつけない。
しかし、もしかしてという連語が頭をかすめでもすれば手を上げ金額を提出する。
そこで提出される金額の高い低いはどう判断されるであろうか。

どこも作っていない、作らないものづくりを行うのが本来の製造業者の役割なのは
誰しもが分かっているはずだ。
さすれば価格競争から脱出ができるのも誰しもが理解している。

さて、今後どう行動しますかな。
既に結論は出ている筈だが。。。




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それでは又です。




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2007.5.29by 博多の森と山ちゃん



2007年05月28日

5月28日 ヒレ付ベルトコンベアと見積図面。



先日出荷したヒレ付きベルトコンベア。
ベルト上に取り付けたヒレに搬送物を引っ掛けて運搬する。
急傾斜の運搬。約45度までの傾斜のバラ物搬送に使用する。
これ以上の急勾配となるとかなり高価なフレックスベルトを使用する。

今回はヒレ付ベルトコンベアにホッパ、荷こぼれ防止スカート、ヘッドシュート、
落下防止板そして押しボタンスイッチを取り付けた上での出荷だった。




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いつもながら迷う。
描くかどうか。
注文が決まり実際我が町工場で製作開始となれば、もちろん図面はなくてはならない
存在だ。
その注文を頂くためには当然ながら見積書提出が前提条件だ。
ではその見積書の内容の理解に提出する側とされる側に全くの相違はないか。
文字のみで果たして両者頭に思い浮かべる内容に全く食い違いがないか。
どうしても疑問符が付く場合がある。
ことさら既設機械、装置の改造、改造修理等になると事前に十二分に相談はするのだが
実際完成後にその様子が相手の頭に描いていた内容と異なると目も当てられない。
その事実は結局のところ受注した側が責めを負う場合が殆どだ。
そうなると両者間で頭に描く内容に全く相違点がない状態でのものづくりの開始が
大変重要であるのは間違いがないはずだ。
その隙間を埋める手段として見積図面作成がある。
先ず図面を描き提出する方法がある。

ところがこの見積時に提出する図面描きを如何に対処するかをいつも先ずは苦慮する。
受注確実である場合であれば当然描き、提出の上両者内容把握に努める。
あるいは、自社でしか製作しておらず他社ではできないものづくりであれば
それこそ堂々と相手に知らしめようとするだろう。
だが、いつもかしこそういう情況とは限らない。
むしろそういった場面に出くわすのは少ない。

つまり競争相手が存在し、どの会社が受注するか皆目検討付かない場合が殆どだ。
やはり同じ製品であれば金額が最も低価格である会社へとものづくりの仕事は回される。

競争相手の存在が前提である故、見積り図面作成をつい拒もうとする。
それは図面提出後他社へ流れるのは当然ながらありうる事実だ。
その図面がたたき台となりそれに基づいた見積競争になるの可能性は否定できない。
そこには見積図面作成に対する金銭面での対応は全く考慮がないのが通常だ。

そのため時と場合により見積図面作成時に心がける内容がある。
その対処の方法としては意識して寸法を実際と異なる数字を入れる。
あるいは他社が決して真似できないよう単純化して描く。
わざわざ図面内容を曖昧、適当な内容とする。
しかし、これには程度があり実際とあまりに違うあるいはあまりに曖昧にすると
競争相手だけでなく客先までが惑わされる結果となる場合だってあり得る。
見積内容に共通な認識の範囲が狭く、客先要求の内容と異なる場合も起こり得る。
それが為に完成した製品の内容が客先要望と相違が大きくその被害を被る
ことになりかねない。
その程度は難しい。

なるべく口頭で補う方法も試みる。
だが、言葉足らずで結局のところ相手が理解してなかったとなると元の木阿弥だ。
又、口頭では忘れ去られる可能性も否定できない。
あるいは了解したそぶりを見せ後日そこを曖昧にさせられることもあり得る。
結局のところ自社にとって大変不利である情況にさらされる場合もあるだろう。
その為文書にての説明を試みる。
しかし、その文書の内容は見積図面を基礎として作られる場合が多い。

実際のところ見積図面作成は時間を要する。
既設の改造であれば、現地へと足を運び先ずは実寸測定。
その上で頭に先ずはその内容を浮かべその上で図面描きを開始する。
時間は当然ながら人件費だから費用は掛かっている。
しかし、必ずしもこの図面描きが受注につながるかどうかは定かではない。
受注できなければ働き損のくたびれもうけということになる。

誰しもが注文は欲しい。
注文が得られないことにはいずれ電話帳から会社名は消え去る。

見積図面を描くかどうか如何に判断するか。


この命題を突きつけられた場合はやはり今現在そして今後、その客先との関係を
どれだけ重要視するかが大きな判断基準であろう。
それに同じ客先でも描く必要がある案件かどうかの決断を先ずはせねばなるまい。

しかし、実際提出時の客先の反応を想像しながら図面を描いているのは私だけではあるまいが。
そのこちら側の行為を既に客先が分かっているのであれば、如何に対応すれば良いかは
自ずと判断が付くというものだ。




それでは又です。




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2007.5.28by 博多の森と山ちゃん



2007年05月27日

5月27日 止まる。。。



「今日の空はどこかしら淀んでいるようだが。」
現場へ向かう自動車のフロント越しに見渡せる空を眺めながら呟く。
最近我が九州は福岡、博多も黄砂だけでなく、光化学スモッグさえも見過ごしできない。
隣の国より汚染された大気が風にあおられ到達し、暑さと紫外線の化学反応により
光化学オキシダントを発生させている。
化学記号で書けばNOxあるいはHCが紫外線による化学反応により人体の目あるいは
気管支へ悪影響を与えるOxが定められた環境基準以上に発生しているらしい。






「しかし、喉の痛みはない。ただ曇っているだけだろうか。」
地球規模の環境汚染が考えうる選択肢を増やし、いらぬ心配や不安を掻き立てる。
その解決方法など私には思いつかない。
その国との十二分なる話し合いは必要であるのは確かだろう。

いつしか本日の作業現場へと到着する。
決して職人に怪我をさせる訳にはいかない。
今回はクレーンもちろんだが高所作業車も使用する。
安全第一だ。
ヘルメット、安全靴はもちろん安全帯も腰に取り付けさせる。
汚れる仕事のため使い捨て作業着そしてマスクも身に付けている。

今回は勝手知ったる場所そして要領至極理解している作業。
仕事に対する驕りが事故を招く場合がある。
用心はいくら重ねても良い筈だ。
決して焦るなとの言葉を何度も掛ける。
一刻も早く終わらせたいとの心情は理解できるが、何事かが起こればそれどころでは
なくなる。

おかげさまで何ら問題なく順調に仕事ははかどる。
「ここままいけば予定時刻より早く終わるな。」と私は見切りを付け
引き合いを頂いている別の場所へ現地調査のため足を向ける。
「ここの場所か~。」
作業上着のポケットからメジャーを取り出す。
一人その巻かれたスケールをH鋼のフランジへ引っ掛け測定を始める。
手に持っているノートに現地の漫画絵を描き、測った寸法の数字を書き込む。
前後左右あらゆる方向に足を運びその現地の様子を克明に目に焼き付けるとともに
ノートへも詳しく書き込む。

「後、高さを測らねば。」
メジャーを空に向かって立て始めた、そのときであったろう。
仕事を行っているはずの方向よりこちらに近づいてくる職人の足音に気づく。
その音の方向へ体を向ける。
やはり我が町工場の若き職人だ。
私を見つけるなり叫ぶ。
「ゴンドラが下がらんとです。」
「上に上がったきり下がらなくなりました。」

私はその言葉である程度は理解はできた。
しかしその場所へ先ずは向かわねばならないと判断する。
若き職人に連れられ急ぎ足で現場へ向かう。

到着後その様子を先ずは目に焼き付ける。
ほぼ言われた内容を理解した通りではあった。
作業車の黄色の作業台、ゴンドラは頭上高い位置に定まったままだ。
車のエンジン音は聞こえるがそのゴンドラには誰一人乗っていない。
今回問題を引き起こしている高所作業車のゴンドラに乗り作業していた職人は
既に地上へと降りていた。
今回の作業箇所がそんなに高位置での作業ではなかったことも幸いした。

その職人を捕まえるなり詳しくその出来事の経緯を耳に入れる。
その内容は。
高所での作業を終え、地面へと降りようとゴンドラの上でレバーを押した。
しかし動かない。
作業場所までの移動動作には全く問題がなかった。
ところが最も高い位置での作業を終え、下へ下がろうと操作を始めたが一向に動かない。
他のレバーもおそるおそる押してみたが全く反応がない。
日頃、使用しない非常停止あるいは非常ポンプボタンを押すが埒が明かない。
とうとうその本人は焦る気持ちを抑え、対策を練るべく自分の体を地上に降りる判断を
下した模様だ。

私は情況確認を終え、次なる対応について考える。
このゴンドラが上空に位置したままでは仕事を終えることはできない。
このままでは明日の客先の業務にさえ支障をきたす。
このまま長時間ほおっておけば、頭上に置かれた位置からすると、今現在は稼動停止中
ではあるが炉の余熱により作業車の油圧回路、電気回路は使用不可能になる可能性がある。
もし、炉に火をつけたならば短時間で油圧ホース、電気キャブタイヤの被膜は溶け
それこそ取り返しのつかない事態に発展するのは間違いないであろう。
実際のところ一刻の猶予もない。
何とか対応を尽くし少なくともその位置から遠ざけなければならない。
その位置から離れるだけでも最悪の事態からは逃れられる。

その職人と共に考えられるあらゆる手段を行使する。
作業車本体後方にも取り付いているあらゆるレバー、スイッチを扱う。
一旦触ったと分かっているのだが再度操作を試みる。
何度もアウトリガーのランプを確認する。
車の運転席のランプそしてレバー。
エンジン動作を何度も停止、開始を繰り返す。
しかし、結果は同じだ。
うんともすんとも音さえしない。
全く動作する気配すら感じられない。
どうすればよいのか。
二人で頭を抱え込む。
しかし、諦める訳にはいかない。
何とかして動かさない事には大変な事態へと発展する。
しかし、本日は日曜日。
整備できるうる会社はどこも休みだ。
作業車停止の原因を探りそして修理を行える会社はどこも本日は業務は行っていないはずだ。

意を決し客先担当者の自宅へ電話を掛ける。
事情説明し考えうる原因について相談する。
その電話口から電気系統の可能性の示唆を受ける。
確かに他に予想できる原因はない。
そこに辿り着くのは時間の問題だったかもしれない。

即座に実行する。
電気の配線を見るべくスイッチボックスの蓋の解体を始める。
それは高い位置に停止しているゴンドラ。
そして作業車本体。
何れもスパナ、ドライバーを片手にばらし始める。
しかし、作業車の細かい構造まではよく理解していない。
本体の蓋は確かに解体はできた。
しかし、どこから手を良いか皆目分からない。
日頃接していつ内容とは全く異なる。
ばらすことはできたしてもその具体的な原因をつかめるはずもなかった。
全く触った事すらない作業車の内部を眺め即座に対処することはできなかった。
それに作業車内容に詳しい業者への連絡すらできない情況だ。
全く手をつけずに元に戻す。
ゴンドラ上ではばらす事さえできなかったと下に下りてきた職人が嘆く。
もう万事休すか。
諦めるしかないのか。
何もせずとも手に汗がにじみ出る。
それこそ体全身が総毛立つ。
ただひたすら敢然とそこに停止している高所作業者を凝視する。
眺める時間はどれくらい経過しただろう。

他の職人が近づくなり私に口を開いた。
「ちょっとアウトリガーを動かしたもんね。」

私はその言葉を耳にすると一旦停止していた思考回路を動かし始める。
そうなると以前と変化した内容はそのアウトリガーとなる。
全く状況変化はないものだと理解していたが実際は変化した箇所があったことになる。
そうなると原因としては予想できるのはそこしかない。
アウトリガーの動作による何らかの影響だ。

しかし、アウトリガーのランプは確認した。
緑のランプは点灯しており何ら問題はないはずだ。
だが、その1箇所に望みを託す。
それのみに今後のことの成り行きを任せる他なかった。
時間はない。
即実行だ。

職人がアルトリガーのレバーをほんの少し動かす。
次に私が車体後方の非常ポンプのボタンを押しながら操作レバーをほんのわずか動かす。
音が聞こえる。
理解できなかた。どこから伝わっている音か理解できなかった。
職人が再びアウトリガーを動作させる。
続いて私は同じ動作を行う。
非常ポンプを押しながら操作レバーの微動作をさせる。
又しても聞こえた。
職人が大声を張り上げる。
「動いとうばい。」
ほんのわずかな動作のため気がつかなかったが耳に聞こえていた音の正体は
どうもゴンドラの動作音だったようだ。
すかさず私は又しても操作レバーを押す。
動いている。私自身の目にもその動作情況がありありと写った。
動き始めた。
間違いなく動いたのだ。




こちらに走ってくる職人の表情は満面の笑みであったのは書くまでもない。




それでは又です。




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2007.5.27by 博多の森と山ちゃん



2007年05月26日

5月26日 スクリュー羽根と蛍光灯。



昨日スクリューの羽根を出荷した。
それは厚み9mmの平鋼をスパイラル状に巻いた1本ものだ。
我が九州は福岡、博多の町工場の得意ものづくりのひとつにスクリューコンベアがある。
そのコンベアの中でも粘着性、付着性があるものの搬送には羽根交差スクリューコンベア
をお勧めする。
もちろん羽根のみの製作も対応している。


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事務所での1枚の図面描きを終える。
そしてCADソフトの画面に映える印刷という文字にカーソルを当てマウスのボタンを
指先で押す。
即座に印刷開始の文字を出し、画面を見ている者へ知らせる。
一旦、印刷開始となるとしばらくは、全くキーボードを叩こうが、マウスを動かそうが
パソコンは如何なる指示に対しても断固拒否権を行使する。
いつしか印刷装置であるプロッターの動作が開始されると、とたんに画面のカーソルが
機敏に動き回る。
私は次なる図面を描くべくマウス、キーボードを酷使始める。
CADソフトの図面に線を書いている最中もプロッターの印刷部分の装置は機敏に働いている。
右、左と黒インキ抽出装置はそのインクを吐き出しながら素早く走り回る。
紙取付装置に差し込まれたロール状に巻かれた真っ白な用紙は装置が
回転するに従いロールからその回転動作とともに解かれる。
インク抽出装置の左右の動作と相俟って白紙には刻一刻と図は描き続けられている。
白いA1用紙に黒一色の線、ひいては点の集合体でありありとその内容が描き出される。
線、点の表現方法は存分に駆使され真っ白な用紙はいつしかものづくりに
必要不可欠な図へと変貌を遂げる。
紙を回転しながら送る際の敏捷な機械音が我が町工場の事務所の中に静かにこだまする。
どこくらい時間は経過しただろうか。
いつしかその紙送りの音は停止する。
そのまま待てばよいのだが。
しばしの時間さえ勿体無く感じる金持ち性(決して反対用語は使用しない。)の私は
後方に位置するプロッターの方へ体を振り向ける。
今や真正面にある動作停止後プロッターの排出ボタンを触るように押す。
その私の動作に猶予を持たずに既に描ききってしまった図は切断刃にて一瞬の内に
寸断され用紙受けに放り出される。
私は受けに落ちた用紙に右手を伸ばす。
それは取り上げる対象物が紙であるためなるべく折り目がつかぬよう、気遣いし
やさしくそして丁寧に指先で掴み取る。
そして体に近づけ我が子を抱くようにして抱え込む。

確かに誰が見てもそれはほんの紙切れ一枚に過ぎないはずだ。
どこにでもあるただの図面一枚かもしれない。
だが我が町工場にとっては大変貴重な魂がこもった大きな用紙一枚なはずだ。
我が町工場誰しもがこの紙切れを眺めそしてものづくりを始める。
この指示図により大きな一歩を踏み出すことになるのだ。
私自身が精魂込めて描き出したのだ。
持ちうる力を最大限発揮し、夢にまで現れた図面を完成させたのだ。
確かにものづくりの始まりであるその大切な図面を一体誰が書いているのかという
疑問が湧くのは自然な仕草かも知れない。
その描く人物は一体日ごろ何を考えそして一体どんな生活をしているのか興味が
湧き出てくることは。。。。。。


果たしてあるだろうか。

だが、描いているのは私自身でありゴーストライターなど存在しない。
正真正銘イニシャルHの私だ。
あの誰も存じ上げないであろう森と山なのだ。

それが故に様々な事件は当然起こり得る。
その為にいろいろな出来事が実際起きている。
書いている人物が私という人物であるからして致し方ないことであり
しかしそのことから様々な経験そして体験ができるのだ。
なんと素晴らしし事実ではないか。

しかし、我がブログながら自己宣伝はやめておこう。
やはり、はしたない。


図面を抱え込み事務所から工場へ向かう際思わず空を見上げる。
上空は水色一色に錯乱され雲ひとつ見当たらない。
太陽放射は容赦なく存分に我が町福岡、博多へ降り注ぐ。
事務所と工場の間の道路には爽やかな春風が吹きぬけそれこそ安逸の心地に至らせる。
この季節は一年の内で最も過ごし易いと言われる理由を体全身で感じ取る。
もちろん最近用心せねばならない紫外線の電磁波も我が体に波打つ。
確かに電磁波といえでも量子の範疇であるから波のみとは言えないが
ここでは波であるという事実もあるのだから上記波打つという表現は決して間違いでは
ないはずだ。

最近特に悪者扱いされている紫外線。
だが、私達は存分に恩恵を受けているのは周知の事実だ。
先ず、蛍光灯。最近ではプラズマテレビ。殺虫。あるいは消毒。

それではここで蛍光灯の内部についておさらいしておこう。
皆さんは既にご存知のはずだ。


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蛍光灯の構造として先ず管の中には水銀の蒸気とアルゴンガスが封入されている。
そのアルゴンガスは水銀蒸気が均一に満たされる為の役目のみのために
入れられている。
管、蛍光管内部は蛍光体でコーティングされており管の表面はガラスだ。
蛍光灯両端の電極に電気をかけるつまり電圧がかかると、電流が流れる。
これは電子が動き出した、放出されたことになる。
(電流とは厳密には電荷の移動速度で、電子は電荷を運ぶ運搬車の役目とも言えるのだが。)
その電子が管内の水銀の原子にぶつかる。
これは電子エネルギーが水銀原子内の電子へエネルギーを与えたことになる。
エネルギーを得た水銀電子は紫外線を出す。紫外線を放射する。
具体的に書くとエネルギーを受け水銀の電子は本来の電子軌道の外側の軌道へ移る。
その際紫外線を放射する。そして水銀電子は即座に元の軌道へ戻る。
その放射された紫外線は管内面にコーティングされた蛍光体の原子にぶつかる。
つまり紫外線が蛍光体の電子へエネルギーを与える。
それにより水銀電子と同じように蛍光体電子が外側の軌道へ移り、即座に元の軌道へ戻る。
その際電子から可視光線が出る。可視光線が放射される。
このことにより蛍光灯が光輝くのだ。


参考文献「機械のしくみ」唯野真人監修。


この蛍光灯はプラズマでもある。
あのプラズマテレビのプラズマと同じ範疇にある。
我が町工場でも切断機、プラズマ切断機を大いに活用している。
プラズマについてはいずれ又。


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今だ私は蛍光灯の光の下、又しても図面描きに没頭している。
昼夜を問わず紫外線とは切っても切れない仲であることは間違いないようだ。




それでは又です。




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「素粒子と物理法則」R.P.ファインマン、S.ワインバーグ著 小林鉄郎訳

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「家族狩り 第三部」天童荒太著
今現在の家族が書かれているのであろうか。
妄想であって欲しいのだが。



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2007.5.26by 博多の森と山ちゃん




2007年05月25日

5月25日 同世代若き職人の腕の差。



ほぼ同じ年齢の我が九州は福岡、博多の町工場のうら若き職人。
職人としての技能の腕の差は既についている。
だが、今後の成長はやる気、情熱が鍵を握るはずだ。

















「今日は朝から左に5mm寄っとうばい。」
ベテラン職人は事務所に上がり私を見つけるなり即座に言葉を発した。
今週明け月曜日からベルトコンベアの試運転を開始した。
開始後は一日中そのコンベアは動きっぱなしだ。
朝スイッチを入れると職人が仕事を上がらない限り決してコンベアのベルトは止まらない。
毎時間ごとにベルトの動きを確認し、その数字をノートへ記載する。
真っ白だった紙面は既に数字が数多く記されている。

その職人と事務所の階段を降り、工場へ入り動き続けるコンベアが目に入るやいなや
職人は言い放つ。
「月曜日調整した後全く触らんでも蛇行せんやったとに。」
話し合った結果に基づき、職人は蛇行調整用のナットをスパナでほんの数ミリ動かす。
それにつれてベルトは左側へと寄る。
ベルトもほんの数ミリ動くとそのまま左右に動く気配がしなくなる。
わずか数ミリ動かしただけでベルトは元に戻り毎日見慣れた動きへと変化する。
しばらくその職人とともに動きを見つめる。
その後、コンベアの端から端を歩きながら嘗め尽くすように見渡す。

「やはり今日の雨の湿気のせいかな~。」との突然の私の発言に職人はただ首をかしげる。
それに対する答えはついぞ返って来なかった。
しかし、理由として考え得る事項は他に今現在見当たらない。
「やはりしばらくの間は止めることなく動かし続けよう。」
その思いに捉われながらもしばらくコンベア周りをうろつき回る。
コンベアベルトは調整した後は全く問題はなさそうだ。
職人はスケールを手に持つとベルトの片寄りを測る。
そして私に問題ないと言いながらノートの次なる紙面に数字を書き始めた。

私はコンベアのテール側、後ろ側に近づくにつれある思いが募る。
この機械を設計しながらも実は気にはなっていた。
だが、この種のコンベアには過去この部品を取り付けた経験はなく
今回も取り付ける必要はないだろうと心に決め付けていた。
しかし、実際その部品がない本体を眺めるにつれ次第にもどかしさが増し、
本来は必要はないのだが、どうしても自分自身を納得させることができない。
それこそ腑に落ちない。
そして職人に話しかける。
「やっぱりここにつけようか。」
職人は何も言わずに頷く。

私は即座に事務所へと舞い戻る。
そそくさとパソコン画面を前に座ると図面描きを開始する。
私にとって図面描きで最も時間を要するのはその内容を頭に思い浮かべることだ。
拙い頭脳を総動員し先ずはその機械、装置を想像する。
様々なアイデアを駆使しありありと目の前に映し出す。
その姿が燦然と光り輝き手に取るように明確にされると後はマウスを動かし
書き上げるだけだ。
その3次元の姿がはっきりと確実視されればされるほどその後の図面描きに要する
時間は少なくて済む。
今回の部品の図面作成もそうだ。
勝手知ったる部品の製作。
過去のデータを取り出しそれに訂正、改良を加え脇目も振らず一心不乱に描く。
持てる集中する力を存分に注ぎ、時間の流れを短時間で止めようとする。
わずかな時間の経過のはずだ。
完成だ。
完成後の図面をA1サイズでプリントアウトするとそれをやさしく摑み工場へと向かう。
そしてあのベテラン職人の元へと歩む。
近くへ寄ると、短時間で完成させた驕り、慢心とも呼べる心地で図面を差し出す。
私は意気揚々とその職人の「図面書き早かったね~。」との返事を待つ。
今回は特に短時間で描く事ができたのだから当然それに対する感心、ひいては賞賛の
言葉が私に掛けられるはずだ。
私は天にも昇る心地でひたすらその言葉を発せられるのを待つ。

しかし、さすがベテラン職人だ。
衒いもせずはっきりと私に向かい口を開く。




「この寸法じゃフレームの中に入らんばい。」




私はこの言葉が耳に入ると体全身の血の気が引くのがはっきりと分かった。




それでは又です。




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2007.5.25by 博多の森と山ちゃん




2007年05月24日

5月24日 攪拌機。試運転開始。



製作完了した攪拌機の試運転を本日開始した。
その様子のほんの一部分を下記動画で公開中。

















これでこの攪拌機の製作は何台目だろうか。
地道に出荷続けている製品のひとつ。
攪拌、上下動作は自動運転。
ごく簡単な構造の攪拌機。




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二人の間に挟まれる。
どちらも一筋縄ではいかない兵(つわもの)、猛者。
人の意見に対し聞く耳を持たない。
自己主張が強くそして感情的になりやすい。
見栄っ張りではったりがきく。
両人とも似た面が多い。
そのせいだろうか気が合う場合とそうでない場合の差が激しい。
その間に挟まれる。

果たしてどう対応するか。
世間を嘗め尽くした両人は青二才の私を言いくるめ手玉に取るなどいとも簡単な模様。
その言葉に私はついつい乗せられそうになる。
あるいは私を責め、咎め優位な位置から見下ろそうとする。
奥深い心の底まで見尽くしその動きにより対応を変化させる。
それは社会を嘗め尽くした過去がその人物を形成した結果であろうか。
世間という社会を渡るためには当然ながら身に着けなければならない武器だったのか。
それがもしかしたら人間の性なのだろうか。
今だ未熟者にとって最早怖い存在でもある。
意気に風を肩で切り颯爽と生きている。
しかしながら私には単純なるわがままとしか映らない。
その判断をする行為はやはり世間知らずといわれる恥ずかしき行為なのだろうか。
人を動かす方法を既に取得しその方法によりいとも簡単に行使する。
それはひとつの技であるのかも知れない。
しかし、それによりその人物は一体誰であるかが一向に理解できない。
いくら頭で考えてもその人物の本来の姿が一向に見えてこない。
探ろうには探りようがない。
質問しようにも軽くかわされ話の内容は理解できない。
ある方に言わせれば理解すること事態が無駄な行為と言う。
そうなると。一体。
生来身についた動作が既にその人物までを支配しているのであり
凡人である者にとっては理解しがたいのは当然なのかも知れない。

確かにこの世には様々な人物が存在する。
実際その人物を前にし如何なる考えそして行動をとるかを常に理解しようとする。
人間には目は二つ。耳も二つ。両手両足それぞれ2本。ある。
鼻の穴も二つだ。
しかし、口だけは何故かひとつだ。
動物である人間の過去歴史ある変遷が今現在の姿を形作っている。
ダーウィンの進化論に基づけばそうである。

そうなるとあくまでも人間はその備わった生物学的機能を存分に使わなければいつしか
退化しかねない。
さすれば今現在の自分自身の五体を存分に酷使するべきでありそれこそが進化への
道筋へ光を放つことになるはずだ。

今現在二人に挟まれ否応なしに二人が私を挟み相対している情況だ。
それは私にとっては単なるわがままと捉えしまうのは間違いだろうか。
いかに押さえつけられようと、いかに手玉に取られようとも私自身の行動は明確だ。
ただ幸せなことに私にも備わっている五感で感じ、2つの耳で聞きそして頭を上下に振る。
それだけだ。
何も判断しない。
ただひたすら聞きそして感じるだけだ。
相手の意向が何であろうとただ五感を使うだけだ。
それは人間本来備わった力を存分に使っていると自分なりに解釈しているだけだ。
もしその解釈が間違いであれば間違いと感じるだけだ。
そして正解であればそう感じるだけだ。

二人に対しても何ら判断せずにひたすら感じようとする。
時は流れる。
そして時代は変遷しそしてその人さえ変わる。

さすればいずれその答えは結果として自分の目で確かめることになるはずだ。




それでは又です。




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2007.5.24by 博多の森と山ちゃん



2007年05月23日

5月23日 今回は不安なんです。。。。



客先に向かう車中で作業着胸ポケットに入れた携帯電話から音が鳴り出す。
「誰からだろうか。」
しかしハンドルは握られ続け、アクセルレバーを踏み込まれた右足は決してはずれることなく
車はアスファルトの道をひた走る。
まるで電話から鳴り響く音色には全く興味を示さぬかのように。





「ここで止めよう。」
やはり気には掛けていたのだろう。
進行方向左前方のコンビニの駐車場が目に入ると呟いた。
駐車場に向かって左にハンドルを切りゆったりとした速度でその開いたスペースへと
車を向かわせそしてほぼ真っ直ぐな方向そして前向きのまま止める。
完全に停止した自動車からは降りようとはせず、作業着上着のポケットに左手を入れる。
そして黒色のドコモのデザイン入りの小さな携帯電話を取り出す。
電話の上面を開けボタンを押すと着信履歴を確認する。
確認するやいなや即座にその人物の履歴を2回押した。
呼び出し音の繰り返しの回数は少なかったはずだ。
聞きなれた声に心が和む。
「お元気ですか~。」
「あの案件は消えていませんから。もう少し待っていてくださいな。」
短い会話の内容はある案件の途中経過の連絡だった。
私からは相手に対しては殆ど相槌の声を放つだけだった。
それでも会話として成り立ったのであろう。
「社長によろしく。」との声を最後に電話主の声は消えた。
この案件が始まったのが去年の末だ。かれこれ既に半年は経過したことになる。
大きな案件だけにすんなりとは行かないとは承知していた。
又、担当者からは色よい返事は既に耳打ちされてはいるのだが。
会社の規模が大きければ大きいほど目の前に注文書の書類が現れない限り、
現実の事実とは理解できないものだ。
決して人は疑いたくはないのだが、否応なしに組織に従ざるを得ない場合が多々あることを
身をもって経験しそして見知っている。
その本人の判断のみで実行できれば何ら問題はない。
しかし、本来の組織たる存在はその一員であれば誰も無視などできるはずもない。


電話を再び上着の内ポケットにしまいこむとまずは車を後進させ、ハンドルを切る。
進行方向に向かった車の窓より道路を走る自動車の往来をしばし眺める。
車の列が消え去ると即座に道路に突っ込みそのままアクセルを踏みしめる。


「今回は不安なんです。」
到着した客先で相手の担当者へ心情を正直に吐露する。
確かに数字の上ではうまくいくはずだ。
しかし、実際稼動した際どうであるかが最大の関心事だ。
今回の案件も実際動かしてみないことには結果は出ないであろう。
客先の求める結果は常に成功であるしそれは当然至極な事実だ。
過去経験、体験した内容であれば誰しもが即座に二つ返事で回答するだろう。
今回も比較検討する題材はないことはない。
それはどこまでのレベルを求めるかにより当然ながらその対応は変化する。
誰しもが最高を追い求めるのは私自身もそうであるがために決して否定はできない。
まずは試作という判断もあるのだが。
それには当然金銭がからむ。
誰しもが金額的負担は避けたい。
さすれば結局最初が本番となりそしてそれが最終到達点となる。
未経験な内容に対してはやはり不安であり心配だ。
そこから逃げることはいとも簡単だ。
しかし、逃げてばかりではものづくり屋としての使命をないがしろにしてしまう。

「うまくいかなくてもいいですよ。」
この言葉にいつも惑わされる。
実際ものづくりを行いそして動くまでの責任は全てこちらにある。
相手にしてみればうまくいかなければ、お金を払わなければよい。
そしてうまくいくまで待てばよい。
あるいは失敗した業者をあきらめ他を探すこともあり得る。

今回はどうするか。
挑戦という2文字は私の脳裏からは常に消え去ることはない。
但し、今回の案件だけはどうしても腹が据わらないし、腑に落ちない。
それは誰からも命令、指示を受けた訳ではないが頭ではなく体内部から脳細胞へ指示を出す。
過去腑に落ちない案件でも常に何とか稼動へとこぎつけた。
お金という最も重要な事実は常に付付き纏う。
しかし、挑戦という二文字と腑に落ちないとの相反する気持ちの葛藤は日常茶飯事であるし
他にないものづくりを目指し実際地道に歩んでいる以上致し方のないことであろう。
お金がない我が零細町工場にあるものは何であるのかという疑問に対し、一体いつその回答が
出るのだろうか。
それは他人に求めるのではなく将来の結果がその回答であるのは理解しているつもりだ。
別段急いでいる訳ではないが、生来の気質だろうか即座に求める。
では今現在その案件どうするか。
腹にすわりそして腑に落ちる。さすれば実行そのものが挑戦。
目の前にありありとその結果が何故か浮かび上がる。


時は常に流れる。
自分自身に聞こえてくる声を待つしかないであろう。
いつものごとく。




それでは又です。




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2007.5.23by 博多の森と山ちゃん



 

2007年05月22日

5月22日 太陽放射。



昨日より始めた完成後のベルトコンベアの試運転。
一日中動きっぱなしだ。
業務開始時に電源を入れると仕事を終えるまで一切止めない。
我が九州は福岡、博多の町工場の業務中は四六時中ベルトコンベアは
只、ひたすら動いている。





客先訪問のため事務所の階段を降りる。
その訪問手段である車に乗り込む前に我が工場へ立ち寄る。
やはり動いている。
試運転中のベルトコンベアは一切停止することなくひたすら前進続けている。
運転当初は進行方向向かって左右への若干の片寄りはあった。
しかしながら本日の今の時点では蛇行調整用の緊張装置は動かす行為は
必要ないとのことだ。
しかし、まだまだ油断はできないだろう。
一人心地で呟きながら工場を出ると駐車場への方向へ足を向ける。

近づいた車のボンネットを照り返している強い太陽の光のまぶしさに
思わず目をそらす。
しかし、この太陽のお陰で奇跡の星地球は成り立っているんだな。
と車に向かい一人囁きドアを開け座席に座る。
開いたドアを閉めながら又しても疑問が湧き出てくる。
フロントガラスを通してまぶしく輝く太陽光を肌で感じながら疑問に思う。

太陽の光とは一体どんな光なのだ。
太陽光の内部は一体どうなっているんだ。
私はキーを回しエンジンをかける。
今日もこの愛車ディーゼルエンジン内の高圧ポンプによる燃料噴射は良好のようだ。
ディーゼルは燃料効率以上に吸入される酸素量の多さが重要視されると聞いたが本当だろうか。
そうなると如何に多くの空気を使えるかがポイントなはずだ。


--------------------


太陽から地球に注がれる光を太陽放射という。
つまり太陽から届く放射される電磁波が太陽放射ということになる。
光、電磁波はその種類により大きさの違いはあるが必ず熱エネルギーを持っている。
当然ながら太陽放射は常に地球を、地表を暖めていることになる。
しかし、太陽放射の電磁波全てが地球を暖めている訳ではない。
雲、雪などによる反射。あるいは大気つまり地球を取り巻く気体が吸収し
ほぼ半分のみが地表へその光を届けている。
そして暖められた地表は赤外線を放射しながら冷めて行く。
これを地球放射という。

さて、それでは太陽光のその電磁波の中身は一体何か。
X線、赤外線、紫外線そして可視光線だ。
まずX線。
これは大気中最も上空にある熱圏と呼ばれる層で吸収され地表には届かない。
次に赤外線と可視光線。
赤外線の約半分は大気中に吸収されその残りが地面に吸収される。
吸収した地面は次には赤外線を発するようになる。
この放射された赤外線は大気を暖める。
これは対流だ。そのためか地表付近の大気を対流圏と呼ぶ。
可視光線は以前取り上げたことはあるが殆どが地表に届き、地面で反射あるいは吸収される。

最後に紫外線。
最初に取り上げた熱圏より下の中間圏そして成層圏に存在するオゾン層で
人体に有害である紫外線の一部は吸収される。
オゾンは紫外線を吸収すると熱を発し大気を暖める。

そのオゾンについては今後詳しく取り上げたいのだが。


参考文献「新しい高校地学の教科書」杵島正洋、松本直記、佐巻建男共著


----------------------------


我が町工場横を通る際運転中のベルトコンベアの様子が目に入る。
今日も夕刻職人皆が腕を振るう作業を終えるまで動き続けるのだろう。
後何日試運転を続けようか。
ベルトコンベアのあの黒いベルトの動きが頭に残ったまま客先へと向かう。
しかし、その思いはいとも間単に一時消え去った。
その理由はお客様がその言葉を口に出されたからである。
「これは注文だよ。」と。

「有難う御座います。」と最後に告げると帰社のため車に乗り込む。
しかし帰社の最中思いがよぎる。

ベルトコンベアのあの黒いベルトは今現在もうまく動いているのだろうか。




それでは又です。




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2007.5.22by 博多の森と山ちゃん



 

2007年05月21日

5月21日 昨日の日曜日は。。。



昨日の日曜日。。。。

本日もいつもと変わらぬ早朝目を覚ます。
既に障子に貼られた白い紙からは太陽の光が降り注ぐ。
「う~ん。まだ早いな~。」
枕元にある時計を手に取りその針の動きをしばらく眺める。
時計を元の位置に戻し、再び掛け布団で体を覆う。





どの位眠ったであろうか。
再び目覚まし時計に手を伸ばしその時計を目の前に掲げる。
その針はかすかな音を立てながら機敏な動きを続けている。
「そろそろ起きるか。」
そう呟くと時計を枕元に戻し静かに掛け布団をはぐる。
立ち上がりその部屋から出る。
其処までの動作は細心の注意を払い呼吸もせずひたすら忍び足にて行動する。
そして開けた襖を静かにそしてゆっくりと閉める。
私と私が接触するものとの間に発生する接触音。
そして私自身の動作音。
襖を動作させる際の摩擦音そして閉め終わる際の衝撃音。
その音と名のつくもの全てに全神経を注ぎ、私自身から一切音を立てぬよう行動する。
眠っている我が嫁様をもし起こしでもすれば想像しただけでも総毛立つ。


本日も日常と変わらぬ時刻に先ずはベランダへと出る。
春の季節の早朝の体を触るそよ風の爽快感を真っ先に感じる。
そして既にまばゆく地表を照らしている太陽の方へと目をやる。
その光の輝きは先ずは目を開かせそして体全身を目覚めさせる。


春の太陽光は一段と紫外線の降り注ぐ量が多い。
確かに紫外線は人間の体内にビタミンDを構築し骨をより一層丈夫にする。
しかしながら、最近の紫外線はその効果以上に皮膚、目に対する悪影響の大きさを
指摘されている。
紫外線を浴びる時間は僅かな時間で良いらしい。
長時間浴びる事は既に人間に対して決してよくない影響を与える。
紫外線の種類にあるUV-AのみではなくUV-Bの量が増えている。
UV-Cまで降り注ぐ事にでもなれば地球上の生物は滅亡する。
昔良き時代の太陽の光を体に存分に浴びる事すら既にできない。

もちろん理由はオゾン層の破壊、オゾンホールの発生だ。
それは過去使用していたフロンの塩素がオゾンを破壊した結果だ。
今現在はフロンは使用禁止でフロンを燃焼するなどの手段により破壊し
この世からなくそうとしている。
しかし、地上から即座にフロンが全て消え去ったとしても既に過去空へとあがったものは
二度と帰って来ない。
そればかりかこれから先何年もの月日を経た上でようやくオゾン層へと届くフロンもある。
これからもオゾンホールは増える一方で減る事など不可能だ。

人間はより良き生活を求めその為に様々なものを開発、発明しこぞってそれに浸る。
生活は楽になりそして更なる便利で快適さを常に教授しようとする。
それに終わりはなく果てしなく続く。
その恩恵とは裏腹に地球と言う自然をないがしろにする行為なのは、仕方のないことであろうか。
人間とは自然を破壊しない事には生きていけないのであろうか。
今現在構築された歴史ある社会の仕組みのなかで生きている限り過去へは戻る事は
できないし、その過去に適応した生活に今更実生活で体験しようとは誰一人として
容認できないはずだ。
折角手に入れた快楽を存分に教授でき得る現代社会を侮辱しそしてないがしろに者には
断固とした忌み嫌う態度を晒すはずだ。
しかしながら、人間には知恵がある。
人間自身もこれ以上自然を苦しめる事はもやは自分らの首を必死に締め付けている
行為だと言う事に既に気づいている。
だからこそ環境という2文字が脚光を浴びているのであり、その文字に対する関心度は
増える一方で減る事などあり得ないはずだ。
これからの生活は自然と共に歩みそして自然の声に耳を傾けるのは人間と言う動物の
なすべき行為であるのは間違いがないはずだ。
何ができそして何をなすべきか。
先ずは意識する事から始めなければならないのはことの始まりである場合は当然至極の
事柄だ。
私も環境に貢献でき得るものづくりという課せられた最早義務化された当然なる行為の蓄積に
全身を晒さねばならぬと密かに太陽光の紫外線を浴びながら手を合わせた。

髭を電気かみそりで剃り、水道の蛇口をひねる。
其処から湧き出る水を両手、手のひらに溜め顔を近づける。
両手の水を顔面一面に一瞬の動作で浴びせ、両手の手のひらを上下へと素早く何度か
移動させる。
右手方向に掛けられた真っ白なタオルを手に取り素早く顔を拭く。
なでるようにタオルを持った手は顔付近満面にゆったりと動く。
そしてタオルを顔から話すと目の前の鏡を見つめる。
そしてそこで作り笑いをする。
「ニタニタ~。」

そして、両手一杯溢れんばかりに浸したムースを一生来硬い質の髪の毛に両手のひら
で一気に抱え込むように付ける。
それにより白色に染め変わる。
右手にブラシ。そして左手にドライヤーを持つとそのファンの音を確かめる。
そして電磁誘導による熱とブラシの動作で次第に髪の毛は本来の黒色へ次第に戻る。
完全に黒い髪の毛を取り戻したころには髪の毛の並びはいつもの日常とは何ら変わりの
ない髪型へと姿を変える。
そこで鏡に見入る。
もう一度作り笑いをする。
「ニタニタ~。」

ものづくり仕事着である作業着へと体全身を変貌させると、朝食の準備に入る。
本日の朝食のメニューは昨日の味噌汁の残り。
海苔、納豆、梅干そして白いご飯。
一気に平らげると新聞に目をやる。
じっくりと一紙、そして二紙と読み入る。
最近は早朝読書ができていない事にしばし思いが浸る。
悔恨の気持ちが私の胸を襲う。
もう少し朝早く起きなければその実行は難しい。
昨今の帰宅時間からすると少々身を入れて実行せねば現実化しないだろう。
その考えを断ち切るように新聞をそそくさと片付けると仕事に出るべく席を立つ。
しかし、毎日の日課として必ず会社へと向かう前に自宅で行わなければならない
義務化された重要事項がある。
こればかりは毎日必ず実行せねばならない人生における大切な毎日の通過点でもある。

私は起きる際に閉めた襖を今回は静かに開ける。
そして静かにそして少々大きく声を掛ける。
「お母さん。起きらんね~。朝ば~い。」
その声に即座に反応し、その方が動き出した様子を確認する。
動いている様子に安心すると私は外へ出るべく玄関の方向に歩みだした。
そして居間の戸を開け外へ出ようとした瞬間。。。
その戸の取っ手に手を掛け回そうとした瞬間。。。

あの方の声がした。
あの方の大きくてそして甲高い声が私の一切の動作を禁じた。
あの方は私に向かって叫んだのだ。。。。


「あんた。今日は仕事を休まないかんちゃろうが~っ。」と。

その声が私の聴覚を刺激した瞬間。
私はしばしその場でたじろぐのであった。




それでは又です。




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読破中。
「素粒子と物理法則」R.P.ファインマン、S.ワインバーグ著 小林鉄郎訳

読破。
「家族狩り 第二部」天童荒太著
現実の出来事でしょうか。



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2007.5.21by 博多の森と山ちゃん



 

2007年05月19日

5月19日 良いアイデア。。。



「良いアイデアを出されたところに発注します。」
その一言に俄然やる気を出す。
過去他社に負けた経験がある。
同じ失敗は2度と繰り返さない。
その時点で心に誓ったのだ。
しかし、その際の相手の提案は到底適わなかったとの記憶は今でも鮮明に残っている。






ものづくりのアイデアは当然実物、実行が伴わない事には嘘である。
実際物を作り稼動させ、そのものがうまく動かないことには製品と呼べない。
ただ頭に思い浮かぶ事を図面に描いても動かなければ机上の空論だ。
当然ながら客先の目の前にその製品を差し出しその上動作させ良好な稼動としなければ
製品にならない。
ものづくりのアイデアであるのであれば当然だ。

今回ももちろん処理ができ操作にも決して不都合