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5月11日 果たしてモーターの劣化なのか。。。。



間もなく特許申請打合せのための図面も完成だ。
私はPC画面と格闘していた目を閉じた。
そして大きく一呼吸をする。
私を取り巻いている空気つまり窒素と酸素を吸いこみ、そしてそのまま息を止める。
どれほど時間が経過したであろう。
私は長い時間かけゆっくりと今回は窒素、酸素に追加して二酸化炭素そして水分を
吐き出した。
この行為により地球温暖化、温室効果の原因であるCO2を排出した事実は
人間が生きる上で仕方のないことであるためどうぞご勘弁して頂きたい。






息を吐いて間もなく私のそばに置かれた電話がけたたましく鳴った。
即座に左手でその受話器を取る。
受話器を耳に当てると昨日耳にした聞き慣れた声が聞こえる。
昨日もしばらくの間私の耳の聴覚を存分に刺激して頂いた声だった。

そして私はその電話口から聞こえた内容に驚く。
私は本当かとその内容を繰り返し確認した。

「昨日モーターを取り替えて貰ったコンベアの速度が速くなっとうばい。」

私はその内容を即座に疑ってしまった。
確かに昨日はコンベアのモータの機内配線、駆動部取り替えた。
押しボタンスイッチ、マグネットスイッチそしてモーター、スプロケットそしてローラーチェーンと
全てを交換した。
しかし、ギアドモーターの回転数並びにスプロケットの歯数は何度も確認した。
取り替えた時点でも再度確かめた。
そうであれば、コンベア速度の変化があるはずがない。
何ら以前と速度に関する部品は変更していないのであれば、速度が速くなるとは
考えられない。
そのため私はついつい本当かと何度も確かめたのだ。

「いや。実際早くなっとうけん。来て見てやらんね。」

「分かりました。」
私は本日別な担当者との打合せの予定もあり伺うことにした。


しばしの時間経過後、私はデジタル式速度、回転計を鞄へと詰め込む。
他にも訪問するに必要なものを短時間で用意の上入れ込む。
そして昨日同様事務所の倉庫に置かれた自転車のハンドルに鞄をぶら提げると
颯爽と乗り込んだ。
そして真っ青な空の下私は自転車をこぎ始めた。
この2輪車はタイヤが小さい。
そのため足での速い回転速度を要求される。
ペダルの要請にこたえるべく右左の足の動きは当然ながら素早い。
素早い足の動きとハンドルを持つ手の力強さは健康体を保つ上で良いはずだ。
日頃の運動不足を解消しその病気知らずの体が保てるならばそれに越した事はない。
五月の季節の春の心地よい日差しを浴びそして風の安逸たるそよぎを体全身で存分に感じ取る。


客先到着後。
先ずは新しい案件の打合せ。
それが終了すると私を見つけ呼ぶ声が聞こえる。
それは電話で耳にしていたあの方の音波だ。


私はその方のそばに配置された昨日修理を施したコンベア目をやる。
コンベアは2台連結され置かれてあった。

「2台のコンベアの速度は同じくらいやったんちゃんね~。」
そう発する言葉が終わらない内に2台のコンベアのスイッチを入れる。
2台のコンベアは即座に動き出す。

私はその2台のコンベアの動きをじっくりと眺める。
その方は荷物を実際に手にしそして流す。
その行為を何度か繰り返す。
私はその物の動きをその方の説明を聞きながら見つめていた。
私はおもむろにデジタル速度計を手に取りそしてそのベルトにしばらく当てる。
1台終わると2台目へと。
そして画面に現れた2台の速度の数字を見入る。

確かに違う。
昨日修繕したコンベアの速度が速い。
若干だがやはり速度に違いがある。
目に見えて違いがあるのでありそしてデジタル画面もその結果を堂々と
表している。

私は考えた上回答する。
「スプロケットの歯数で調整しましょう。但し、お金はかかります。」
とはっきりと発言した。
「回転数、歯数全て何度か確認しています。速度が速くなるような行為は何もしていません。」
と断言した。
その方はあっさりと
「いいよ。そげんお金はかからんめーもん。」と快い返事。
「はいっ。」。。。

「でもこげなことあると~。」
「はい。たまにあります。」と回答する。




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今回、機内配線及び駆動部全て取り替えた理由は全くコンベアが動作しなくなった事による。
その原因は電気系統である事ははっきりしてはいた。
絶縁は自社ではないが確認したそうだ。

但し、具体的に何かと言う事は明確ではない。
しかし、取替後の現象からするとモーター劣化が原因ではなかろうか。
取替後速度が速くなったという現象が起こっている。
そうなると考えられるのは回転動作をさせるモーターが原因となる。

多分取替以前は本来のモーターの回転速度で回転していなかったようだ。
そのため本来より遅い速度でこのコンベアベルトは進行していたようだ。

モーターの回転速度が遅くなる原因としては
1.べアリングの損傷
2.ブラシの磨耗
3.コイルの劣化
4.磁石の劣化
等ではないか。

しかし、原因がベアリング、軸受とすると騒音、振動がするため即座におかしいと気づくはずだ。
今回はその現象は見られなかったらしい。
そうなるとやはりとモーター内の劣化によるものだろうと推定したい。

対応修理方法としてはモーター内を解体しコイル巻き替えあるいは部品交換という
作業が必要だ。
しかしながら容量が小さなモーターであれば新品を購入した方が安く上がる。


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そして私は自転車に跨り帰りを急ぐ。
今回はモーターの劣化が原因か~。
一人静かに呟く。


私は昨日同様どんなお客様のところへも自転車で通うと再度心に誓う。


それは私自身の体力劣化を防止するためなのは書くまでもない。




それでは又です。




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読破。
「素粒子と物理法則」R.P.ファインマン、S.ワインバーグ著 小林鉄郎訳
一段と理解が難しかとです。



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2007.5.11by 博多の森と山ちゃん



 

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