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10月31日 隣の国製作のプラント。。。



本日訪問したお客様の工場で、ある処理のプラントをつぶさに見せて頂いた。
それは隣の国で作られそして隣の国の人らで設置までされたプラントだ。





処理は簡単な設備ではあるが1つ1つの機器が大きい。
部材もかなり頑丈なものが使用されてはいる。
しかし、じっくりと眺めるとどうしても首を傾げざるを得ない部分が見当たる。
ベルトコンベアの構造ひとつをとっても疑問符が付く点がある。

確かに低価格は魅力に違いない。
設置までは日本価格の1/2以下と言う。
但し、一旦プラントを稼動させると長年に渡り使用される。
磨耗、損傷はいずれかは出るためメンテナンスは当然必要だ。

作り方そのものに納得できない。
確かに我が町工場から出荷された機器にはトラブルが起こる場合もある。
一切何もかも完璧で失敗が全くないのであれば堂々と意見、批判はできる。
立派な立場ではない以上詳細は書くことこそ万事失礼だ。

但し、驚いた点を一点だけ記したい。
乾式集塵機が設置されていた。
ろ布が何本も吊り下げられた良く見かける普通の集塵機だ。
先ず驚いたのがろ布室にかなりの水が溜まっていたらしい。
それだけではない。
ろ布に吸着された粉塵は下へ落とされねばならずその方法はシェーキング、
パルスジェット等による方法が取られる。
この集塵機にもエアーヘッダ(タンク)は取り付けられ何個のも電磁弁も取り付いていたのは
下から見上げて確認が出来た。
この集塵機のろ布の粉塵落としはパルスジェット方式が取られているのであろう。
ところがだ。付近を捜すがどこにもエアーコンプレッサがない。
そのエアーヘッダに圧縮エアーの配管がどこにも取り付いていない。
それでは一体どうやってろ布落としはやっていたのか。
いや、全くされていない事になる。
集塵された粉塵はろ布に取り付いたままの状態なのか。
集塵機本体の機器は揃っているのに機能は全く果たしていない。
客先に質問するがコンプレッサーは集塵機設置当初からなかったらしい。

不審に思いながらも制御盤のなかを見せていただく。
パルスジェット制御の基盤が設置されているのははっきりと確認できる。
何故コンプレッサーはなく、エアー配管されていないのだろう。
これでは粉塵で詰まったろ布には集塵機能はなくただ送風機で粉塵を吸い込み
吐き出しているだけだ。

それでも集塵機のスイッチを入れて頂く。
そうすると送風機先の吐き出しの煙突からかなりの水が舞い上がりあたりに散らばる。
ダクト、送風機周辺にはかなりの水が溜まっていたのであろう。
懸命のその場から逃げ濡れるのを避ける。
雨降りのようにひどい。

先程ろ布の部屋に水が溜まると教わった。それであれば当然すき間がある。
すき間があれば密封性に疑問が残り送風機で吸い込む際当然外気をも吸い込む。
では部屋内は負圧になっていたのであろうか。
又く吸わないと言うお客様の言葉を聞くとかなりの大きなすき間があるのではないか。
当初から吸わなかったという言葉に又しても驚く。

どう判断するかは人それぞれだ。
私は比較、批判するのは性に合わない。



今回は落ちもなくこれで終わりですばい。明日から11月です。
イニシャルHの秋真っ盛りですばい。???




それでは又です。


読破中
「朽ちる散る落ちる」森博嗣著。


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2007.10.31by 博多の森と山ちゃん



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