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5月8日 潮汐。



常に次なる改良を考える。
確かに今回、今製品を作ったがこれで良いのか。
問題点はないか。
更なる改良点はないか。

潮干狩りのため海の中に入っているのだが、スコップを右手に持ちながら現在製作中の
ものづくり製品を頭に思い浮かべる。







潮干狩りは干潮時にやる。
そういえば海には満潮と干潮がある。潮の満ち引き(干)だ。
これを潮汐と呼ぶ。
しかし何故、海には潮汐なるものが存在するのだ。
今しがたものづくりの製品が占領していた脳細胞は即座に切り替わる。
干潮時の波に揺られながら海底に沈めていた両手を海面へ持ち上げる。


潮汐は月の引力による。
通常1日に2度潮の満ち干があるが厳密には25時間で2回の潮汐が起こっている。
これは月が地球を27.3日かけて公転しているためらしい。

月と地球はつり合っている。
これは常に地球と月の距離が変わらないということになる。

どういうことかと書くと、月と地球の回転方法が回答だ。
確かに月は回転しながら地球を引力の力で引っ張っている。
しかしその回転の軌跡を辿ると、ある一点を中心として小さい円を描きながら
地球は回転している。
そして月も地球が回転している中心を支点として地球よりも大きな円を描きながら
回転している。
この中心支点を共通重心と呼ぶ。
共通重心と言う点の周りを月と地球は回っている。

回っている際に小さな円を描いている地球の外側には当然遠心力がかかる。
地球の外側を回っている月には引力があり地球を引っ張っていると書いた。
その遠心力と月の引力に海が引っ張られ満潮となる。
そしてその反対側は海にだけが取り残されそこも満潮となる。

地球を円として描き横方向に月の引力そして遠心力が働いているとする。
そうすると左右は満潮。
そして上下は干潮と言うことになる。
もちろん地球は自転もしていることは書き留めておく。
そして海の干潮を引き起こす月の引力を起潮力と言う。


ものづくりには終わりはない。
しかし、自然にはある法則がある程度あるらしい。
記載した潮汐についてもそうだ。
その法則はしかし変化するのだろうか。
いや実は人間がその事実を解明できてないだけだろうか。
自然の法則を既に解明しそして理解したという間違いを起こしているだけだろうか。

時を経て理解し終えたと満足していた法則の間違いに気づく事はあるし又その事実は既に
歴史が証明している。

しかし、もしかしたら厳かなる自然に対し人間は挑戦を挑みいつの間にやら自然そのものを
亡きものと変貌させてはいないか。
そのために法則そのものを本来の自然から逸脱させるような行為を人間は取っていないか。

ものづくりにおける自然の法則もその法則自体をかき消す行為であるなら
当然ながらその機械、装置はうまく稼動しない。
常に人間は自然を支配しているのではなく当然自然に支配されるべき一つの物に
過ぎないはずだ。
もしかするとものづくりの改良に終わりがないのは、今だ人間が自然と言う確固たる存在自体の
法則を何ら理解していないのが理由かも知れない。


右手に持ったアサリ貝を眺めながら自然の法則の脅威に感じ入る。
やはり5月初旬の海は冷たい。
しかし、全身ずぶ濡れになりながらも自然との一体感で自分の体は爽快だ。
潮の香りが我が嗅覚を刺激し、そして穏やかな波の音が安らかな心地へいざなう。
まるで海の安らぎの力が我が身を包み込んでいるようだ。

その慈しみのある安らぎが又しても新たなるある疑問を思い浮かばせる。
波に揺れる海面を眺め又新たなる疑問が思い浮かぶ。
海と言う自然に心地よく支配されながら疑問点は鮮明に浮かび上がる。


しかし、何故大潮と小潮があるのだ。
海の満ち干そしてその潮汐には何故大潮そして小潮が存在するのだ。
次なる疑問に顔を上げ真っ青な空に目をやる。
快晴だ。
とても心地好い。
大きく深呼吸をする。


この大潮、小潮は太陽の引力の影響だ。
太陽は大きく引力も大きいが、地球は遠くは離れているためその力は月の半分程度。
しかし、月の引力つまり月の起潮力と太陽の引力つまり太陽の起潮力が重なる時が
ある。
それは月が満月あるいは新月の際だ。
この大きな起潮力が働く時が大潮となる。
そして逆に月が半月の時はお互いの起潮力が打ち消すように働く。
その際が小潮となる。


私は海から出ると草履を履き砂浜を歩く。
海からの風が私の体を冷やす。
ひんやりとそして穏やかに。
もう既に今回一緒にこの海へと出向いた3家族皆向こうで集まってなにやら騒いでいる。
私は一歩、一歩砂を踏みしめる。
そして右手には大きなアサリ貝を3個握り締めていた。
その個数は3家族への平等奉仕の精神からかは自分でも定かではなかった。




参考文献 「新しい高校地学の教科書」杵島正洋、松本直記、佐巻健男編



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それでは又です。




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読破中。
「物理法則はいかにして発見されたか」R.P.ファインマン著 江沢洋訳




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2007.5.8by 博多の森と山ちゃん



 

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