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2007年10月02日

10月2日 町工場の職人のアイデア。。。



九州は福岡、博多の町工場の我らが職人のものづくり情熱は、汎用旋盤から湧き出る
火花となって燃え盛る。



















俺はこの町工場でもベテランの職人だ。
日頃無愛想でまさしく職人面をしていると言えるだろう。
口も出る。それは自分自身でも自覚している。性分だから直そうとも思わない。
中学卒業後から働きに出た生粋のたたき上げの職人だ。
様々な工場を渡り歩いた。その規模は一部上場の会社から小さな工場まで腕を鍛えた。
最後に行きついたのがこの町工場だ。
俺は周りの職人の行動が手に取るように分かる。口が達者な分人付き合いが不得意ではない。
職人にありがちな無口で人との交流がうまくない訳でない。むしろ得意にしている面もある。
そりゃあ人との交渉が仕事の営業マンにはかなわないだろう。
しかし、世間で言われている人づきあいが下手な職人とは違う。
今工場では部下の育成については俺一人が担っていると言える。
それは大企業の工場ではそれが当たり前であり部下を育てそしてなるべく自分の仕事が
楽になるよう日頃から努力したものだ。
しかし、小さな町工場は違う。年配の職人は部下を育てる行為など一切行わない。
それどころか人に仕事をとられるのを惜しむか如く一人で仕事を抱え込む。
傍から見ていると他人にやらせれば仕事ははかどるし多くをこなせと思うのだが。
他人には一切教えない。いや教えようとは努力はしている節は感じられる。
しかし、教えられる者が付いてこない。
年の若い職人は初めてその仕事をやるのだから失敗はつきものだ。
その失敗は補ってやればそれで済む。事情を説明すれば社長も納得する。
しかしだ。若い職人の尻拭いをするのがよっぽど面倒なのだろうか。
結局は自分で何もかもやってしまう。しくじったのであればまあ怒鳴る位ならよいのだが。
その後一切仕事を任せようとしない。
初めてやるのだからうまく行かないことは当然ながらあるだろう。
一回うまく行かないから次からはその人物を見向きもしないなど言語道断だ。
教えないのならその人物は仕事を覚えるはずもない。

そりゃあ、確かに人に教える行為をされたこともないし、やったこともないことは容易に理解できる。
俺達の若い頃は先輩から教わったこともないし、先輩の働く姿を見よう見まねで覚えたものだ。
休み時間に溶接、ガス切断など必死に練習したものだ。
自分自身もそうだったのだから盗んで覚えろという態度は理解は出来る。
しかし、時代は流れる。昔は昔だ。今は今。
若者には手取り足取り教えればよい。逆にそれだけだ。
一回で覚えないのであれば何回も教えればよい。失敗すれば自分でカバーする。
若者が育てばより大きな仕事が早くできる。
単純なことだといつも思うのだが。それが中々難しいようだ。
まあ。俺が工場にいる限り後輩の世話は俺が一気に引き受けよう。
他人に期待するのが間違いだろう。

部下を育て仕事を任せれば俺にはやることがある。
それはアイデアを出すことだ。いつも専務が我が町工場の皆に尋ねる。
「このトラブルの原因は何だと思う。」「この方法はどうか。」
「次にこんなことやろうと思うのだがどうか。」
しょっちゅう意見を求められる。
その際意見を言うために常に俺は考えている。
他の人物がどう考えているかは知らない。
専務の質問に対し何も言わないのなら何も考えていないのかも知れない。
しかし、俺は常日頃考えている。
如何に早く作り終えるか。如何にこのトラブルは対応すべきか。

専務は専務なりにアイデアをいつも出す。
社長、親父もアイデアを出す。ただ、親父の考えはかなり突飛で現実味を帯びない場合が多い。
しかし、持ち前の頑固さで決して引き下がらない。
親父に対抗する方法も常に考えておかねばならない。
それはうまく行かない結果が前もって分かっている場合が多いからだ。
言葉を真に受けそのままやるとろくな結果にならないことが往々にしてある。
親父の発想だけは理解できない場合が多い。
しかし、たまには素晴らしく良い意見も言う。お陰でうまく行く場合もあるから始末に終えない。
成功経験があるがゆえに決して自分の意見を引っ込めない。

この小さな町工場は常にアイデアが勝負だ。
同じ製品を作ることは皆無に等しい。常に新しいものを求めそれを解決しそして製品化する。
常に新しき発想。常に次なる発想を求められる。


ここ最近は現場工事が毎週週末の休みに続いている。
次の3連休も現場工事だ。今日はその下見も行った。
その際求められるのが如何に綺麗にそしてスムーズに早く終わらせることが出来るかだ。
現場で働く主人公は俺達職人であり他にはいない。
うまく行かなければ最後まで面倒見るのは俺達だし、うまく行くまでやるのも俺達だ。
如何にやればスムーズに終わらせることが出来るのか。
先ずは下見が大切だ。一回に限らず何回も現場を事前に検分することもある。
それはやはりアイデアを生むためだ。一人で頼りなければ他の人物を連れて行けばよい。
如何にどうすればよい結果が生まれるか。
素晴らしきアイデアを生み出せば俺達は楽に仕事が出来る。
現場仕事は中々早く終わらないことが多い。
そのためにも如何に良いアイデアを生み出すか。


それも職人の腕だと俺は常日頃から思っているだぜ。
それに親父の突飛な頑固な意見に対する抗弁も。
実はそれを一番に求めているんだろう。
なあ専務。




それでは又です。


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読破中。
「有限と微小のパン」森博嗣著。


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2007.10.2by 博多の森と山ちゃん