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2006年09月12日

9月12日 明日から遠方へ現場工事ですばい。



昨日は客先立会いでの試運転。
これで2回目だ。
この製品はこの世にないものづくり。
一切公表しないし、又できない。
ふと振り返ると最近公表を慮る製品ばかりに携わっている。






今回の製品ものづくりには非常に大きなポイントがある。
それは我が社のみにとってかも知れないが。

先ずエアーのみでの製品であり、それも制御まで一切エアーである点だ。
インターロックそしてリミットスイッチ類全て。
動力源はエアーのみで電気等一切使用しない。
漏電、感電の心配はなく非常に安全だ。

もう一点が力の出し方。
回転運動をいかに直線運動に変換させるか。
それも回転運動を平行方向そして垂直方向へと2つの運動へと同時に換える。
そこには当然試行錯誤の連続であった。

しかし、結果はもう少しのところで。
それももう何ミリの世界での結果だ。

実のところ1種類については成功した。
そして全く同じ機構で異なる寸法への運動の力がうまく伝わらなかった。
ほんの数ミリであったのだが。

自然界に存在する力の法則。
それに何とか抵抗し、知恵とそして職人技で何とか立ち向こうと励んだのだが。
しかし、その自然界に歴然と存在するミリと言う数字が私達の成功という喜びに
敢然と立ちはだかったのだ。
やはり自然と言う力には私達人間は素直に頭を下げざるを得ないのか。

そのため結局お客様と相談の上、平行運動そして垂直運動の2つに分けそれぞれ
別機構とすることに。

今回は45°と言う角度の重要性を思う存分知る事になった。

しかし、今回の対応で思わぬ偶然である喜びの発見があった。
それはその今回成功しなかったが試行錯誤で作り上げた部品が
お客さんにとってこれとない素晴らしい一つの製品部分として完成していたのだ。
それこそが思わぬ偶然の副産物。
あのノーベル賞受賞者田中さんのように。
え~と。セレン○○○。言葉を忘れました。

最近我が親父がぼやく。
今の技術の進歩は早か~。俺はなかなかついていけんぞ。と。

実はそうではないのだ。
技術とは常に更新されるものであり、そして私たちが技術と進歩させていると言う
気概そのものが実は技と言う言葉で代弁したい。

それは職人技とそして知識、そして知恵。経験そして体験。
それに必要なものはやはり試行錯誤。

一体どれほどに汗を流せばよいのだろうか。一体何故それ程までに汗を流すのか。
その汗こそが技でありそして実は技術と言う言葉に変換させたいのだが。
もし技を技術というのならばそれにやはり終わりはないということになる。

技術の進歩に我が小さな町工場の血と汗がほんの少しでも役に立っているとすれば
それこそがものづくりの最も大切な本命と言う言葉を使用したい。


さあっ。我が町工場は明日より遠方へと旅たつとです。
到着するには半日はかかる遠方への現場工事。
いつ戻れるかは神様の知るところ。

今ブログが次回エントリーされた日が我が町工場へ戻った時ですばい。

しかし、アインシュタイン相対性理論。
でるべくしてでた理論とされるが。
その3次元に時間と言う要素を加えた4次元の発想はやはり賞賛に値するとです。
確かに今現在は10次元とか11次元とかいわれとりますが。
歴史を辿れば長年続いたニュートンの3次元発想を大きく転換された事は
やはり塗り替えるという言葉に代用でき得る事項には変わりなかとです。


最近読破した本
「物理講義」湯川秀樹著
「雪」中谷宇吉郎著
「物理学とは何だろうか 上 」朝永振一郎著

それでは又です。





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2006.9.12by 博多の森と山ちゃん