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2007年08月25日

8月25日 うら若き職人が旋盤で削る。。。



我が九州は福岡、博多の町工場でも差し迫った課題が職人の腕の継承。
間もなくベテラン職人が何人も去る。
技術、技能はもちろんだが、思い浮かぶアイデアの継承まで切に希望する。

















中々図面描きが進まない。頭の中には妄想が駆け巡りいつしか自分自身は遥か彼方の大地に
二本足で立っている。それは九州は福岡、博多の町工場の定盤なる厚き鋼板の上だ。
そこではただ立ち尽くし一歩たりとも踏み出せない。
頭の脳細胞はひたすら今回の案件の内容のみにその活動は傾けられているはずだ。
細胞の一切他の事への活動を垣間見ることなどその行為さえ思い浮かばない。
人間は細胞で形作られているのであり、それは分子、そして原子に過ぎない。
原子を構成しているその物を全て把握しているかと言うとそうではない。
全く持って実際その内容、素粒子には一体どんなものが存在するかは皆目見当すら付かない状況だ。
ビックバンにより星のひとつである地球は生まれたのだがそれを構成している素粒子の把握が
全て出来ているかというとそうではない。
解明されているその素粒子の数は次第に増えてきてはいる。
その把握に必要なのが加速器であるのだが今現在存在するその機器のかなり大規模な加速器が
この日本国でも建設中だ。
偉大なるニュートンの古典物理により物に対する究明は始まり、量子、相対性理論により
歴史は塗り替えられそして素粒子の発見によりさらに次なる超ヒモ理論へと進展している。
物理はあくまでも数学の知識が必要だ。
最低必要なものに三角関数、ベクトル、微積分そして複素数。
それらを学べば決して物理の世界の解明は難しくはない。
恐れおののく必要はないのだが、今現在私目は微積分なるのもを学習している。
それはインターネットという文明の力によるネット無料講座だ。
一度学んだどころで全て理解できるはずもない。イニシャルがHである私目が勉強しているのだ。
何度も繰り返さねば脳細胞を刺激することは到底不可能だ。
確かに相対性理論によりタイムマシンは成り立つがそれはあくまでも理論上の空論に過ぎない。
但し、それに量子の考えを加えると一段と現実味を帯びる。
常に実証を伴う我が町工場のものづくりには理論のみ計算のみで推し進めることは非常に危険だ。
計算はあくまでも数字の世界であり数学、物理が全てこの世を支配しているかと言うととんでもない
傲慢だ。しかし、その数学、物理で成り立つ理論は非常にものづくりに身近になる。
それを利用しない手はない。
オイラーの公式は複素数を学ばねば理解が出来ないがその数式の美しさは誰もが感嘆するらしい。
らしいと書いたのはその域にまで私目が達していない為であるが。

我が町工場のものづくりには常にアイデアが必要だ。
最たるものでなくてもその問題点を解決するほんの些細なアイデアだ。
それは図面に反映されるのでありそして職人達のものづくりに反映される。
常に更なる、新たなアイデアこそが我が町工場のものづくりの源泉でありそれは私目だけではなく
ものづくりに実際携わる職人達からも湧き出てくる。
頭にひらめくその瞬間は溶接の光が輝いている場面であり旋盤で熱いダライコ、切子が眼の玉に
引っ付いた場合のはずだ。
自分の手でその部材を触りそして舐め決してうまくはないのだがその感触を自分の体全身
五感で存分に味わう。耳を澄まし眼を凝らしそして掌がやけどするまで。
いや、やけどは労災認定となるため労基局から眼を付けられている我が町工場ではやってならぬ
行為だ。
アイデアは経験からも存分に出てくる。それはすんなりと成功した場面より苦労した失敗により
出てくる機会が往々として多い。
失敗は決して行いたくはないのだが、その罠にはまり込むともがき苦しみそして血反吐を吐きながら
もひたすら光を追い求める。
その時点での2度と失敗などしたくもないとの思いはことさら強くなるのだがそれは重い想いだけで
既に過去の遺産に過ぎない。
何度も不可避の経験など一切断っているその失敗を又しても重ねる。
同じ失敗ではない。更なる次なる失敗なのだ。それは経験。過去の遺物だ。
その過去の遺物が次なるアイデアをどうも生むようだ。
私目がせいぜいイニシャルH程度のアイデアを生み出したとしても我が町工場の職人は
得てしてイニシャルが何とTほどのものを提案することが実際あるのだ。

しかし、我が町工場の命運を常に握るアイデアを次々生み出すベテラン職人が永遠に
存在するかと言うとそうではない。いくらタイムマシンに乗っかろうとそれは素粒子の内容が
解明されねば絵に書いた餅だ。
我が町工場に次なる未来へと燦然と輝くうら若き職人への腕、技能そして技術のバトンタッチ
、継承は必ず必要な行為であり、それがなければそれこそ一刻も早くタイムマシンを先に
開発せねばなるまい。
だが腕に継承だけではだめだ。技能、技術継承バトンタッチだけではそれはイニシャルH程度と
残念ながら言わざるを得ない。
果たしてイニシャルはTまで進化できるのか。
そのために必要な事項は切に希望する事項とは。
これがなくなれば我が町工場の存在価値はない。これがなければそれこそ我が町工場は
いとも簡単にビックバンに解明前にブラックホールへと吸い込まれ世間の埃すらなれない。
埃にでもなれば誰かに吸い込まれ咳をごほんと出せる。

やはりアイデアだ。常に新たな更なる最たるアイデアだ。
次なるものを生み出す。問題を常に解決する。頭にひらめくアイデア。
それはガス溶断器で自分の腕を切り離す瞬間。あるいは汎用旋盤で丸鋼と一緒に我が身まで
削られる瞬間。
きらめく輝くアイデア。問題解決、次なる未来を生み出す盛んなる燦燦と輝けるアイデアだ。
これを継承してもらいたい。いや継承せねばならない。


それでは又です。


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読破。
「山田風太郎忍法帖⑤、⑥、⑦」山田風太郎著


読破中。
「山田風太郎忍法帖⑧」山田風太郎著

お陰さまで風太郎忍法物にはまっとります。
いやあ本当に面白い。妖艶なるしとやかなる、麗しき、うら若き清純なる女人が何人も登場するとです。


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2007.8.25by 博多の森と山ちゃん