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2007年09月10日

9月10日 熱源蒸気のみの連続コンベア式乾燥機について(1)。。。



従来よりたいへんご要望が多かった熱源が飽和蒸気のみの連続コンベア式乾燥機。
既に無事開発成功し出荷も終了している。今年5月には特許出願も行った。
お陰さまで引き続き引き合いも多い。デモ機製作についても具体的に製作検討中だ。

今乾燥機は先に開発納品済みで客先で稼動中の弊社コンベア式乾燥機第1号機とは
構造、特徴など違いがある。


熱源蒸気のみのコンベア式乾燥機。出荷直前運転中の様子は下記動画をご覧下さい。















弊社開発第1号機の特許出願済みベルトコンベア式乾燥機の熱源は蒸気と共に
ヒーターである電気を使用している。決して火、火気は使用していない。
今回開発完成済みのコンベア式乾燥機は熱源に火、そして電気も使用していない。

火、火気の使用は乾燥にとっては最もエネルギーがあり都合が良い。
だが、燃焼、燃える可能性は決して否定できず危険性がある。
もちろん消防法の規制を受ける。

熱源としての電気ヒーターは安全だが熱エネルギーへ変換させるには他の熱源と比較すると
ランニングコストが掛かる。処理物を乾燥させるにはかなりの消費電力を必要とする。
但し、処理物、処理量によっては熱源電気でも大いに活用できる場合もある。

熱源蒸気のみの今乾燥機は弊社先開発済み第1号機の特徴、機能を引き継いでいる部分もある。
しかし、前回と大きく異なるのが熱源が低圧の飽和蒸気のみであると言う点だ。
熱源に火気を全く使用しないためとても安全だ。
又、電気を使用するとランニングコストを十分に検討する必要がある。
その点今乾燥機は熱源を低圧の飽和蒸気のみと限っているため他の熱源使用時の
問題点は一気に解決できる。
又、蒸気でも高圧の過熱蒸気を使用していないため免許は不要だ。

今乾燥機は余剰蒸気の有効利用を狙っている。
それは工場、プラント内で蒸気の使い道がないために余っている蒸気を指す。
余剰蒸気の例として、発電を優先するために発電後の余った蒸気。
あるいは木屑ボイラーで発生した使い道のない蒸気などがある。
これら余剰蒸気は大気放出している場合が多い。
余った排気される蒸気を今乾燥機への有効活用で処理物を乾燥できれば、それこそ環境に優しい
二酸化炭素CO2削減にも繋がる。

今回は処理量3~5トン/時間を目指し製作を行った。
それに使用した蒸気量約2トン/時間以下。
処理量については実際はそれ以下の結果とはなった。
それは乾燥させる物の違いで処理量は異なる。
乾燥物そしてその処理量に応じて大きさ等具体的な寸法は決めさせて頂きたい。
処理量は乾燥機本体のコンベアスピードを変化させることによりも変わる。
あるいは蒸気の圧を減圧弁により変化させることにより、乾燥温度も変わり乾燥具合も変化する。
つまり連続式である程度処理量そして乾燥率は調整が可能だ。

実際様々な処理物を流しそれぞれの乾燥の具合はある程度把握できたと思われる。
今乾燥機で、乾燥しやすいもの、しにくいものがあるのは正直事実だ。
その乾燥がお客様の要望の乾燥率に満たないものについてはこれからも引き続き改良を
続行する。
又、乾燥ができた処理物については、喜ばしい事に具体的なお引き合いも頂いている。

特徴の一つとして他の乾燥機と比較すると安価だと思われる。
その理由に構造が至って簡単。
そのためンテナンスも非常に楽だと思われる。

又、バッチ式ではない連続式であるのもアピールしたい。
前回の乾燥機同様スチールベルトコンベアを採用している。
長年培ったコンベアに対するノウハウが十二分に発揮されている。
コンベアでもスチールベルトで最も懸念されるのが蛇行、片寄りだ。
これについては2種類のバネを使用し全く蛇行の心配はない。
又、導入後不便を掛けないよう、センサーは最新式のあるメーカで開発された
全く蒸気、粉塵による誤動作が起きないものを採用している。


ご関心があればどうぞお気軽にご相談下さい。


又、次回以降も今連続式ベルトコンベア式乾燥機の内容説明を続けるつもりです。


それでは又です。


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読破中。
「すべてがFになる。」森博嗣著
御存知現役大学理系学部助教授の第一作目の著作です。


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 それにしても何ケ月ぶりだろうかブログあるはず。
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2007.9.10by 博多の森と山ちゃん