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2008年01月16日

1月16日 見える。。。



さりげないその仕草にいじらしさを感じふと佇む。
可愛らしさの中にあるふてぶてしさが独特の雰囲気を醸し出す。
頼りなさそうで堂々としている様に見える姿は相矛盾するはずの干渉をも
いとも簡単に同居させそれこそが一つの人格だとさりげなく主張する。
やはり最たる美貌のあいつ女性専務は控え目なさりげない気品が
魅惑であり魅力のようだ。





何事にもつかず離れず。掴もうとすればその時点で離れ去る。
必死に力を籠めれば籠める程決して近づくことはできず遠ざかるばかりだ。
出来る得る限り手を伸ばそうとその力が大きければ大きいほど、相手は一目散に
逃げ去る。
それは相手からの親切な提言にあるにも係わらずその必死の形相は
決して耳を貸さぬ。
何故理解できぬ。どうして分からないんだ。
相手の叫び声に似た必死の訴えに係わらず掴み損ねた落胆がために
自分自身の姿の認識をより遠きものとしてしまう。

自然の支配者であるとのうぬぼれによりその自然に苦しめられる。
宇宙の中でのほんのちっぽけな存在でしかない人間はその傲慢さに
気づこうとせずひたすら破壊への道を突き進む。
どれだけ見えているというのか。どれだけ聞こえているというのか。
どれだけ感じ取れていると言うのか。
自分自身の胸にどれだけ静かに耳を傾けているのというのか。

本来目に見えないものこそが大切であり、耳に聞こえないからこそ
自然の堂々たる姿が存在する。
目に見えそして耳に聞こえる事こそが真実だと信じきることにより
その存在価値を台無しにする。
見えないものこそが本来の真実でありそれこそが次なる発展を呼び起こす。

見えないものを見ようではないか。聞こえないなら聞けば良い。
感じなければ感じれば良い。
見ようとするから見えないのであり聞こうとするから聞こえないのだ。


赤色のミニスカートから伸びた艶やかな魅惑の二本足のあいつはしとしとと降る
雨のなかとぼとぼと歩む。
人口の多さが余計に物悲しさを物語るコンクリートジャングルの寒空の中
全身を濡らしながらも決して後ろを振り向きもせず前へとゆっくりと進む。
その前方にはこちらを見ながら微笑む姿がある。
あいつの歩む足の速度は次第に速くなる。こちらを向き笑顔で迎える者の姿に
近づくにつれ速度は早まる。
あいつの表情にも微笑みが生まれついには走り出す。
向こうで待っているその姿が近づくにつれはっきりと目に映る。
抜群のスタイルを誇る張り出した胸をなんとか納めた作業着姿は相手に向かって
走る速度を一切緩めずそのままその胸に飛び込んだ。
手を大きく広げ待ちかねた大きな胸に颯爽と飛び込む。
可愛らしい口元のあいつは分厚い胸に抱きかかえられる。
お互い周り構わず抱き合う。降りしきる雨の寒空のもとしばし抱き合う。
いつしか二人目を合わせ見つめ合う。

そして相手は微笑みながら言った。
「俺が見えるんだな。よく頑張った。」と。。。




読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


「姑獲鳥の夏」京極夏彦著。


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2008.1.16by 博多の森と山ちゃん



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