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2008年02月02日

2月2日 後は現地設置を残すのみ。。。



真黄色に塗装を施された特殊な投入シュート。
後は現地設置を残すのみだ。





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あの頃は何もかもが無我夢中だった。
生きていくのに必死だった。朝から晩までひたすら旋盤を回し続けた。
まだ腹を痛めた子供は幼い。
一人は背中におんぶし、もう一人はダライコ入れに布団を敷きその中で寝入っている。
それでもなんらおかしなことはなかった。
女性ばかりの零細町工場はそれが普通だった。
朝から晩まで働き休憩と言えば子供に乳をやるか子供をあやす時間程度。
それでも疲れは感じず毎日毎日が瞬く間に過ぎ充実していた。
確かに生活は苦しかった。だから懸命に働いた。ただ働いた。
一年通して殆ど休日などない。
ただ家族揃って食事できればそれで幸せだった。
家族全員元気であればそれだけで幸福だった。
子育ては工場職人皆協力してやった。
手が空いている者が他人の子供であろうと面倒を見た。
工場の中はいつも赤ん坊の泣き声と旋盤からの切削音とで騒がしかった。
油まみれな真っ黒な手でも構わず子供を抱いてあやす。
赤ん坊の真っ白は肌は即座に黒色に変わった。
それでも平気だった。それが日常だった。
赤ん坊の芳しい匂いと油の匂いが相まっていつも独特の香りが漂っていた。
それが普通だった。何らおかしいと思わなかった。
忙しかった。朝から晩まで毎日毎日働いた。不思議ときつくはなかった。
誰一人不平不満など言わずに一心不乱に働いた。必死に働いた。
皆裕福ではなかった。だから懸命に働いた。休みなしで働いた。
まだ若かったのだろうか。疲れはなかった。どれほど働こうと疲労は感じなかった。

最たる美貌を誇るあいつ女性専務とて年齢を重ねる。
皆帰宅した事務所で一人図面書きに勤しんでいる。
決して過去を振り返ることをしないとの決意があるにも関わらず
いつしか思い出を懐かしんでいる。
自分が旅した過去だ。忘れるはずもない。しかし常に未来に向かっている。
昔の古い自分を思い返したところで何ら時間の経過は変えることなどできるはずもない。
決して後悔などしない。まして反省などするはずもない。
常に未来に向かうのでありこの先をどうするかが問題なはずだ。
必死に3DCADソフトの画面を睨んではいるのだが一向にはかどらない。

気分転換にあいつは大きく背伸びをする。
首を回し大きく深呼吸をする。ものづくり納期がない。
再び画面と格闘を始める。

ふと耳に入る。物音が聞こえる。事務所のドアから聞こえる。
ドアを誰かがノックしているようだ。
可愛らしい高音のあいつは中に入るようにドアの向こうの姿へ大きめの声をかける。
あいつは椅子から立ち上がりドアの方へと近づく。
向こうの姿がドアノブを回す。ドアが開く。
姿がドアへ近づいたあいつに見える。
その姿は一人の青年だ。真黒な学生服を着ている。
あいつはその姿を見たとたん口を右手で押える。
学生服の青年は真正面のあいつの顔を眺める。
冷静にしばらく見入る。あいつも無口にただその青年を見入る。
二人共言葉なく、しばらくお互いを眺める。
あいつの瞳が濡れる。そしてその瞳から涙がこぼれる。
あいつは拭う。それでも次から次へと涙があふれ出す。

あいつは忘れるはずもなかった。長い年月が経過していたとしても。
あいつはいつも思い出していた。何歳になろうとも。

あいつはとうとう声を出して泣き出す。両手で顔を覆う。体全身が震える。
嗚咽する。とめどもない涙は塞いだ両手構わず地面へ滴り落ちる。

青年は冷静だった。青年は泣きそうな表情ではあったが必死に抑えているようだった。


黒い学生服姿の青年はあいつへ優しく語りかけた。


「本当のお母さんだね。」と。。。




それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


「姑獲鳥の夏」京極夏彦著。


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2008.2.2by 博多の森と山ちゃん