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2008年02月29日

2月29日 お詫び。。。



誠に申し訳ありません。この場を借りてお詫び申し上げます。
本年度に入り1月3日より本日に至る迄全く休みなしで仕事に励んでいるのですが
次々に舞い込む案件そして自分自身の至らぬ微力のため、
2月最終日である本日迄の書類提出のお約束でしたが正直申しまして今だ完成しておりません。
言い訳に過ぎないのですが、一刻も早く作成させ提出するためこれからも休日厭わず
仕事に勤しむ所存ですので何卒ご了承頂ければ幸いです。
確かに弊社は毎年この時期は最も多忙な時期なのですが、今年はそれに輪をかけ
より一層多忙を極めております。
既に5月連休までは目一杯の上それ以降の物件も具体化している状況です。
事前にご連絡申し上げております自社開発製品の改良製作完了後の弊社工場での
展示デモについても予定を大幅に遅れているのが現状です。
大変心苦しく恐縮ではございますがもうしばらくお待ちいただければ幸いです。
重ねてお詫び申し上げます。たいへん申し訳ありません。




下記掲載の写真はスクリューコンベアU型トラフの曲げ加工後の様子。
プレスで押した箇所の直線模様が明確に目に映える。


2008.2.29%281%29.jpg








本日亜鉛溶融メッキ屋へ一部のスクリューコンベアは旅立った。
メッキ後の歪が非常に心配だ。
スクリュー羽根の軸は断面モーメント、断面係数それに経験値により中間軸受を
必要としない設計であるが亜鉛槽の400℃以上の高温の湯がどの程度影響を
与えるか。
一旦軸がゆがむと元に戻すにはひと苦労もふた苦労もせねばならない。




2008.2.29%282%29.jpg




2008.2.29%283%29.jpg





最たる美貌を誇るあいつとて毎日生き延びればそれで良い。
会社とて同じことだ。生き延びる事こそが最重要課題であるしそれこそが本来の
目的だ。だがそのためには常なる革新、改革が必要なはずだ。
あいつは真っ赤なミニスカートで色白のスラリと伸びた魅惑の2本足で会社外を駆け廻り
会社へ戻れば日夜パソコン画面に向かう。
その行動は休日など関係なく四六時中仕事に勤しむ。
出るところが出た抜群のスタイルを何とか隠した作業着上着姿のあいつに会社内に
誰一人味方などいなくても全く期待などしていないのだから何ら特別の思いなどない。
女性ばかりの職人のあいつの町工場の名前を決して電話帳から消さぬよう
経営学を学び外の情報をかき集めそして地道に決して目立たぬようさりげなく実行する。
誰しもがなるべく気がつかぬように密かにそしていつの間にかに行動を起こす。
あくまでもいつしか自然に変化しているのであり静かで誰も気がつかない。

その方向性に間違いがないよう多方面から物事を見る事に努める。
決して思い込みそして頑固にならずにそれこそ見栄、自己顕示そしてプライドなど
から遠く離れ。
独りよがり、我がままにならぬように心掛ける。
自己中心にならぬ最も良い方法は客先への訪問であるのは既に結論が出ているのだから
それをいとも簡単に実行する。
客先、仕入先、競争相手そして世の流れに浸りその上で自分ながらの考えを導く。

いくらものづくりとて実際には売り方の革新に重きを置く方策こそが未来の経営革新の
近道であるのは分かっている。
営業の変革はアイデア勝負であるから費用はかけずにできるはずだ。
それに則り新規のものづくり開発を行う。
選択の幅をなるべく狭め決して大手が手を出さない、あるいは競争相手が気がつかない
分野へと集中する。
力を集中そして結集することにより、より大きな力が発揮できる。

従来よりあいつの町工場にもある馴れ合い、あるいは傷を舐め合うなどの行為を一切拒否し
責任を国、政府のせいなどと嘯く輩から距離を置く。
何もかもが目の前に起こっている事実はあくまでも本人の責任であり他人が
引き起こしたものではない。
常に努力を重ね自分自身を研鑽せねばならぬ。

決して認められなくも良い。独り静かにさりげなくそして密かに努力を続ける。


つぶらな瞳のあいつとて帰宅後も家族からは罵られる。
「家庭を少しも顧みず休みなく働いているが一向に金持ちになれない。」
「少しは家族の事も考えてよ。」
「いつも会社での開発品はいつも失敗ばかり。」


あいつは決して期待などしていないのだが粘り強いあいつとてやはり疲れる。
いくら休みなしの仕事に慣れてはいると言いながらも少しは疲れは出る。




あいつは本日も夜遅く仕事を終えると帰り仕度を始める。
「まだまだ山ほど残っているな。」と一人つぶやきながら厚手の防寒ジャンバーを着込む。
厚手の手袋をはめ耳にはいつもの経営勉学のCDが仕込まれたプレイヤーのヘッドフォンを
両耳に入れ込むとあいつ以外誰もいない事務所を後にする。
事務所の扉の鍵を閉め込むと階段をとぼとぼと降りる。
「少し疲れが溜まっているのか。」
重い足取りで階段を一歩一歩降りる。
一階の倉庫のシャッターを下ろすと再び鍵を掛けいつもの隠し場所へ放り込む。
やはり寒い。今日で2月も終わりだがまだまだ春は遠いようだ。
コンクリートジャングルに覆われたアスファルトの道をあいつは歩み出す。

あいつが歩み始めたその時だった。あいつがいよいよ帰り路を急ごうとしたその間だった。

目の前に車が止まる。真っ赤な車はあいつには見慣れた4輪車だ。
あいつはその車へ近づく。運転席の窓が下される。
窓の向こうにある顔があいつへ話し掛ける。
「疲れているんだろう。迎えに来たよ。」とあいつの旦那が優しくあいつへ言った。
助手席にはあいつの息子が微笑みながらこちらを見ている。

あいつは一気に疲れが吹き飛んだ気がした。

それはさりげなくでもなく静かにでもなくそれこそ派手に。。。




それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス著


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2008.2.29by 博多の森と山ちゃん



2008年02月28日

2月28日 プラズマ溶断機の切れ味は鋭い。。。



我が町工場にはプラズマ、溶接他様々な光が輝く。。。


















其れでは股です。



2008年02月27日

2月27日 我らが職人は今日も溶接の閃光と共に。。。



溶接ビードの唸り音は我が町工場に絶え間なく鳴り響く。。。



















つぶらな瞳のあいつ女性専務はいつもながらに胸の中がざわつく。
だがその感情をなるべく外から垣間見られぬよううっすらとした微笑みで懸命に耐える。

いつもそうだ。何らあいつが小さな頃から変化がない。
人間とは時の経過とともに成長するものではないのか。
その進化の度合いが一向に感じ取れない。
それを頑固と言う代名詞でまやかし自己主張が強いと盛んに叫べばそれで済むのか。
確かに些細な小さなと言っても権力と言う本人のみが偉大なる力を持っていると
信じきっている証拠かも知れない。

他人の意見を聞かないため一向に視野が広がらない。
自分以外の意見どころか存在すらを認識できずひたすら自己の正当性を主張する。
他人を褒めることなど論外で他人を叱りそして他人を謗る事こそがまるで
生きがいかのようだ。

もう嫌だ。
実は一緒にそこにいるだけで虫唾が走る。
一緒の空間で呼吸をしているというだけでその場から立ち去りたくなる。

会話をしているとやる気がうせる。
やる気満満だとしてもその人物と会話していると意気消沈しいつしかその仕事を
投げ出したくなる。

雰囲気で分かる。
常にしかめっ面のその人物が近づくだけで逃げ出したくなる。

何もかもを口だけで済まそうとする。
言い訳の量には驚く。止め処もなくいつまでも騒ぎ立てる。
決して自分自ら動こうとはせず自分の席にふんぞり返る。

それこそが長でありそれこそが権力者なのだ。

自分の言う通りに人が動き、自分は何もしなくても勝手にうまく動く。
いつも盛んに罵り叱ってさえいれば人は動きそれこそが長たる使命の仕事だ。
常に小言、叱責は忘れず賞賛の言葉など吐くはずがない。


過去はそれでよかった。昔よき時代はそれで何ら問題なかった。
しかしやはりこの世は正直だ。
時代は変遷を繰り返し時は世の流れを変える。

こんなはずではない。こんな事になろうとは。
取り返しのつかない事実が近づこうとも気がつくはずもない。
過去の栄光にひたすらすがり常に昔を振り返る。
長であるから当然ながら何事も自分自身に起因しているのだが
分かるはずもなくひたすら他人、部下の責任とする。
それは責任転嫁と言うのだが本人にとってはそれは決して認めない。
いや認めるという認識すら備わっていない。
何事も目の前の事項は他人が起こした結果であるし確かに決して自らは手だし
していない。

あいつはだからこそ静かに時を起こす。
なるべく波風立たぬよう独りひっそりと努力し勉強しそして密かに実行する。
なるべく目立たぬように。
いつの間にか流れているように。いつの間にか物事が自然に起こっているかのように。

決して反抗などしない。常に我慢を重ね微笑みでごまかす。
あくまでも静かに。そしていつの間にかに変化が目の前に起こっているかのように。

物事の突然の大きな変化を起こしてはならぬ。
決して悟られてはならぬ。

変化を起こすのに味方などいらない。僅かな変貌を遂げ続けるのにたった一人の勢力で
十分だ。
その変化に伴いいずれ味方が現れるだろう。
変革に伴い追随する者が増えるに違いない。

しかし、振り返ってみると恐ろしい。
あのまま過去の栄光に浸っている長の言いなりになっていたのであれば。
今頃どんな結果になっていたのだろう。怖い。

静かなる僅かなる小さな変化を起こすことにより何とか生き延びている。
だが自己顕示力と名誉欲の塊の人物には決して変化が見れない。
それこそが生きがいなのであろう。それを変えようとも思わない。
如何に利用するかだけを常に考える。


その考えに至るまでには長きにわたる年月が必要だった。
ひたすら打たれ続けたが故にその通りにあいつは非常に打たれ強い。
しつこく叱責されたが故に非常に粘り強くなれた。

感情を持つ人間であるが故に妬み、恨みが全くないかと言えば嘘になる。

だがあいつにとって試練の環境を与えてくれたことに対して感謝こそすれ
決して非難中傷の的ではない。


しかし、これからも我慢と微笑みはひたすら続く。。。




それでは又です。


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2008.2.27by 博多の森と山ちゃん



2008年02月26日

2月26日 我が町工場は一体何を作っているのか。。。



大至急製作中。!!


















其れでは股です。



2008年02月25日

2月25日 そうだよね。今日(きょう)は。。(2)



週の初めである月曜日はより一層慌ただしさが増す。
もちろん最たる美貌のあいつ女性専務とて同様でゆったりと席を温める暇などない。
スラリと伸びた魅惑の2本足で外へと出向き本日は現地での打ちあわせだ。
出るべきところが出た抜群のスタイルのあいつは今回も女性ばかりの
我が町工場から職人を連れ出す。
頑固な職人をなるべく客先へ連れて行くことにより関心を外へと向けさせる。
本来の指導者は紛れもなくお客様なのは書くまでもない。





其れでは前回昨日の続きを。
前回の終りの部分を少々記載。



あいつはふと気が付く。あいつは遠くに何かの気配を感じる。
冬の地上付近で降りしきる雪を遮るがごとくに茫洋とした何かが現れたことに気付く。
遠くに今しがた現れたその何かはこちらへと近づいているようだ。
どうも人間であるのは間違いがない。
一歩一歩近づく何かは人間の姿であることには間違いがないようだ。
その姿はあいつの方へと近づく。
次第にあいつへと一歩一歩近づく。。。



其れでは続きをご堪能されてください   ませ。



当初は全く見当がつかなかったその姿は次第にあいつの瞳にはっきりと映し出される。
その姿があいつに近づくにつれ茫洋が明確へと変換される。
一定の速度である姿の歩みは近づくにつれ地面を交互に踏みしめる音色が
あいつの聴覚を次第に大きく刺激する。

背恰好はとても小さく右手には大きな傘の柄が握られている。
傘には真っ白な雪で覆われまるで積まれた雪そのものが歩んでいるかのようだ。
あいつはこちらへと向かうその姿の歩む姿に胸騒ぎがする。
近づくにつれ落ち着きは無くなり寒さ以外の震えがする。
目の前の光景を決して現実ではないと疑いながらも近づく姿を見つめる。
大きな傘にさえぎられその人物の顔形を眺めることが出来ない。
しかしあいつはその姿の仕草により既に自分ながらに結論を出していた。
だがその結論は今だあいつには信じることはできない。

その姿は小さな少年で下を向きぶつぶつ何かを呟きながらこちらへと向かっている。
とぼとぼと歩きながら決して顔を上げずにまるで地面と会話をしているかのようだ。

その仕草。動き。その歩き方。話し方。忘れるはずもない。
いや四六時中決して頭から離れたことがない。
思い返せばもうそんな年頃だ。即座に指折り数を数える。
あいつの胸は熱くなりこみ上げる。
あいつは周り構わず近づく姿の背の高さに合わせようと膝を折る。
向こうから近づく大きな傘の行く手をあいつは塞ぐ。
小さな少年はあいつの気配に気づいたのか顔をあげ立ち止まる。
表情は硬く口元の独り言の呟きは既になく可愛らしい目は大きく開けられあいつを見つめる。
あいつは目の前にいる我が息子の成長した姿をまざまざと眺める。
とめどもなくこみ上げるものにあいつには我慢が出来ない。
あいつの頬を伝わる涙がいつしか地面へと落ち少しの積雪を溶かす。
我が息子がぼんやりと佇んで見えるのはあいつのとめどもない涙の答えだ。

突然。息子が口を開く。大きな傘を抱えたままあいつへ話しかける。
「あんたがお母さんでしょう。まだ覚えているよ。」

あいつは頷く。

「どうして家に帰ってこないんだ。僕はずっと待っているんだ。」
「お父さんと妹と3人でいつも家で待っているんだ。ず~と待っているんだ。」
「どうして帰ってこないんだ。」

あいつはただ涙を流す。

「お父さんはちょっとしたら帰ってくると言うけど全然お母さんは帰って来ない。」
「妹と一緒にずっと待っているだから。」
「どうしてお母さんは帰って来ないんだ。」

「妹はね。お母さんの顔を忘れるかもしれないて言ってた。」
「僕もね。お母さんの顔忘れるかも知れない。」

「友達の家へ遊びに行くとどこでもお母さんがいた。」
「でもうちにはいないし。お母さんは全然帰ってこない。」

「本当はね。僕はね。悲しかったんだ。泣きたかったんだ。」
「友達のお母さんを見るとね。僕何故だか泣きたくなるんだ。」

「誰にも言わなくて隠しているんだけど本当はね。我慢しているんだ。」
「泣きたいのをいつも我慢しているんだ。」
「妹に見られたらかっこ悪いし。お父さんに心配かけたらいけないし。」

「でもお父さんがきっと今日は帰ってくるって言ってた。」
「でも今日はここに行けばお母さんに会えるし一緒に家まで帰ってくるって
お父さんが言っているんだよ。」


「お母さん。今日は一緒におうちへ帰るんだよね。」


あいつはひたすら流れゆく涙のせいだろうか。一切口を開かない。
しばらくあいつは目の前で必死に訴え掛けている小さな少年を見つめるだけだ。

しかし、あいつはとうとう口を開く。いよいよ涙声で優しく息子へ問い掛ける。

「なぜお父さんは今日は家へ帰ってくるって言っているのかな。」


少年はあいつの顔をまざまざと見つめながら答えた。




「だって、おうちにお母さんの誕生日ケーキを用意しているから。」。。。




それでは又です。


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2008.2.25by 博多の森と山ちゃん



2008年02月24日

2月24日 そうだよね。今日(きょう)は。。(1)



相も変わらずあいつ女性専務は今日も知識労働に励む。
平日は外に出る機会が多く中々自分の席を温めることができない。
そのため日曜日と言う国民の休日こそが最たる美貌を誇るあいつにとって
恰好の仕事日なのだ。
静かなる休日こそがあいつにとっては最も都合が良い労働日なのだ。





降りしきる雪のなか傘を掲げ徒歩による通勤で何とか事務所へと到着する。
この地博多の街でも久方ぶりの銀世界が舞い込んだせいだろう。
人通りどころか車通りさえまばらだ。
朝の早い時刻と真っ白な雪が舞い散る空間が相俟ってひときわの静寂なひと時を模造する。
吐く息の白さはときに吹く突風により瞬く間に飛び散る。

抜群のスタイルが着こんだブルゾンからも垣間見れるあいつは厚手の
手袋のまま事務所のシャッターの鍵を開け、冬の寒さを解き放つべく事務所の階段を
一気に駆け上がる。
事務所内へ足を入れると屋内での仕事姿への変身を試みる。
手袋をはずし、マフラーそしてブルゾンを自分の体から解き放つ。
身支度が終わると即座に自分の席を占領しパソコンの電源を入れる。

本日の寒さへの必要な抵抗のため席の真横に灯油ストーブを配置する。
ひときわ本日は寒さが体に染み入る。気温の低さに窓ガラスを通して見渡せる
真っ白な雪が作り出す冬空の空間が追加されより一層の冷酷さがあいつを襲う。
あいつの真横にある灯油ストーブの真っ赤な赤外線の光のみが
冬の白き寒さへの唯一の反抗だ。
ストーブの遠赤外線の暖を独り占めしながら知識労働たるCADソフトによる図面書きに勤しむ。
時折窓を鳴らす雪交じりの強い風の音はあいつの眠気覚ましとなり
それこそに自然そして天があいつの仕事姿を応援しているかのようだ。

色白のスラリと伸びた2本足をほんの少し隠した真っ赤なミニスカートの出で立ちの
あいつはそれでも脳細胞の疲れを感じざるを得ない。
懸命にパソコン液晶画面に向かいキーボード、マウスと格闘し続けるのだが
次第につぶらな瞳の瞼が落ちゆく。
必死に瞼を上へ上へと向かわせるのだが中々神経細胞の信号が届かない。

ついぞ天井を見上げ立ち上がり大きく背伸びをする。
こぶしを握り存分の力を発揮し天を突く。大きな深呼吸をしながら両手を下げる。
あいつはハンガーへ掛けたはずのブルゾンを再び着込み先端に鉄芯で覆われた
安全靴が履かれた魅惑の2本足で歩み出す。
仕事の進捗を妨げる知識労働の疲れを癒すべく階段を駆け下り事務所を後にする。
今だ雪が舞い散るコンクリートジャングルに覆われた博多の街のアスファルトの道を
歩み出す。
いつもはものづくりの騒音で賑やかな女性職人ばかりの町工場も静かだ。
日曜日と言う曜日を思い出す。
既に屋根は雪の白さに覆われている。その白さに天から次々を落ちゆく白さが重なる。
雪とて重なる。人間も同じく年輪を重ねる。

あいつは決して後悔などしていない。
例えその時点での過去の判断が若気の到りそのものだとしてもあいつ自身の決断であり
決して後ろめたさなど微塵もない。
誰しもがそうであるように、怖いもの知らずでそのうえ独りよがりな面もあった。
即座に感情的になり表情にも隠さず出す。
喜怒哀楽そのものがあいつそのものを支配しそれこそが判断の基準でもあった。
一方の偏った面のみしか見ることができずそれこそが真実であると信じ込んでいた。
行動はまっしぐらに周り構わず突き進む。
過去は既に歴史ではあるがそれこそが若さと言う証明でもあった。
年を重ねるごとに冷静さを身に着け様々な方面から物事を見る事が出来るようになる。
それに伴い怖さそして不安、心配があいつ自身を頻繁に襲うようになる。
だがその現実は今現在であり決して過去ではない。
未来に向かいあいつ自身は変化するし又変化せねばならない。
決して立ち止まることはなしに懸命に前へと進む。
だが歩むために備わる装備は年輪、年代とともに厚みを増す。
その厚みこそが年を取ると言う証明であるし、今だ薄っぺらな肌着のままであるのであれば
それこそ必死の覚悟が必要だろう。

今更ながらに決してその時点での過去の判断には誤りなどあるはずない。
実のところ何が正解で何が誤りなど誰しもが知る由もない。
時代と言う変遷すら判断の基準は大いに係わる。
だが、あいつは信じている。これだけは決して疑わない。
いつの時代とて決して変らない事実を。
それは何事でも時間が解決してくれるということを。


町工場前で佇んでいるあいつは牡丹雪で黒髪から安全靴の先端まで真っ白に衣替えを
行っているかのようだ。

あいつはふと気が付く。あいつは遠くに何かの気配を感じる。
冬の地上付近で降りしきる雪を遮るがごとくに茫洋とした何かが現れたことに気付く。
遠くに今しがた現れたその何かはこちらへと近づいているようだ。
どうも人間であるのは間違いがない。
一歩一歩近づく何かは人間の姿であることには間違いがないようだ。
その姿はあいつの方へと近づく。
次第にあいつへと一歩一歩近づく。。。




今日は日曜日で誰も読んでいないだろうから次回へ続く。。。




それでは又です。


読破中。
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2008.2.24by 博多の森と山ちゃん



2008年02月23日

2月23日(2) 我らが職人がスクリュー羽根溶接取付中。。。



亜鉛溶融メッキを施すため全溶接は禁物。


















それでは又です。



2月23日(1) モーターより唸り音がし始めたために。。。



客先稼働中の弊社製作、据付ではない、あるコンベア。
既に長期に渡り使いこまれている。
最近頻繁に停止するという相談を受ける。。。





確かに弊社製のコンベアではない。
しかし、とても懇意にして頂いている有り難いお客様だ。
無碍に断る事などできない。時間を絞り出し客先へと直行。

早速現場へ到着後状況確認。
実際目の前でコンベアのスイッチを入れて頂くと確かに動かない。
しかし、モーターよりかなり大きな唸り音が聞こえる。
マグネット、ブレーカーは何ら動作していない。
過負荷、漏電の可能性を即座に否定。

唸り音が聞こえるモーターへ人間の手で補助的に力を加えると即座に稼働。
動き出す。一旦動き出すと全く問題なく正常運転。

頭を捻るに運転開始時の過負荷が原因としか考えられない。
その時点ではモーターの悪環境での長期使用原因によるモーター巻き線の劣化と判断し
モーター自体の交換を試みる事に。
その時点で電気系統の詳細調査が必要だったのかも知れない。
しかし、一旦動きだすと止まることはないため電気調査は行わなかった。
ブレーカー、マグネットが何ら反応しないのが少々腑に落ちなかった。




後日モーター交換を行う。その際モーター周辺スプロケット、ローラーチェーンの取り換えも
同時に行う。
交換終了後試運転開始。スイッチを入れる。
ところが動かない。又しても新品モーターより唸り音が。
全く動作せず唸り音のみが工場内に響く。
今まで通り人間の手で補助すると動き出す。
一旦動き出すと何ら全く問題がない。

稼働中に電流値を測る。定格の半分以下の値だ。
腑に落ちない。開始時に過負荷であればサーマルが飛ぶはずだ。
一切反応しない。
稼働中の負荷はそれこそ全く問題がない。
運転開始時の唸り音がちょっとした人間の手の補助で即座に克服する。
何故だ。さては頭をひねくりまわすが何ら解決案が見当たらない。

結局、電気系統の専門家を呼ぶことに。頭を下げ私目はすごすごと退散する。



帰社後客先から連絡が入る。原因が判明したとのこと。
その原因を探し当てるのは電気屋さんもかなり苦労したとこのこと。

その回答とは。

「押しボタンスイッチの接点不良による単相状態。」

それが今回の不祥事の理由。

備忘録として記す。。。




それでは又です。


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2008.2.23by 博多の森と山ちゃん



2008年02月22日

2月22日 我らが職人は如何なる溶接姿勢でも難なくこなす。。。



明日は現場工事をこなさねばならない。


















明日からいよいよ誰もが密かに読んでいるそこはかとない物語が始まるかも知れません
ですばい。


と言うことで本日は。
それでは股です。



2008年02月19日

2月19日 再試運転後スパイラル、スクリュー製作中。。。



一体何が出来上がるのか。。。



















つぶらな瞳のあいつ女性専務はいよいよ新たなる案件を断る。
お役に立てなくて大変申し訳ないと思っている。
その断わりの理由の一つには確かに昨今のとめどもない慌ただしさがある。
あいつの女性ばかりの町工場とて職人の数は仕事が少ない暇な時を基準にしている。
そのため一旦ことが起きると一人一人が果敢にそして懸命に体を動かし
知恵を絞り出しながらものづくりに励まねばならない。

だが断わりを入れたのはその理由だけによるかと言うと実はそうではない。
最たる美貌を誇るあいつの町工場とて戦略が土台にはありそれに基づく
判断もあるのだ。
番外弱者である町工場にとって最も重要な戦略手段として選択そして集中が
掲げられるのは書くまでもない。
あくまでも狭い分野へと全体の力を集中させなるべく力が分散しないよう心掛ける。
やみくもに何でもこなしたとしても果たしてそれが本来のやり方かというと
疑問符が付く。
どれだけ独自性が発揮できるか。どれだけ他にはないものをつくりだせるか。
あくまでも長期戦略に基づき、それに見合った内容であるかが重要な鍵だ。
将来を見つめ未来を基準に戦略を練りそして実行する。

あくまでも戦術は戦略とは異なるものであり戦術は戦略を一切補うことはできない。
女性ばかりの町工場とてじっくりと戦略を練りそれに基づく行動を起こす。

だがその戦略の根底には外にある情報であるのは当たり前だ。
常に様々な情報を仕入れその上で戦略を練る。

今回は慌ただしさに戦略を加味した上で結論を出した。


これによりバタ貧病が少しは治療できればもっけの幸いだ。




今後如何なる事になるかは。。。やはり神のみが知り得るのか。。。




それでは又です。


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2008.2.19by 博多の森と山ちゃん



2008年02月18日

2月18日 我が町工場も週明けは慌ただしい。そして川のせせらぎ(2)。。。



今週も一息つく暇などない。。。



















其れでは昨日の誰かが読んでいるちょっとした良い話かもしれない物語の続きを。


先ずは前回の終りの部分を。


どれくらい待ったであろうか。
やはりあの話はただの噂であり事実でないのだろうか。
単なる架空の話で実際の事実ではないのだろうか。
中々現れない時の変化を待ちわびいつしかあいつは不安になる。
もうしばらく待っていよう。季節そして今日の空。まさしく絶好の日取りに違いない。
必ず今日という時であれば叶えてくれるはずだ。
あいつは寒さの中震えながらもいよいよやってくるべくその時を待ちわびる。




あいつは噂に聞いていた。この街に伝わる中途半端な都会伝説なるものを。
周りの人物はまことしやかに嘯き、いや誰しもが決して嘘ではない真実だと
泡を飛ばしながら言葉をつなぐ。
それはあいつの町工場付近のみに伝わる伝説であり昔から語り継がれた由緒ある
過去からの歴史そのものが映し出された理屈だ。
だからこそあいつはひそかに信じ続けそしていつの日か試そうと心に誓っていた。

この都会の伝説を自分の身で証明するためあいつはいよいよ今日という日を選ぶ。
実のところそれを真実であることを証明し得るには三大条件が高く聳えていた。
あくまでもその3つの事項を必ず踏まえておかねば決して眼の前には現れない。
ではその3大難関制限条件とは一体何であるか。
先ずは寒い日であること。そして晴れた日であること。
最後の条件としては何と休みなしで仕事をしているという事だ。

あいつはこれら難関たる厳しい条件を見事に乗り越える事ができ得る本日を
わざわざ選択する。
だからこそあいつは今日という日を選んだ。

そのため川を横切る橋まで歩きそしてその橋の真中で立ち止まる
橋の下に流れ行く川のせせらぎに耳をそば立てる。
川の流れを見つめいずれ現れるであろう伝説の出現を待っている。
その伝説を証明するがために冬の寒さに震えながらもひたすら橋の真中で待つ。
あいつは条件を見事制覇しているのだから 必ずしや都会伝説の証明が
必ずしや目の前へと出現すると確信すらしている。
だからこそ待つ。たまにあいつに襲い掛かる冷たい突風にも敢然と立ち向かい、
そして日頃ふところに吹く隙間風にも何ら表情ひとつ変えずに待つ。
但し、この隙間風には日頃慣れ親しんでいるには書くまでもないだろう。

しかし、実際にはいくら待とうと現れない。長期に渡りそこで立ちながら待ちわびて
いるのに一向に現れる気配すらない。
いくら噂の真実を身をもって証明しようと頑張ってはみても実際目の前に現れないのであれば
仕方がない。
条件が皆揃ってはいるものも今のところいくら待ってもその伝説は現れない。
やはりあれはあくまでも噂で真実ではなかったのであろうか。
あくまでも伝説は伝説であり一切が過去でありそれ自体が嘘であったのであろうか。
あいつはおもむろに携帯電話を取りだすとその画面に映し出されている時刻に見入る。
あいつはとうとうあきらめる決断をする。
やはり成果がないその事実にあいつの表情には全く笑顔はなくなり、失望のみがあいつを覆う。
あいつは首を垂れいよいよ事務所に戻ろうかともと来た道へと体を向ける。

その時だった。その瞬間だった。あいつが体を振りむけたその瞬間だった。
あいつの耳に聞こえる。あいつの耳に入る。あいつの耳に声が届いた。
その声はいつも聞き慣れた声でありいつも慣れ親しんでいる声だ。
紛れもなく我が息子の声であり我が息子があいつを呼んでいる声だ。
我が息子があいつを懸命に呼んでいる声だ。
あいつを呼びかけている息子の方へとあいつは体を向ける。
果敢に手を振りながら走り近づいている息子の方へ体を振り返る。
息子はあいつのそばまで近づくとあいつへと走り込んだ苦しい呼吸で
とぎれとぎれにあいつに話しかける。
だが、その内容は今日は家族揃って昼食を取ろうという事だと即座に分かる。

あいつは再び微笑みを取り戻すと向こうで車と一緒に待っている旦那の方へ
今だ幼い息子と手を取り向かう。
旦那も車から出て手を懸命に振っている。
あいつは握っている我が息子の手のぬくもりを感じながら旦那の方へと歩む。
我が息子はあいつと手を握り一緒に歩くだけでも楽しそうだ。
息子が掴んだその手の振りはとても大きい。

あいつは車の後部座席に乗り込む。後部座席の横には既に我が息子もうれしそうに座っている。
運転座席に座っている旦那が後ろの座席の二人へ声をかけると車が走り出す。
しばらく誰も何も話さず車のCDから聞こえる音楽のみがその静寂を助ける。
しかし、3人の顔の表情にはいずれも微笑みが浮かんでいた。
共有する空間の楽しさをそれぞれが満足しているが如くに。

しかしまずあいつが口を開く。
あいつは目の前で運転している旦那へ優しく声をかける。

「あの伝説本当だったよ。」と。




では一体その伝説の内容は何かと言うと。
このブログを密かに読んでいる読者だけに教えよう。
その噂の真実とは。。。




「そこで待っていればその本人の本当の幸せが分かる。」ということ。。




それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス著


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2008.2.18by 博多の森と山ちゃん



2008年02月17日

2月17日 川のせせらぎ(1)。。。



只今製作中のホッパーとスクリューコンベアトラフの写真を少々掲載。




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本日日曜日も厭わず最たる美貌のあいつ女性専務は仕事だ。
凡才なあいつの取り柄の一つに休みなしの長時間労働がある。
その特徴を本日も実行しようと平日いつもの時間と何ら変わりなく目を覚ます。

我が息子の寝姿を確認するといつもながら体は布団からはみ出ている。
一切布団に覆われていない息子は体全身を丸めて必死に寒さに耐えながら寝入っている。
いつもの日課である行動を今回も行う。
あいつは息子の体を布団の中心へと移動押させ毛布そして掛け布団をかける。
息子は一切起きず今では布団にくるまれ相変わらず心地よさそうに眠っている。
あいつの横で就寝中の旦那も起こさないよう忍び足で寝室から出る。
ふすまもゆっくりとなるべく音をたてぬよう閉める。

いつも以上に早朝の日曜日の静寂に覆われた空間の中、急ぎ出社準備を整える。
両耳にヘッドフォンを突っ込むとランチャスターの講義を耳に入れながら早足に会社へと向かう。
人通りそして車通りさえ少ないコンクリートジャングルに囲まれたアスファルト歩道を一人歩む。

会社事務所に到着するとシャッターを開け社内へと入る。
誰も居るはずもない空間の中のいつもの椅子を占領すると早速知識労働に励む。
平日のざわつきの乏しさがあいつ自身の仕事の促進に役立つ。
電話等の邪魔が入らない静かな空間にパソコンからあいつ好みのマイナーな
音楽を耳に入れながらもCADソフトを駆使し図面書きに勤しむ。

どれほどの時間が経過したであろう。
耳に聞こえる音楽に刺激されいつしか思い出される。
それは突然にあいつの頭を刺激する。
刺激された脳細胞にあいつはいてもたってもできず席を立つ。
あいつはその事実を確かめることを思い立ち、いつものいでたちにブルゾンを羽織ると
事務所階段を駆け下りその目的の場所へと向かう。

急ぐアスファルトの道の途中で立ち止まる。そして首を上に向け冬空を仰ぐ。
寒空はこの時期珍しく真っ青な色で覆われところどころには真っ白な綿菓子模様の
雲が漂っている。
その空の青さに今更ながら本日が絶好の時であると確信を持つに至る。
あいつは一人頷くと微笑みの表情で再び歩み始める。
あいつはひたすら前を向きその目的の場所へと向かう。
そこは会社からそんなには離れてはいない場所で魅惑の2本足をほんの少し隠した
真っ赤なミニスカート姿のあいつにとっては都合の良い気分転換の散策でもある。

抜群のスタイルが羽織ったブルゾンから垣間見られるあいつはいよいよ目的地へと
到着する。
川を横切る橋のちょうど真ん中の位置に立ちそこから下を流れる川を眺める。
その川幅は広く、大雨の際は決壊し周りへ洪水の被害を引き起こした過去さえある。
だが本日の流れは落ち着きゆったりとそしておおらかだ。
冬の冷たい風に若干はあおられ小さなさざ波が立ってはいる。
その波の頭は太陽光に照らされ輝き、光があいつの目まで届く。
波による光の反射は波の調子に合わされ一定のリズムを刻む。
川の波と光の輝かしい共演がしばし自然界の美しさを醸し出す。

あいつはつぶらな瞳で川のきらびやかな演出を眺めながらその時の出現を待つ。
あいつは本来の目的の達成のため今か今かと待つ。
時折吹く冬の冷たい風にさらされながらもあいつはその時がやってくるのを待つ。
あいつは川を横切るコンクリート製の橋の中心あたりでひたすら川の輝かしい
流れを食い入るように見つめながら時が来るのを待つ。
どれくらい待ったであろうか。
やはりあの話はただの噂であり事実でないのだろうか。
単なる架空の話で実際の事実ではないのだろうか。
中々現れない時の変化を待ちわびいつしかあいつは不安になる。
もうしばらく待っていよう。季節そして今日の空。まさしく絶好の日取りに違いない。
必ず今日という時であれば叶えてくれるはずだ。
あいつは寒さの中震えながらもいよいよやってくるべくその時を待ちわびる。



誰も読んでいないそこはかとない物語のため次へ続く。。。




それでは又です。


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2008.2.17by 博多の森と山ちゃん



2008年02月16日

2月16日 試運転良好。その後も突っ走る。そして錬る。。。



我が町工場のものづくりはいつまでも続く。。。



















華麗なる顔立の最たる美貌を誇るあいつ女性専務は知りつくしていた。
過去の経験によりそれは学んだのであり社内で閉じ籠っていれば決して味わえなかった
貴重なる体験だ。
抜群のスタイルを抑え込んだ紺色の作業着上着のあいつは自分自身の体で
判明したのであり決して他人からは教わってはいない。
だがその事実は自分以外の人物に教えられたのであるから結局ところ
身をもって教えられた事には違いない。

あいつは慌ただしかった。その当時それに集中し没頭せねばならない状況であり
その理由により他へと目を向けることが出来なかった。
だが、すらりと伸びた2本足をほんの少し隠した真っ赤なミニスカート姿のあいつは
そのことだけを行うことに決して満足していなかったのでありそれに執着する事に対し
どこかしら不審な不安があいつを四六時中襲ってはいた。
それのみに全身全霊をささげる事自体は決して間違った行動ではなく、その境遇であれば
それのみに向かっていくことこそが本来の姿であるはずだ。

だが違う。だがその行動は全てが賞賛され得るものではなかった。
あいつが背負っているのはあくまでも女性ばかりの町工場だ。
自分一人で闊歩している訳ではなく町工場という会社組織が
あいつ自身を制覇している。
さすればいくら動くものづくりを行っていようとそれは商売であり売らねばならない。

あいつはその当時怠った。怠ってしまった。
歩く事を。魅惑の2本足で歩く事を。
一時期あまりのものづくりの慌ただしさに社内で身を粉にするばかりで決して外へ
出る事を拒否した。
一切外へと足を向けることなく一心不乱に社内でのものづくりに没頭したのだ。

やはり世の中は正直だ。いとも簡単に事実は目の前へと出現する。
外へと歩まないばかりに。外へと出ないばかりに。
それは経営で最も大切で最も重要な点をないがしろにした報いでありそれにより
当然の如くあいつへその報復が襲いかかる。
過去を悔やんでもいかし方ない。過去を悔やむくらいなら未来へと行動する。
愚痴を飛ばす位なら次なる画期的な内容を考える。
嘆くくらいなら誰にでもできる。次なるアイデアを導き出す。

最も重要である利益を頂けるお客様対応が疎かになりついぞ注文が他社へと流れる。
折角長年贔屓して頂いていたお客様が痺れを切らし他社へと注文を流す。
決してやってはいけないことによる当然なる報いだ。
何故顔を出さない。何故即座に対応しない。
会社経営で最重要課題である新規のお客様とのお取引。そしてお客様との取引の継続。
それなしには会社は成り立たない。それなしには会社はいとも簡単に消え去る。
あいつ自身が身をもって体験しているだけに体中に沁み込んでいる。

新規商品開発とて情報なしには作れない。
時代の流れ。現場の要望。改良点。様々な動きを敏感に察知しそして次なる行動の糧とする。
今現在はインターネットという情報源もある。
其のうえ足で的確なる情報を掴む。

だが、その営業活動とて最適な未来への経営計画に沿った活動であるべきだ。
やはりバタ貧、バタバタ貧乏を解決する一つの方法は短期での営業活動重視の
経営計画書作りであろう。
それを作ること自体に考えそして錬るという動作を行わなければならずそれこそが
本来の目的でもなる。
寝ながらも練りそして歩きながらも寝る、いや錬る。
練って練って練り続ければいずれそれはとてもおいしいものになるのは間違いがないはずだ。




つぶらな瞳のあいつは呟いた。愛くるしい口元であいつはいよいよ呟いた。




「上手に錬るには良い材料が必要だわ。」と。。。




それでは又です。


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2008.2.16by 博多の森と山ちゃん



2008年02月15日

2月15日 用事。。。



緊急修理案件も間もなく完了です。
そのものの持ち込みの飛び込み仕事は我が町工場も少なくはない。

しかし、昨今の凄まじき慌ただしさは一体全体どうしたことだろう。
ただただ皆様に感謝すると共に至上の有り難き幸せでございます。




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最たる美貌を誇るあいつ女性専務は思いがけなく見かける。
その見覚えがある後ろ姿に自然に視点が定まる。
間違いがない。あの歩き方。あの格好。昔のままで一向に変わらない。
その姿が進む方向へとあいつは体を向けつける。
歩むその姿の後ろから気付かれぬよう密かに追う。
そこは人通りの多い九州一の繁華街の地下街であり今現在のコンクリートジャングル内の
雑多な人ごみであれば先ずは見つけられることはないだろう。

スラリと伸びた魅惑の2本足をほんの少し隠した真っ赤なミニスカートに安全靴のあいつは
人々に隠されながら前方の男性の姿の後を追う。

あれから元気にしていたのだろうか。
あれから病気はしなかったのだろうか。
とても優しい彼は相変わらずそのままだろうか。
何故かしら前を歩む後ろ姿に愛おしさが感じられ胸が詰まる。
歩きながらも走馬灯のように過去が思い出されあのほんのりと温かだった昔の日々が
あいつを包む。
今の生活はどうだろうか。きちんと食事はとっているだろうか。
相変わらず仕事熱心だろうか。
今更心を割いても、いかしかたない内容に思いが浸る。

前方の姿の歩む速さは昔のままでやはり早い。
あいつはつぶらな瞳を大きく開け決して見過ごすことがないよう周りの風景は
決して眼に入らない。
ただただその後ろ姿を見つめ必死に追う。
だが決して見つからぬよう。決してその姿が後ろを振り返らぬよう。
あいつは昔のままであった変わらない早歩きの後ろ姿を懸命に追う。

実のところ何故あいつは追っているのか分からない。
何故あいつはその後ろ姿が立ち去らぬよう頑固に追いかけているのかは
自分自身理解できなかった。
だが考える間もなくあいつの体が自然と動く。
あいつは何ら意識せずにいつの間にか追っていた。
過去の思い出の彼を。昔懐かしい背中を。ただひたすら追いかける。

ふと消える。突然後ろ姿が消える。
今まで懸命に追いかけていた後姿があいつの視界から消え去る。
あいつは思わず走る。あたり構わず走る。
いましがたまでそこにいた姿を見つけるために。
たった今、そこにいたはずの後ろ姿に会う為に。

過去の彼の後ろ姿が消えたであろう場所まで瞬く間に到着する。
彼がいましがたまでいたその場所へあいつは2本足で立つ。
あいつは方々に体を向け探す。あいつは四方へ眼をやり見つけるのに必死だ。

いなかった。消えた。あの過去の思い出の姿は脆くも瞬く間に立ち消える。
あたりを見回し捜すが見当たらない。
2歩足で辺りを早急にうろつきまわるがその姿はどこにもない。

あいつは思わず微笑む。独り静かに微笑む。
何故今現在行っている行動に思わずほくそ笑む。
未計画の予期しなかった自分自身の行動に思わず顔がほころぶ。

実は話をしたかったのだろうか。
些細な会話でもしたかっただろうか。
あいつは今頃になって終えた行動の理由を探る。
あいつをひとしおの寂しさが襲う。
過去に少しの時間浸ってしまった自分自身をわびしくも思う。

だがあいつは健気にも表情ひとつ変えずに前を向き歩き出す。
何も事は起こらなったかのように。颯爽と前方へと歩み始める。
何ら過去を振り返る出来事など決して起きなかったかのように。

あいつが歩き出した途端だ。あいつが前方を見つめ歩き出したその時。
突然あいつは肩をたたかれる。あいつの肩をたたく者がいる。
あいつは思わず後ろを振り向く。あいつは肩を叩く人物の方向へ振り返る。

あいつは驚く。あいつは突然なる出来事に大きく口を開ける。
あいつが振りむいた向こうにいた。あいつが振り返るその後ろにその人物は立っていた。
あいつのすぐ後ろに昔の彼がいる。
つい先ほどまであいつが追いかけていた後ろ姿が前を向きあいつに向かっている。

後ろ姿は既に前を向きあいつに向かっている。
その姿の表情は満面微笑みであいつを見つめる。
その頬笑みには優しさが溢れているのがあいつは即座に分かった。
あいつは昔変わらぬ微笑みの昔の旦那の表情に目をやる。
あいつは彼の表情を驚きを隠さずひたすら見入る。
しばらく互いに口を開くことなく見つめるだけだった。
互いをしばらく静寂な空間が包んでいた。



そして昔の彼がとうとう口を開く。とうとう昔の旦那が尋ねる。



「何か用事?」と。。。




それでは又です。


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2008.2.15by 博多の森と山ちゃん



2008年02月14日

2月14日 今日は溶接の閃光がまばゆい。そして雪(2)。。。



我が町工場のものづくりは果てしなく続く。。。


















それでは昨日前回の続きを。
先ずは前回の終りの部分の抜粋を。



あいつは物陰に隠れるべく道をそれる。
あいつは道の本筋から離れ身を隠す。
そしてようやく振りかえる。あいつは体を隠したまま振り返る。
そして先ほどの見えない声の主に分からぬように目を向ける。
体を隠したまま覗く。
あいつは驚く。あいつは向こうに見える姿に思わず心臓が高鳴る。
あいつは銀世界の向こうに映えた姿に即座に体が震える。
それは決して寒さではなく昔の過去の事実が原因なのだが。。。




それでは続きを。



あいつが振りかえった目の視点の先には小さき男の子の姿が飛び込んで来た。
その男の子が家の玄関から外へ飛び出し大きな声を出したようだ。
白い綿が舞う空間の先には小さき男の子が玄関の先で辺りを見渡している。
何かを見つけようと必死に首を左右へと動かし視点をあらゆる方向へと向ける。
必死の形相で今にも泣き崩れそうな表情であちこちを探している。
その子供の後ろにある人物の姿が現れる。
玄関の明けられた扉から成人が出て来た。
その人物の右手には先ほどあいつが触った少女の手が握られている。
その人物は先ほどあいつが紙袋を手渡した可愛い小さな女の子の手を取って
玄関先に現れた。
その成人、大人も男の子同様あたりを見渡す。
必死に何かを探すため体ごとあらゆる方向へ向ける。
少女も一緒だ。健気に皆と仕草を合わせるがごとくに周りと見渡す。

目が合ったのか。
突然あいつの頭脳へ閃光が走る。
あいつは降りしきる雪の粒の向こうに見える大人の男性と視点が合ったような気がする。
疑う余地なく瞬く間に男性はあいつが隠れているはずの方向へと腕を向け指をさす。
その男性はあいつの方向へ指さししながら男の子へ声をかける。
途端に男の子は走り出す。懸命に走り出す。
周り構わず男の子は必死の形相で走り出す。
もちろんあいつに向かって。雪の冷たい粒など構わずあいつへ向かい走る。

あいつは驚く。あいつは次なる出来事に驚かざるを得ない。
向こうの男性の右手に握られていたはずの少女の手は放たれる。
全身が自由の身となった先ほどの健気な可愛い女の子までがこちらへと向かう。
少女までもが男の子の後ろから走り出す。
二人とも降りしきる雪に包まれながら大声で叫びながらあいつへ向かい走る。
あいつは心配だ。あいつは不安だ。
二人とも転ばないでね。二人とも決してつまづかないでね。
あいつの目の先の視界は次第に妨げられる。
あいつの心の奥深き底から次から次へとこみ上げあいつの瞳を濡らされるもののために。
あいつは目の前が見えなくなる。あいつは必死にぬぐう。
あいつはとめどもなくあふれ出る涙を右手の甲でぬぐうのだが間に合わない。

あいつを呼ぶ声があいつ自身の身に染み入る。
私の我がままなのに。私がしでかしたことなのに。

あいつはとうとう身を屈める。身を沈めるため膝を折る。
そして二人の子供が飛び込んで来るための態勢をあいつは自然に取る。
あいつは気が付く。あいつのぼやけた視点の先の光景があいつを刺激する。
少年の右手にはあいつが少女に手渡した小さな箱が握られている。
決して離さず両手を大きく振り少年は走っている。
あいつへ二人とも近づく。あいつの目の前まで走って来る。
とうとうあいつまで少年、少女は到達する。
あいつへと走り込む。あいつへと次々に飛び込む。
初めに少年。そして少女があいつへと飛び込む。
二人とも大声で叫んでいる。二人とも大声で呼んでいる。
「おかあさ~ん。」と。

あいつは二人とも抱きかかえる。
少年、少女の柔らかな肌。二人の匂い。二人の吐息。
二人の心臓の音。二人のぬくもり。
全てをあいつは思う存分感じ取ろうと二人を温かく、優しくそして慈しみの心で
抱きかかえる。
少年、少女の表情は満面の笑みだ。
思わず二人の頬にあいつ自身の頬を寄せる。
あいつは頬と頬を密着させそのぬくもりに感じ入る。
頬ずりを思う存分繰り返す。

あいつは向こういる男性の行動に気が付く。
昔の旦那の行動が目に入る。
大きく手を振っている。それもあいつが手渡したはずの小さな箱を手に持ったまま。
手を振っている。大きく両手で。懸命に手を振っている。

あいつは微笑みながらも泣いている。
あいつは空から降りしきる雪の粒の冷たさなど微塵も感じない
あいつは予想だにしなかった人間の感情の温かな表情のぬくもりに存分に今現在浸っている。
それはおそらくあいつの温かさが伝わっている少年、少女も同様だろう。



あいつは舞い落ちる真っ白な綿の雪もめげることなく空を見上げる。
銀世界の空間をもろともせず見上げ呟いた。



「今日は甘くて切ないバレンタインデーだわ。」と。。。




それでは又です。


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2008.2.14by 博多の森と山ちゃん



2008年02月13日

2月13日 汎用旋盤切削加工仕上げ開始。そして雪(1)。。。



我らが職人は寒さも熱きものづくり魂で吹っ飛ばす。