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12月22日 さらなる困難を。


「これならいいかもな。」と我が頑固親父は厳しい顔付きのまま私に向かって
静かに語った。
その顔付きは今までの苦労の皺がにじみ出ており、顔そのものが
今までの過去を物語るに十分だ。





私はその言葉を耳にし即座に電話を入れる。
その方の行動には頭が下がる。
今回も私が出向くのではなくこちらまでご足労を頂いた。

私は親父をその方へ引き合わせた。
親父はすかさず今回の案件は是非進めたいと言う意向を示す。
具体的に行う方法は私がマンガ絵を提示し、その方の頷く顔の表情に安堵した。
その方法は実のところその方が既に発案、計画しそして実際ある会社にて
行われつつある内容だ。
その内容を自分なりに理解しそして従来の方法を私自身が転換させた事になる。

当初はいぶかしくも感じたのだが、その行為自体がただ恥じ入るばかりの行動だと
事前調査で確認した。
今回の出会いの内容でさらに確信をするに至る。

人前には過去出ることのない内容であるとしても、その開発は日本どころか世界にも
ないものであり、それを決して威張らないところにその人柄に感心させられる。
世界の冠たる大企業がこぞってその方へ相談される言う事実は頷かずにおられず
その人物が今現在私の目の前に座っているという事実さえが何故かしら
幻を見ているような感触さえ覚えた。
日本国外を駆け巡っておられ、日本に戻れば自分の研究所の椅子を暖める暇などなく
日本国中を蹂躙されている。
休みなど最早なく、家族との対面する日にちなど僅かに過ぎないという。

「それでは○○の国に来てもらいます。」
「実際に現地を見てもらいましょう。」
即座に結論が出、我が社はいよいよその案件を進めることに。

これで又しても困難に立ち向かう事になる。
その困難は従来以上に大きなものであることは疑う余地はない。
既に案件は成功した姿で話は進んでいるのであり既に1件のみの内容ではない。
失敗は最早許されなく成功のみがその案件の本来の姿とただひたすら輝いている。
それは決して未来の夢ではなく、目の前の事実であり既にやると回答した以上
後ろには決して下がる事は不可能だ。

しかし、この内容は過去の失敗が十二分に糧になるという認識が頭にはある。
散々嘗め尽くした辛苦の過去の体験が存分に生かされるのであり、苦労そのものが
その製品となり得るのだ。
もちろん今回も簡単には成功しないのであり、存分に体の五感に染み渡る
苦しみに浸る姿は既に目の前に見えているであり、そしてそれに立ち向かうだけの
気力が果たしてと言う声が私の耳に囁く。

最も大切なものは何だろう。
もちろん俗に言う大和魂であろうか。
しかしながら、理論そして科学の力を無視したただ単純なるやる気だけで
物事はやり通せない。
そしてその理論の力だけでは到底途中で投げ出す未来は容易に想像できる。
科学に対する真摯な勉強。
先人の理論は先ずは自分自身の知の力として備えておかねばならない。
そして既に設置してある機械装置を存分に眺めその機構、動きそして考え方、
発想までを自分のものとする。
その存分なる科学的知識を栄養とした上で必要なのが情熱だ。
そして願望だ。
必ず成功する。必ずやり遂げるという自分自身の最たる渾身きわまる魂をひたすら
持ち続けることだ。
持続する熱い情熱とそして光輝くまばゆい願望。
成功への道に立ちはだかるあらゆる困難を突き破る為に必要な最たるものであろう。

とうとう足を踏み入れたことが私自身をより一層苦しめる。
スパイラス状の渦巻きが私自身を巻き込み否応なしに流されているのではとの感も
しない訳ではない。
しかし、それはあきらめではなくそれこそが自分自身が生きて行く為に課せられた
更なる大きな課題であることと頷くだけである。

又しても更なる大きな山に登ることとなった。
その山は自分自身では今だかつて経験した事がない大きな山だ。
果たして山頂まで登れるか心配で不安が体中を縦横している。
その心境は暗闇の中を手探りで恐怖に怯えな這い蹲りながらも呼吸を何とか
こなしてるようなものだ。
うまくいかなければ自分自身どころか、何もかもが吹き飛んでしまう。
それは木っ端微塵という代名詞がいとも簡単に付けることができるはずだ。
言い訳はいくらでもできる。
だからこそ培った科学的理論を存分に吐き出し決して尻込みしない情熱
そして必ずできるという願望を持ち続けることが唯一の回答だろう。

いよいよですばい。
近日より我が社が過去未経験の規模のこの世にないものづくり。
開始されるとです。
既に体が震えとります。

そして我が家族の発する言葉が容易に予想できるとです。
「いつ休めるとな~。」と。




それでは又です。




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読破。
「ながい坂(上)」山本周五郎著。
読破中。
「ながい坂(下)」山本周五郎著。
とても素晴らしい遺作です。


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2006.12.22by 博多の森と山ちゃん



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