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6月18日 欲。。。



同時にこなすことなどできるはもない。
ひとつひとつ着実に終わらせ、そして次へと進む。
それは如何に周りから叱責を浴びようが非難を浴びようが一歩一歩静かに
冷静に進むだけだ。





同時期に様々な方面から注文が舞い込む。
たいへん喜ばしいことだ。
当然ながら私はもちろん我が社皆慌しくなる。
優先順位を付ける。
先ずは私が判断し皆へと問い掛ける。
時は流れ情況は常に変化する。
その変化に伴い融通無碍に我が社の姿勢も向きを変える。
低姿勢、後ろ向きあるいは突き進む。
当初の判断はある者が行ったとしても常にその判断通りに物事が進むかというと
そうではない。
判断はその時点での出来事に過ぎず、様々な人物、完成具合、横槍あるいは人の感情までもが
更なる新たな着地点を見出す。
頑固は危険だ。
執着こそが思い込みでありその考え、考慮に一切変化を試みようとしなければ
既に停滞であり、その殻に閉じこもり必死に保守に努める。
その保身こそが変化を拒みついぞ本来あるべき姿を見失う。
本来という判断基準こそが曖昧かつ不確であるが為に何が一体有意義であるかを
摑むことは非常困難である現実が目の前に露になる。

優先順位。
その位置付けさえも既に当初の判断からははずれその時点での本来を見出すだけなのだ。

一つ一つ地道に着実に。
だが欲という人間には決して消え去らない曖昧なもの自分自身の内に歴然と存在する。
誰しもが持つものでありそれが為にその人物を形作る。
そこはかとない欲望であってもそれにつきこまれれば即座にそして簡単至極に
その人物は眩む。
目が眩みその欲という存在がさらにその人物を侵食する。
欲望こそがその人物の顔表情そして雰囲気までも形作る。
それは相手に察知されるものであり気づいていないのは実のところその本人だ。
自分自身の欲はひいては単なるわがままと同意義となりそれを行使することによる
周りの情況は一切把握できなくなる。
それ故に社会的立場、それこそ優位に立ち得る存在意義を存分に活用に
そして曖昧さを滅亡させわが身だけの欲を大いに弱きものへと活用する。
一旦、欲というわがままに冒されるとそこにいる自分の姿は一切見えなくなり
私を見失う。
欲という恐怖。
それは行使したものが社会的立場がさらわれた時点でようやく気がつくという恐ろしい
未来が待ち構えている恐怖にも通じる。
人間は常に正直だ。
顔表情に常に表れる。
欲望に酔いしれた人間こそが常に騙しに会い易い。
それは自然と仕組まれたものでありそれこそが自然なのかも知れない。

私は常に欲望高き人物から逃げ惑う。
それこそが類は友を呼ぶのであり、今だ欲に執着した哀れな拙い人物に過ぎないのであろうか。
ものづくりへの情熱と欲望との結びつき。
その先に見えるものが希望でありそして願望なのか。
ものづくり欲。その本来の姿は一体何であるのか。
今だ曖昧でそこはかとない物理用語にある「ゆらぎ」なのだろうか。


そこには決して存在しないのが名誉欲であるのは書くまでもない。




それでは又です。




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読破中。
「新宿鮫Ⅵ」大沢在昌著



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2007.6.18by 博多の森と山ちゃん



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