ブログ【もう悩みません。コンベア・産業機械】　ものづくりへ力の限りの愛と魂の情熱を！！

昨日の夕食時に我が息子が麦ご飯の2杯目をおいしそうに平らげている様子を
眺めながら既に私は予感がしていた。
その予感はその時点では如何なる結果になるかなど分かるはずもなく
私も麦ご飯をお代わりする。
だが、息子のようには赤味噌の味噌汁まではお代わりはしなかった。
その理由はただ入らなかっただけだ。

夕食後帰宅し事前に掃除は行っていた風呂へお湯を注ぐ。
息子の家庭科の授業の事前準備として練習を行っていた林檎の皮むきの成果が
我が嫁様の手でテーブルに置かれ一つ一つほおばる。
皮が剥かれた白い林檎はでこぼこではあるが我が息子の丹精が込められているので
あれば文句など言うはずもない。
決して歯茎から血を出すはずもなく（少々古いが。）幾何学的模様とは程遠い
角度15度程度に真ん中より左右下方向に傾いた形状の白い瑞々しい果物を噛み砕く。
歯の動きに合わせ予感がする。
その予感により私は視線はうつろで体はそこにただ漂っていた感がする。

息子の次に風呂に入り湯船につかり安寧の心地に浸りながらもやはり予感が
我が生まれたままの姿の全身を包み込む。
風呂場を後にし髪の毛をドライヤーのコイル状の熱線の電磁誘導により発せられる熱で
乾燥させる。
鏡を見ながら散髪へ行きたいという欲求がさらに深まる。

予感から気を逸らすべく読書に耽る。
明日も仕事だ。寝なくてはいけない。予感はさらに深まり煎餅布団に横たわった我が身は
まるで金縛りにあったようにその思いに耽る。

いつの間にか眠っていたのであろう。疲れていたのであろうか夢ひとつ見なかった。
ひとつとは意味が不明ではあるがここで詮索する必要などない。
予感が夢にまで登場しなったのは不幸中の幸いだ。
いつもの如く早朝目を覚ます。昨今朝は寒い。
いくら休み無しの体とは言え本日も会社を休む訳には行かない。
早朝体操そして朝食を素早く済ませ今日は新聞休刊日であることに気がつく。
それと同時に又しても予感が襲う。
昨日以上にさらに深くなり逃げ出したい心境だ。
勇気を奮い立て自転車へまたがる。
今の季節の自転車こぎは爽快だ。涼しい風と風を切る感触が相俟って我が身を
健やかな心地へと導く。

早朝のまだ人そして車通りが少ない時間にいつもながら事務所へ到着する。
通勤時の心地よさで忘れかけていた予感が事務所の鍵を開けると同時に
復活を遂げる。
我が九州は福岡、博多の町工場の日常の仕事始めの行事であるラジオ体操
そしてミィーテングを終えると事務所で図面描きに耽る。
事務所のメンバーが全員揃う頃には電話が何本も鳴り響く。
その電話の音色は私から決して消え去らない予感と共にいつもより大きく我が耳に響く。
次第に恐れで我が身は震えが起こる。僅かな震えはその予感がそろそろ起こりうる
であろうと予想が引き起こしている。
予測通りであれば午前中のそれも早い時刻に起こる。
その場からすぐにでも逃げ去りたい心境を必死に抑え予感通りの現象が目の前に現れない
ことをただひたすら祈る。
電話が鳴るたびに私の心は苛まれ精神的苦痛で体の感触が遠のくのを感じる。
既に何事にも機敏な反応をするであろう神経は逆立ち何事に対しても慄く（おののく）。
ひたすらその場を動かず時の流れを待つ。
密かに息を潜め静かに時計の針が刻む音に耳を傾ける。
このまま何事も起こらず時は流れて欲しい。予感は単なるその時点での思いだけで
未来での現象など何ら現れない感触であって欲しい。
予感はひたすら不安とつながりかすかな望みさえも奪っている。
祈る気持ちはただ静かに安逸の時が刻むことを期待しているだけだ。


瞬間。電話が鳴り響く。事務員さんが受話器を取り応対する。
私を呼び出す。保留にされた電話器の受話器を私自身が取り耳に当てる。
聞こえる。確かに聞こえた。。。
予感予測通りである。


口数少ない電話での対応であったがそれにより悪寒が始まったのは書くまでもない。




それでは又です。


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読破。
「月は幽咽のデバイス」森博嗣著。
疾走感がようやく感じられる。わだかまりが残る。
今シリーズ次作4冊目に期待。


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　その悪寒は今の時点では少々腹痛に繋がっているようだブログあるはず。
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2007.10.15by 博多の森と山ちゃん