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10月29日 衝撃力。。。



それは疲れでは決してない。
あいつの疲労感は日常であり、日頃体中を支配している倦怠感は地球のこの場所に
肉体が存在している証でもある。
肉体的、精神的な衝動は人生と言う長きあるいは短き旅路には
全くの通常の出来事であり付き纏いであり決して避けるそして逃げることは出来ない。
その時点では一旦逃れたとしてもいずれその代償が数倍あるいは乗数の掛け算で
襲い掛かってくるのは必定だ。





我が九州は福岡、博多の町工場に於いて日頃の我らが職人のひたむきな情熱による
熱きものづくりに於いても衝動は必然なるかな至極当然起こる。
決してその衝撃からは逃れることは出来ない。
衝撃力が大きければ大きいほどそれが相手側に引き起こす力も大きくなるはずだ。


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しかしながら衝撃力を計算で算出することは不可能なのでは。
物理には衝撃力と言う用語は存在しない。衝撃波であれば計算式はある。
力は質量×加速度だ。エネルギー。力積。それらとは異なる。
衝撃とはその物体の形状、弾力それに時間も影響する。
但し、衝撃に伴う応力あるいは運動量、エネルギーは如何であろう。


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あいつは日頃クールを装う。冷静沈着なその姿は冷酷さが漂う。
しかし、その静けさは日頃の鍛錬の成果であり内面に密かに奥深く潜む煮えたぎり既に
飽和水蒸気どころか過熱蒸気にまで至ったものづくり情熱を誰が感じ取れると言うのか。
襲い掛かる衝撃に対しても一身、身を挺して我が町工場を守る。
町工場に降りかかるあらゆるトラブルをいつものごとく決して慌てふためくことなく
表情ひとつ変えず的確なる対処を素早く施す。
その仕草には誰しもが頷きそして懇意を示す。

だからこそ精神的、肉体的苦痛は常日頃の習慣でありそれが常なる疲労そして倦怠感を
生じている。
決してひるむことなくただ今現在起きている衝撃に立ち向かうだけなのだ。
もしかすると言葉では言い表すことの出来ない苦痛、疲労そして倦怠なのかも知れない。

然るにあいつ本人が如何に思いそして如何に感じているかだ。
決して外面からは知る由もないのであれば内面を探るしか手立てはない。
そのひとつの方法が推測だ。
俺の5感を精一杯奮い立たせ感じ取れる僅かな感触でさえも自分の脳細胞へ叩きつける。
さすればあいつ自身の衝撃に対して如何に感じているかの回答が少しでも分かり得るであろう。

本日あいつは自動車で新規の顧客まで足を運んだ。
ものづくり商売を永遠に成り立たせるには常に案件を獲得せねばならないのは自明の理だ。
それに伴う行動は必要不可欠だ。
「これからが本番だな。」と一人不気味な微笑で呟きながらその場を後にする。

その帰りの工程において起こった。
それは全くの想定外の出来ことであった。

あいつは高鳴る携帯電話を手に取る。
時の流れはある意味残酷で文明の進化と共に便利を勝ち取る変わりにその代償もある。
一旦、便利、贅沢に浸ると後戻りはもう出来ない。

あいつの携帯電話も如何なる場所、如何なる時間でも鳴らされうなされる場合もないことはない。
電話を取った。そして会話を始める。
あいつはクールなはずだ。あいつは常に冷静沈着なはずだ。
会話が進むうちに次第に顔色が変わる。
額には汗がで心臓の鼓動は激しくなりついには髪の毛を開いた手で掻き毟(むし)る。
携帯電話を握っている手には僅かに汗が滲(にじ)んでいる。
大きく深呼吸をすると首をうなだれその場に立ち尽くし、しばらく動かなかった。

実は電話の相手先からの内容は機械が止まったという残念な報告だったのだ。




俺は思う。
「やはり衝撃力とは計算不可能なのだ。」と。。。




それでは又です。


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読破。
「六人の超音波科学者」森博嗣著。
う~ん。さすがだ。
一体紅子は何者なのだろうか。

「捩れ屋敷の利鈍」森博嗣著。
短いため一気に読破。
あのなつかしの萌絵ちゃんと国枝先生登場。
メビウスの輪が主題なのは森氏らしい。

読破中
「朽ちる散る落ちる」森博嗣著。


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2007.10.29by 博多の森と山ちゃん



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