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2008年10月26日

10月26日 時(21)。。。



世間一般では本日は日曜日という休日。
私目には一向に何ら係わりのない平日と同様なる習慣化された時が流れるだけですが。

それではいまさらしつこいのですが、誰も読んでいないそこはかとない物語の続きの
始まりです。
そろそろ私目が大好きな別性の方が登場するかもですばい。。。




同内容はこちらブログでも読めます。





教壇のあの依怙贔屓先公の前にあいつが立つと声を掛けられる。
既に額の血管が浮かび上がった怒りの獣と化した血気盛んな先公は「歯を喰いしばれ。」と
口を開いた。
青白い顔色のあいつは佇んだまま身動き一つしない。
かまわず先公は鍛えられた腕っ節の先の右手の掌を大きくあけると振り上げ
渾身の力を込めるとあいつの頬をめがけて叩きのめそうとした。
瞬間あいつは体を後ろへとそらす。あいつへと向かった掌は的である頬には当たらずあいつの
顎に貼られた絆創膏をかすめ顔の真正面を通り過ぎる。
前のりになった先公の体を支えている右足をさらう。
先公は体のバランスを崩しさらに前方へ上半身を屈するが決して倒れはしなかった。
あいつは右腕を大きく上へと上げると肘を先公の背中へと勢いよく振り下げる。
先公かすかなうめき声があいつの耳に伝わる。
あいつは体を回転させ先公の屈んだ後ろ姿に全身を乗り上げる。
一体となった二人とも一緒に床へと落ちる。
あいつは立ち上げると膝を立てそのまま先公の背中へとまっさかさまに落ちる。
大きな乾いたうめき声が先公の口元から発せられる。

立ち上がったあいつは前伏した筋肉質の姿をしばらく見つめる。
喘いだ呼吸のみがあいつの聴覚を刺激する。

その横を通り過ぎ自分の席へと戻ると椅子に座る。
両手をポケットに突っ込むと真正面の黒板を睨む。

暴力の復讐とは絶え間なく続く。
そのため仕返しがないように徹底的に叩きのめし刃向かうのをあきらめるほどの
多大なる恐怖心を植え付けなければならない。
あいつが小さい頃両親から徹底的に体の髄にまで刻みこまれた獣と化した
人間による仕打ちによる暴力の渦巻き状の恐怖の叫びと全く同じものを。
あいつには分かっていた。これ位の痛みではどうにもならない事が。
だからこそ青二才のあいつの全身は微かに震えていた。

どれほどの時が流れたであろう。先程まで倒れていた先公の姿が教壇に現れた。
ゆっくりと緩慢な動作で立ち上がった先公は教室中を見渡す。
不気味な微笑みを浮かべながら。
あいつは先公の視線をしばらく追いかけた。。。



それでは又です。


読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「極大射程〈上、下巻〉 」スティーヴン ハンター著
緻密な描写に感嘆する。
実際手に持ち射撃したのであろう。
それも数回ではなく何回も。
多分今小説記載には多大なる調査と時間が掛かったのでは。
じっくりと楽しめるアメリカならではの作品。


 旧ブログ「もう悩みません。コンベア・産業機械」

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 本日発行しました。
 コンベア、産業機械機器について詳しく書いている
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 別性の人物など出てこないじゃないか。期待だけさせやがってブログあるはず。
 次回をお楽しみに。
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2008.10.26by 博多の森と山ちゃん



2008年10月24日

10月24日 最新連続コンベア式汚泥乾燥機。今度こそ供給装置はうまく行ったのか。。。



開発中の最新連続コンベア式汚泥乾燥機。
手直し後早々運転開始した供給装置。ところが全くの期待外れで使い物にならない。
既に解体そして製作手直し中だ。今度こそ成功させる。


















同内容はこちらブログでも読めます。


それでは股です。



2008年10月23日

10月23日 六角形回転式トロンメル選別機。試運転開始。。。



弊社回転式トロンメル選別機の大きな特徴は六角形です。
長所として
1)円形以上に選別能力がある。
2)選別網、パンチングの取替が容易。
是非ご検討されて下さい。


















同内容はこちらブログでも読めます。


それでは股です。



2008年10月22日

10月22日 最新連続コンベア式汚泥乾燥機。供給装置はうまく行ったのか。。。



開発中の最新連続コンベア式汚泥乾燥機。供給装置取り付けの上早速運転開始した。
ところが苦労の甲斐もなく敢え無く失敗。早々解体の上、改良製作行っている。
明後日には再度運転開始予定だ。


















同内容はこちらブログでも読めます。


それでは股です。



2008年10月21日

10月21日 時(20)。。。



開発中最新連続コンベア式汚泥乾燥機にいよいよ供給装置を取り付けた。
材料、部品全て弊社零細町工場在庫分で賄った。
明日より熱源を入れいよいよ試運転開始だ。。。




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同内容はこちらブログでも読めます。






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うまくよけたはずだった。回転しながら向かう先端がささくれ立った折れたバットを。
一瞬痛みが走る。バットはあいつの頭上高く舞い上がり後ろ側に落ちると
アスファルトの地面を何度か跳ねた。
あいつは即座に左手を顎に当てる。顎から外すとその掌を見つめる。
赤い血がくっきりと浮かび上がる。もう一度手を当て傷の深さを確かめる。
顎をさすりながら痛みほど深くはないと確認すると大きく息を吐く。
右手に握られた先端のない折れたバットを大きく振り上げると思いきり道向こうの
草むらへと放る。鰯雲が走る紺碧の空に折れた木製バットは舞い上がる。
爽快な回転音を弾き出しながら瞬く間にあいつの視界から消える。
あいつは駅の方向へと体を向けるとハンカチを取り出し右手で顎を押えながら
歩みだす。到着した通学の際必ず乗り降りする駅のホームには誰もいなかった。
あいつはベンチに座り今日の静かな駅の日曜日に浸る。

自宅に戻るとお袋が執拗にあいつに問い掛ける。
あいつがハンカチで隠している右手に視線を浴びせ近づきながら問う。
あいつは一切口を開かずに自分の部屋に閉じこもる。
そのまま布団に入ると仰向けに横たわる。
そのまま顎から外した右手のハンカチを見入る。赤い大きな染みは何ら模様を描いてはいない。
顎をさすり血が止まっているのを確認するとハンカチを枕元に置き両目を閉じる。

翌朝一切口を開かないまま朝食を終えると学生服姿のあいつは家を出る。
絆創膏が貼られた顎以外の顔色は相変わらず青白い。
自転車で昨日日曜日も通った駅へと向かう。
今日は学生、社会人とホームは平日らしく混んでいる。
あいつは友達を探すなど一切せずに電車へ乗りこみ高校へと向かう。

自分の教室へと入るが誰一人あいつの絆創膏には話し掛けなかった。
あいつから絆創膏にまつわる出来事を話すなどはもちろん考えられない。
あいつは教室を見渡し昨日あいつの行為を邪魔した生徒を探した。
皆揃っており楽しそうに会話している。あいつはその様子をしばらく眺めていたが
席につき座る。ポケットに両手を仕舞い込むと目正面の何も書かれていない黒板を
ただ睨んでいた。

あの先生の授業の時間だ。依怙贔屓がひどく感情的になりやすい先公だ。
若くスポーツマンで部活の顧問になり自分でもグランドを駆け回る。
おべっかには滅法弱く昨日の光景はその答えかも知れない。

授業が始まる前あいつは手を挙げ宿題をやっていない旨伝える。
あいつは依怙贔屓先公に呼ばれると立ち上がり先公が待つ教壇へと向かった。
誰一人口を開こうとしない教室は静かだった。
皆生徒は事の成り行きに身を任せるしかなかった。それはあいつだけを除いて。。。




それでは又です。


読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「アマンダ」アンドリュー クラヴァン著
良くできた作品ではある。
作者との相性だろうか。
感情移入がなかなかできない。
文章の奥底の明るさがどうしても気になる。


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 本日も乾燥機の件で遠方よりお越しになりました。有難うございましたブログあるはず。
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2008.10.21by 博多の森と山ちゃん



2008年10月20日

10月20日 時(19)。。。



次なるものづくり。一体何を作っているのか。。。




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同内容はこちらブログでも読めます。





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あいつは待った。周りを見渡しながら、しばらくは時の経過に身を任せる。
あいつは目指すアパートの玄関より斜め前の一軒家のブロック壁に身を隠している。
いよいよ決意を固めると握っている右手に力を込めた。
足を一歩踏み出す。先ず右足をゆっくりと踏み出した。
暑くもない晩秋に全身汗をうっすらとかき次に左足を踏み出す。
そこから一気に駆け出すべく大きく息を吸った。その時、その瞬間だった。
突然アパートの玄関が開き人が出てきた。
あいつは次の足を踏み出すのを止め、すかさず後ろを振り向き跳んだ。
振り返り再びブロック壁より顔半分だけ出し突然の出来事を見つめる。
一人ではない。次々とその玄関は人を弾き出す。
5、6人はいるだろう。いずれも学生服を着ている。あいつは眼を凝らし睨む。
皆見知った顔だ。気が付く。そうだ。間違いがない。
いずれもあいつの高校の同じクラスの同級生だ。

高校生皆が玄関からポーチへと出終わると次に今回の対象者である先生が出てきた。
いずれも笑顔だ。騒がしい。その楽しそうな賑やかな光景はしばらく続いた。
高校生皆一斉に頭を下げるとあいつが佇む位置とは反対方向へ歩き出した。
皆それぞれ雑談しながら歩いているようだ。先生は皆の後ろ姿をしばらく眺める。
後ろを振り向くと玄関の扉を開け部屋の中へ入った。先生の姿はもうそこにはない。

あいつは誰もいない玄関を見つめしばらく佇む。
呆然とした顔つきのあいつは高校生皆が歩いている反対の方向へ突然走りだす。
全速力であいつは走る。何か叫びながら懸命に走る。髪を振り乱し握っている右手は
そのまま突っ走る。
途中何かが目に入る。途端にあいつは走る速度を緩める。ついには歩く。
いよいよ其の物の目の前へとたどり着くと足を止める。見つめる。
それは蛙だ。蛙が道を横切っている。とび跳ねとび跳ねあいつの前を横切ろうと懸命だ。
あいつは右手にあったバットを両手で持つと大きく振り上げ蛙めがけて振り下ろす。
全身の力を総動員して振り下ろした。
気味悪い音とともにその蛙は無残な姿へと変わる。内臓は破裂し周りに飛び散っている。
蛙の口へ爆竹をくわえさせそれを破裂した後の悲惨な姿と一向に変わらない。
構わずあいつは再びバットを両手で大きく振り上げる。
変わり果てた蛙へと渾身の力を込め振り下ろす。
地面と叩いた瞬間あいつを大きな衝撃が襲う。
アスファルトの道を叩いたバットは一瞬の鈍い音とともに真二つに折れる。
折れたバットの先は回転しながらあいつへと向かう。
回転を繰り返しながら素早い速度で折れたささくれたバットはあいつへと向かう。
あいつはすかさずよける。体を後ろへと素早く動かした。

ところがだ。。。




それでは又です。




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 開発中の最新連続コンベア式乾燥機の引き合いは相変わらずですブログあるはず。
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2008.10.20by 博多の森と山ちゃん



2008年10月19日

10月19日 時(18)。。。



本日世間一般では休日である静かなる日曜日。
開発中の最新連続コンベア式乾燥機も次なる時のために静かなる日曜日を
誰もいない町工場で過ごす。。。



当初よりはかなり様相が変わった乾燥機。


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同内容はこちらブログでも読めます。





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あいつは高校では生徒間の暴力がないのに安心した。
喧嘩沙汰を耳にすることなく中学校での腕っ節の強さによる格付けはなかった。
しかし、葬り去られるはずの暴力は意外なところに存在した。
それは先輩後輩という上下間での礼儀ではなく生徒を指導する先生よりの教えるとの
別名がついた紛れもない無抵抗への人物に対する強制的な叱咤激励だった。

その高校は進学校でとにかく生徒に対し勉強を強制させた。
授業前の早朝の時間はもちろん正規の授業後の放課後でも補講という追加授業を
行い徹底的に学習指導を行った。
宿題も出た。日夜朝から晩まで帰宅後自宅での勉強までその高校は口を出した。
言葉による攻撃的な叱咤はもちろん宿題をせずの次の日は元ボクシング部の先生に
よる手加減はあるが手痛いパンチの応酬に耐えねばならなかった。

あいつの性格は一切変わらなかった。
過去と同様にうわべだけの友人はできた。心を許すことはできないが言葉少なに一緒に
時を過ごす表面浅はかな関係の友達はできた。
あいつの寡黙で引っ込み思案は相変わらずで目立つことを徹底的に嫌った。
まともに目に合わせ会話などできるはずもない。

青白い顔つきのあいつの腑抜けは年を重ねるほどにひどくなった。
気力がない。何をするにしても気が抜け何の興味も湧かない。
元気にほど遠く力強さに欠け何に対しても関心がなかった。
しかし、高校へは行った。高校生ではあった。しかし何のために生きているかどうかにも
考えないただ時の流れに引きずられた哀れな若き亡き野郎だった。

そんなあいつにも容赦ない叱咤激励のビンタは襲う。
何度も先生からは頬っぺたを叩かれた。
教科書を忘れた。辞書を忘れた。宿題をしてこなかった。
歯を食いしばると大人の掌があいつの頬に勢いよく打ち下ろされる。
瞬間痛みが走る。しばらくは顔半分は痺れ感覚がなくなる。
片方の耳に入ってくるはずの物音は叩かれた頬の感覚に共鳴し聞こえない。
感じるものは痛みだけでそれ以外何もなかった。
その痛みはその頃のあいつには何の影響も与えないはずだった。
反省、後悔などの念は一切起きずただただ目の前の事実を確認するだけの
はずだった。
だがあいつは毎回頭をよぎる。
歯をくいしばって飛んでくる掌を待つ際あいつはいつも親父の獣の形相が頭に浮かんだ。
怒りの形相の先生の姿はいつも親父そのものだった。
先生の姿はいつしか親父と重なり憎しみの度合いは募る一方だった。




それでは又です。


読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「暗殺者(キラー)」 グレッグ ルッカ著
今シリーズ3作目。
相変わらずテンポ良くサクサク読める。 今回はブリジットが登場せずやきもきさせる。
しかし、最後にアカティスがブリジットに電話した場面で終わるとは。
次の作品も読まずにはいられない。 さすがだ。

「耽溺者(ジャンキー)」グレッグ ルッカ著
今シリーズ4作目にて番外編。 あの男女(おとこおんな)のブリジットが主人公。
シリーズの中では最も面白かった。 いつものテンポの良さにストーリー構成も凝っている。
次作も読まずにはいられない。

「ブルー・ベル」アンドリュー ヴァクス著
とても哀しい物語。 ベルの悲哀が覆われる憂鬱への唯一の救い。
そのベルも最後には。 評判通りの傑作。


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2008.10.19by 博多の森と山ちゃん



2008年10月18日

10月18日 最新連続コンベア式汚泥乾燥機。乾燥率は上がったのか。。。



お陰様で乾燥率は上がる。さらに次なる製品を製作している。
それを取付後どうなるか。まだまだ乾燥機開発は続く。。。


















同内容はこちらブログでも読めます。


それでは股です。



2008年10月15日

10月15日 これも試運転する気なのか。。。



我が九州は福岡、博多の町工場の本番は製作後、客先で実際稼働させた後だ。
作って動かしてなんぼの世界であり動かしてうまくいかなければ完成とは言えない。
その為、作ったものは出来うる限り我が町工場で試運転、動かす。
実際物が流すことができないとしても、製作終了したものを動かすことにより
そのものの感触を体全体で味わうことができる。
この目の前で肌で感じる事こそが動くものづくりの醍醐味と言える。
しかし、客先で良好稼働するまでは常に不安と心配それに恐怖に包まれ
下半身が縮こまった生活を強いられ生きた心地がしない。。。




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同内容はこちらブログでも読めます。





ものづくりで注文を頂くためには他社にはない製品を提案出来うるのが
我が零細町工場とっても非常に強みになる。
動くものづくりであっても他社でも作ることができれば即座に金額の叩き合いだ。
だからこそ他にはないものを創造し開発を行う。
開発だとは言っても大企業が行うような研究所での次世代の技術革新なるもの
でもない。
金もなければ人数でさえ事欠く。それでも従来培った体で覚えた技術を発展させ
次なるものを作り上げる。過去の経験を生かし一歩一歩前進するのみだ。
しかも開発が成功裏に終わったとしても売れなければならない。
やはり我が零細町工場の開発成功とは客先へ設置し順調稼働した後でしか
発言できない言葉なのは間違いがない。

つまり常に不安と心配それに恐怖に包まれ下半身が縮こまった生活を
強いられ生きた心地がしない人生を今現在もそしてこれからも、ものづくりという
名と一緒に付き合っていかなばならないと言うことだ。

寄り添う者が綺麗で美しく優しく気立てのよい麗しきあれであれば我が人生に悔いはない。
それが一体何であるかは世の男性のみぞ知るか。。。




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それでは又です。




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2008.10.15by 博多の森と山ちゃん



2008年10月14日

10月14日 最新連続コンベア式汚泥乾燥機。攪拌装置取付後果たして成功したのか。。。



開発もいよいよ大詰めとなった最新連続コンベア式汚泥乾燥機。
今回は攪拌装置を取り付けた。

結果はお陰様でうまく行きました。
次なる開発は今乾燥機への供給装置だ。


















同内容はこちらブログでも読めます。


それでは股です。



2008年10月13日

10月13日 いつもながらの若き職人の様子。そして時(17)。。。



世間一般の静かな3連休を利用し図面描きに没頭する。
それは開発中である最新コンベア連続式汚泥乾燥機の供給装置製作の図面だ。
より良い乾燥率を出すためなるべく定量での乾燥機への投入を行う。
さらに処理物を破砕、粉砕あるいは攪拌ほぐしながら乾燥しやすい状態で
乾燥機へと供給する。
何とか本日中には製作図も含めて完了できそうだ。
一挙両得な供給機を早速明日より製作に掛かる。


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動画を投稿すると批判、中傷のコメントが入る。
それはネット特有の匿名性で気軽にできる仕方のないことなのだろう。
しかし、なかなか腑に落ちない。
なかにはわざわざアドバイスを頂ける有難い内容もある。
ビデオワークが悪い、へたくそ、溶接ビードが見えないとか様々なコメントもわざわざ入 れてくれる。
批判する場合は自分の名前、連絡先を必ず入れて欲しい。後で連絡もできる。
名無しの中傷は心地悪く癇癪玉が破裂してしまう。その日一日胸糞悪い。
ドッカ~ン!!


















同内容はこちらブログでも読めます。





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俺はあいつが小さい頃は徹底的に暴力をふるい叩きのめした。
その頃会社を興したばかりで何かにつけ感情的になりやすい時期でもあった。
妻も一緒に働いたのだがよく喧嘩しそのとばっちりがあいつへ向かったとも言える。
又、町工場での腹いせをまだ年少のか弱いあいつを打ちのめすことで、解消していたとも
言える。

俺も小さい頃親父からはさんざん暴力をふるわれた。
軍人上がりの親父は血気盛んで気が短く烈火のごとく怒る。
血が上り目が吊り上った親父は木刀を手に持ち俺をよく追いかけた。
あいつはどうだか知らないが俺が物心ついてまず覚えたことは逃げることだ。
親父の仕草、行動でよく観察し逃げ出すタイミングを見計らう。
怖いのは地震、雷、親父とはよく言ったものだ。
俺も恐ろしく一緒にいるだけで鳥肌が立ったものだ。

結局俺は田舎では飯が食えないのでさっさと若いうちに家を出た。
まあ周りの友達も皆中学卒業するころには独立し働きに出ていた。
そういう時代だった。


俺は人に使われるのが好きになれなかった。
先ず独立した大きな理由がこのことだ。
我がままで独りよがり。人の話は聞かない。
いつも大きな癇癪玉を抱え破裂させる。短気で頑固。
それで職人を引っ張ってきた。
いつも存分に威張り経営者としても地位を利用し職人を罵倒しながら会社を運営して来た。
刃向かう相手は徹底的に叩きのめす。
俺は独立独歩で体を張って会社経営をやってきた。


経営は金儲けだ。稼げないことには職人に給料すら払えない。
だが、町工場は決して大きく儲けることなどない。地道にものを作りそれを売る。
目の前にあり触る事ができる実際の物を作り売る訳だ。
品質、値段。そして他社のとの技術的差異。
ものづくりでの一攫千金など夢のまた夢に過ぎず起こりえない。
楽して儲かるならそれに越したことはない。そんなことあるはずもない。
苦しみ苦しみ続けその僅かな代償が儲けだ。
いつもどう作るか、何を作るかで頭を悩ませ、材料、部品を仕入れないことには
作りそして組み立てることができない。

俺は長い間働きづくめだ。会社を興した後は全速力で突っ走ってきた。
会社が儲かり始めるまで一苦労だったが実際儲かったとしても気苦労は絶えなかった。
しかし俺は長年の経験から仕事は決して途切れることはないと思い込んでいた。
俺は日本が誇るものづくりは永遠に活況の状態のままであると信じて疑わなかった。
長年俺の考えで俺の指導のもと俺に従えば何ら問題なく町工場は儲かり続けると
思い込んでいたのだ。


ところがだ。。。




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しかし、博打に近い相場により何故不況にならなければならないんだ。
こうなると分かっていながら止められない。所詮金の猛者に過ぎないのでは。
一時アメリカ下院が税金投入支援を反対したのはさすがだと感心した。
理論整然としており国民の血税をある特定企業へ提供するのは間違いであると。
しかし世界での影響力が最も大きい国であるためアメリカ国内だけの理論は
通用しない面もあったのだろう。
日本も他人事ではないようだ。だが、いち零細町工場ができることと言えば何だ。
周りがいくら騒ごうと儲けて会社を存続させなければならない。
誰も助けてくれないのは周知の事実だ。
ものづくりを淡々と地道に続けていくしかない。
大企業が手を出せない、競合他社が気がつかない狭い、小さな分野での開発。
我が町工場が客先要望に耳を傾け時の流れに翻弄されながらも決して頑固にならず
柔軟な頭で這いつくばってでも生き延びて行かねばならないのは常だ。

あ~あ。苦しくもあり身が捩れる。
休まないと体に毒だとか、大病するなどやはり嘘だ。
最近長い間休んでいないがすごぶる快調だ。やはり質は量には勝てない。
これからも身を持って証明したい。




それでは又です。


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「真夜中の死線」 アンドリュー クラヴァン著
この内容でこれだけ長くする必要はないとも思わる。
だが、文章一つ一つが読ませる。懇切丁寧に綺麗鮮やかに書かれている。
訳者が優れているのだろうか。
私のような疾走感を求める者には少々不向きなのかも。
じっくりと読むサスペンスと言えるだろう。

「奪回者」グレッグ ルッカ著
テンポよく疾走感を味わいながら楽しめる。
今作品も面白かった。
頭も捻らず文章の流れに安心して身を任せられる。

「ボーン・コレクター」ジェフリー ディーヴァー著
評判通り楽しめた。
題材の事件いかにもノワール小説に出てきそうなグロテスクな内容。
それを暗黒の世界へ引き込まずとにかく疾走させている。
その文章のテンポこそが物語を充実させる大きなポイントだ。
一気に読ませる。


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2008.10.13by 博多の森と山ちゃん



2008年10月10日

10月10日 攪拌装置は取り付けできたのか。 そして 時 (16)。。。



大詰めを迎えた最新連続コンベア式汚泥乾燥機の開発。
何度も試行錯誤の上改良を加えたが今回は攪拌装置を取り付ける。
これにより当初ベルト上部の加熱は加圧ローラーの伝熱乾燥のみであったが
先ずは熱交換式による熱風乾燥そして新たに今回攪拌乾燥が加わる事になる。




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同内容はこちらブログでも読めます。





今回開発行っている乾燥機の熱源は飽和低圧蒸気のみだ。
ベルトコンベア式にこだわりそのベルトはスチールベルトを使用している。
材質はSUS304同様の耐腐食性のある特殊合金だ。

処理物を投入後、搬送しながら加熱するのだが、ネット金網ベルトのように穴はなく
下へ落下することは全くない。
スチールベルト自体も全面加熱されており120~140℃までにはなる。
加熱されたベルトに載せられた処理物はベルト進行に伴い搬送される。
その運搬中に処理物を加熱し乾燥する訳だ。
それは下部からは加熱されたベルトにより乾燥を行い、処理物上部よりも加熱を行う。
その処理物上部への乾燥手段は当初加圧しながら直接加熱方法のみであったが
先ずは蒸気配管チューブによる熱交換式による熱風加熱を追加した。
その上今回は攪拌機能を加え掻き混ぜることによる乾燥の促進を図っている。

その実証テストを攪拌装置取り付け終了後早速行う。
果たして結果や如何に。。。




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好不況の波はあったものの売上は上がった。
決して仕事は途切れることなく次々と舞い込む。それこそ「作れ作れ」の時代だ。
下請けを一切辞めたが何ら困ることはなかった。
かえって利益率は格段と上がり会社は儲かった。

客先も少々の失敗は大目に見てくれた。
それだけどの会社も利益を上げており儲かっていたのだろう。
少々のことは目につぶり支払いはしてくれた。

俺は何でも作った。言われたものは経験がないものでも見よう見まねと知恵で作った。
図面は俺も書いたが大概設計屋に任せた。
客先要望を設計屋に伝え図面を書いてもらう。それは製作図面まで任せ俺の町工場で作る。
いくら専門の設計屋が図面を書こうがうまくいかない場合もある。
それでも試行錯誤と気力そして体力で何とか凌いだ。

客先既設のコピー品の製作依頼も結構あった。
もちろん見よう見まねで作って取り付けた。

長い間とにかく忙しかった。残業、休日出勤はしょっちゅうで職人は交代で休ませたが
俺は1月1日の元旦だけ休日の一年もあった。
今では考えられないが周りも儲かっている会社はどこもそうだった。

ただ職人の扱い気苦労は絶えなった。無断欠勤はざらでいつの間にか来なくなる。
頑固な上に気が荒い。すぐに腹を立てる。威張る。教えない。無愛想。
他の職人と仲良くしない。喧嘩ばかりする。
俺は職人をいつも怒鳴り無理強いをする。そうでもしないとてこでも動かない。
工場そして現場でも烈火のごとく怒りそして怒鳴るのが俺に課せられた使命であり
それこそが町工場の親父の仕事だった。
俺は気に入らないと無理やりやめさせる。あるいは職人が勝手にやめる。
それでも職安へ募集するとすぐに集まる。職人はその頃はたくさんいたのだろう。
募集で気に病むことがなかったのは唯一の救いだったと言える。

まあ、ベテラン職人が頑固で使いにくいのは相変わらずで今でも変わりがない。
皆が皆そうではないのだが。特に若い者に教える事がなかなできない。
自分らが教わった経験がなく先輩の腕を盗んで自分のものとしたのはよく分かる。
しかし、今の時代に通用するはずもない。自分の仕事がなくなるとでも思っているのだろうか。
先輩と後輩の関係とか、言葉使いが悪いとか文句ばかりつける。
苦労して身につけた腕の凄さは分かっている。それを伝承して欲しいだけなのだが。
昔はこうだった。昔はこんなではなかった。
よく分かっている。そんなこと。でも今いるのは現在ここにいるのはお前だ。
そんな意固地にならなくてもよいと思うのだが。
俺にもそんなところがあるからよく分かるし、人のことは言えないのかも知れないが。

社外での活動もかなり活発だった。
税務対策と接待とかこつけて毎日飲み歩いた時期もある。
客先、仕入先と毎日のように深夜まで繁華街を練り歩いた。
ゴルフもやった。1週間のうち2、3日はコースに出て日焼けで顔色は真っ黒だった。
それは俺から誘う場合もあるし客先からも誘われた。
打つ以外の遊びは何でもやった。女遊びで海外まで出掛けたことも何度もある。

接待の上賄賂はもちろん。お客の個人的な借金の肩代わりまでやったこともある。
俺は町工場の商売は技術、腕が重要なのはよく分かる。
しかし、それ以上に営業、付き合いが最も大切であると思っている。
確かに官庁相手だと犯罪になるが民間での接待、賄賂などどこもやっていたし商売を
長続きさせる上では必要不可欠だと信じ込んでいた。
それは今でも変わらず客先から要求される場合も多々ある。
今では儲けの具合によりやるやらないは決めてはいる。まあその人物にもよるが。

今となってはそれでも利益は出、日頃税務対策に頭を悩ませていた輝かしき時代だと
言えるだろう。。。




それでは又です。


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2008.10.10by 博多の森と山ちゃん



2008年10月09日

10月9日 攪拌装置。果たして上手く行くのか。 そして時(15)。。。



さあっ。本体へ組み込もう。!!


同内容はこちらブログでも読めます。


















俺には分かっていた。常に新規のお客が必要だということを。
現状維持では必ずやジリ貧になる。
商社から注文が来るようになり利益率はよくなった。
だが、俺の町工場の売上全体を商社だけで賄えるはずもない。
下請けの仕事も相変わらず続けておりこちらは絶えず発注があり安定はしている。
しかし、常にコストダウンで利益率が悪い。
機械の更新、コストダウンのためにいつも頭をひねらねばならずこれこそ貧乏暇なしだ。

それは向こうからやって来た。新たなる転機が図らずしもこちらへと飛び込んで来た。
俺の町工場へ通っていた工具店の営業マンが頭を下げ相談に来た。
今在社している会社が危ない。他の人間も一緒に雇ってくれないか。
俺は突然の事に驚いた。何故俺に相談したかははっきりとは言わなかった。
多分方々に声を掛けているのは疑う余地はない。

俺は即断即決した。工具商など未だ経験がない分野だがやってみる価値はあると思った。
それはお客だ。新規のお客が増える。
次の日には税理士、司法書士と相談し早速町工場とは別の会社を興した。

結局3人の営業マンを雇い入れ会社を始める。
ところが全く当てが外れ一向に儲からない。これでは会社が危なくなるのが理解できた。
客先の多くが俺の町工場のような鉄工所。
売上金額は小さい上に手間暇がかかる。払いは悪い。
儲かるはずがない。次第に一人辞め、二人辞めとうとう三人皆辞めてしまう。

しかし有難いことに数少ないながら良いお客が残る。
そのお客はどこも鉄工所ではない。生産工場で中には地場大手もある。
俺はある考えで新規に若い営業マンを雇い入れ回らせた。
それは工具、部品販売では儲からなくても良い。鉄工所仕事を手に入れようとの判断だった。
旋盤、製缶仕事。そして現場工事。
これが当たった。当初は僅かな金額だったが次第に任される金額が大きくなり
お客によっては部品販売から製作そして補修現場工事まで一切任せてくれるお客まで
現れた。
当時は高度成長期の真っただ中。営業マンは新規顧客も獲得した。
結局もう一人雇い二人で一日中お客を回らせた。

下請けでなく中間業者も入っていない。エンドユーザー直接の仕事だ。
当然利益率はよくなった。
今は安定しているが下請けの仕事もこの先どうなるか分からない。
とうとう下請けの仕事は一切辞める。
商社そして俺の販売店からの仕事だけに力を注ぐ事に決断を下したのだ。。。




それでは又です。


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2008.10.9by 博多の森と山ちゃん



2008年10月08日

10月8日 若き職人は溶接三昧!! そして時(14)。。。



うまく付いているのだろうか。。。


同内容はこちらブログでも読めます。



















あいつは決心する。相談する者など誰もいない。又必要としなかった。
未だ大人になりきれていない中学生という中途半端な年齢の心に決める。

それから始まった。あいつは行動を開始する。
屋根裏に隠していた万引きで集めた様々なものを捨て始めた。
どれも一度も使用していない。又使用しようともしなかった。
盗んだ物は自分の部屋の押し入れのの天井を外し次々と仕舞い込んだ。
本、レコード、釣り道具、部活用品。
使えば万引きがばれるので隠したまま一度も日の目を見ない。

あいつは先ず捨てる事から始めた。スーパーのゴミ箱へ。川へ。橋の上から投げ捨てた。
全てを捨てた。過去の事実を一切捨て去る。

そして友達から誘われていた学習塾へ行く。その友人は万引仲間とは違う。
自宅近所に住む同級生だ。
随分前から誘われてはいた。しかし、一緒に行くのは今回が初めてだ。
この学習塾は個人の自宅でやっているこじんまりとした塾だ。
あいつが教えてもらう教室、時間はあいつを誘った友人ともう一人。
合計3人しかいない。家庭教師に近い。

あいつは両親にも何の相談なしに通い始める。
月謝を払わなければならない時に初めてお袋に教える。
お袋は驚いた様子だったがすんなりとお金を月謝袋に入れる。そしてあいつに渡す。
お袋は誘った友人の名前を聞いて安心したようだ。

塾の先生はとても優しかった。あいつのお袋より年配の女性だ。
あいつが無口でおとなしいのを理解してくれた。懇切丁寧に教えてくれた。
目の前の他の二人が掴みあいの喧嘩をしていようと。二人が他の事をしていようが。
その女性の先生は構わずあいつに教える。二人を無視して教えてくれた。

あいつは塾を休まなかった。塾がある日は必ず行く。
他の生徒が休もうと決して休むことなく通った。

塾に通い始めて即座に結果が出た。成績はぐんぐん伸びた。
試験がある度に点数は上がった。


あいつは学校へ行くのが嫌いだった。学校で偉いのは喧嘩が強い奴だ。
腕っ節が強ければ大きな顔ができる。
暴力で支配された中学校はただただ暴力が生徒のランクを決めていた。
毎日毎日あいつは怯えていた。
物心付いたころから両親より暴力の怖さを体で徹底的に教えられていたあいつにとって
家庭だけでなく学校でも見せつけられる。
人間が獣であるという証明を学校でもあいつの頭に植えつけられる。

あいつは一刻も早く逃げ出したかった。一刻も早く暴力学校からおさらばしたかった。
高校の評判は耳に入る。進学校以外はこの状態が続くのだと。
大学入学目的でない高校への進学は喧嘩が弱ければ今の生活と何ら変わらないと。
それが本当か嘘かなど確かめようがない。
しかし、あいつはすがる思いで暴力に包まれた生活から離れたかった。
勉強してレベルの高い進学校へ行くしかない。
成績を上げなるべく成績優秀者が集まる高校の受験を成功させるしかないと思いを募らせていた。


塾の先生は優しかった。あいつに立ち入った事は何も聞かなかった。
例え聞いたとしても何も答えないのが分かっている様子だった。
一所懸命教えてくれた。決して怒らず。決して叱らず。笑顔で教えてくれた。
あいつはいつも無表情だ。青白い顔色のあいつは必要なこと以外何もしゃべらない。
それでも先生は決して感情的にならなかった。手を出すなどもってのほか。
決してけなさず。決して貶めることなく。
粘り強く。難しいところはゆっくりと。いつもあいつの理解に合わせて教えてくれた。

お袋、親父は驚いた。
成績が急上昇したことに。家ではいつも机に向かっている事に。
しかし、あいつと両親との会話がほとんどないのは変わらなかった。

受験する高校を決める保護者面談の席では学区一、二番の進学校のどちらにするかの相談だった。
それはわずか一年間で中の下の順位が学年で上から10番以内に入っている事の証明でもあった。

高校受験は成功する。それは学区2番目の進学校でそれも公立高校だ。
両親はあいつをよそに喜んだ。しかしあいつの表情はいつもと変わらない。
ただ暴力からは離れられることに一人静かに喜んでいた。

お袋がどうしても塾の先生にお礼を言いたいというので連れて行く。
お袋が先生と会うのはそれが初めての機会だった。
塾の先生はしきりに謙遜していた。あいつのおふくろは何度も頭を下げお礼を言っていた。
あいつは何も言わない。口は閉じられたままだ。
先生は笑顔だった。あいつのお袋は何度お礼をしたか分からない。
しかし、あいつも別れ際に一言。「ありがとうございます。」と。
先生は笑顔で答えてくれた。あいつはしばらくその表情を眺めていた。
あいつにとってそれが別れの挨拶だった。それ以来その先生とは会うことはなかった。


もう何十年も立つ。今ではあいつも大の大人だ。
しかし、何故か塾の先生の別れの際の笑顔をたまに思い出す。
先生は遠い昔に他界しているはずだ。それなのに鮮明にあの笑顔は脳裏に焼き付いている。

なぜだかふと思い浮かぶ。何故かあの笑顔突然浮かびあがる。

そして涙が出る。思い出す度に涙が出る。何故か瞼が濡れる。


大の大人。そして男のくせに。。。




それでは又です。


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2008.10.8by 博多の森と山ちゃん



2008年10月07日

10月7日 この大きさは工場内移動できるのか。そして 時 (13)。。。



次なるものづくりの組み立てに入った九州は福岡、博多の我が町工場。
工場敷地狭いながらも可能な限り大きなものも作る。
確かに大きな製品は工場内移動だけでも工夫が必要だ。
知恵を出せば何とかなるのは当然至極。


同内容はこちらブログでも読めます。




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あいつが職員室の戸を開けるとお袋の姿が見えた。
お袋はあいつの担任へ何度も頭を下げていた。
あいつは近づいた。担任とお袋のもとへ。
お袋はあいつに気が付くとこちらへ顔を向けた。その表情は怒りと悲しさが混じっていた。
「あんたは。なんでな。」あいつへ口を開く。そしてあいつの頭を掌で叩く。
強さはない。あまり痛くはなかった。
お袋はあいつの頭を下に押し一緒に頭を下げた。
「本当にすいません。早速お店へ謝りに行ってきます。」そう言うとあいつの手を引っ張り
職員室を出る。
廊下へ出るとあいつは手を振りほどく。
お袋の後ろを歩く。二人とも口を開かない。足音だけが響く廊下が目の前にまっすぐ伸びている。
向こうから近付いてきた。あいつはその人物がだれであるかを確認する。
その姿を目で追う。横を通り過ぎる。目が合う。二人ともなんの仕草も動作もしない。
すれ違うだけだ。其の者は先ほど刑事へ告げた名前をもった本人だ。

一緒に犯罪を起こした仲間だ。しかし友人ではない。
そこには裏切りも復讐も何の感情の表現も当てはまらない。
横を通り過ぎた一人の中学生は大人の一人の後ろを寂しそうに付いて行った。
恐らく担任の先生だろう。

あいつは何事もなかったように歩く。お袋の後を歩く。
車に乗る際お袋が言う。
「一旦家に盗んだレコードを取りに帰るからね。そして謝りに行くわよ。」
あいつは返事をしない。後部座席の扉を開けると中に入り座る。
自動車で家に向かう途中万引きしたのはレコード屋一軒だけかと質問される。
あいつは「おう。」とだけ返事した。

レコード店の店主は笑顔だった。
決して訴えたりなどしないと約束してくれた。
お袋は何度も頭を下げ謝り続けた。あいつは下を向き床を見つめるだけだった。

家に戻るとお袋は執拗に聞いた。一部始終を聞こうとした。
しかしあいつは決して口を開かなかった。そのうち勝手に立ち上がり自分の部屋へ籠った。
そのまま布団に入ると夕食も風呂にも入らず朝まで起きなかった。

次の日は学校へ行く。いつもと変わらず朝起き朝食を食べると家を出た。
親父の姿は見なかった。会社へ出勤した後だった。
その日の学校生活はいつもと何も変わらなかった。
無口でおとなしくただ席に座り授業を聞いた。放課後部活へは行かなかった。


しかし、真っ直ぐ家には帰らなかった。
そのままレコード店へ行く。昨日お袋と同行した店ではない。
他の何度か足を延ばした事がある店だ。
手には紙袋のみをぶら下げていた。店に入ると店内を見回りめぼしいレコードを手に取る。
辺りを見回す。そのまま手に取ったレコードを袋に入れる。
再び辺りを見回す。すぐには動かない。他のレコードを何枚か手に取る。そして戻す。
あいつは歩き出す。出口へ向かい歩き出す。声が耳に入る。
近くでレコードを探していたあいつと同じ年齢位の2、3人のグループからの声に違いがない。
あいつは店を出る。そのグループはあいつの後をつける。
あいつは気づく。つけられているのを。体がこわばり震える。心臓が高なる。
走りだす。後ろを振り返らずに走りだす。懸命に走る。あてもなく走る。
しばらく走るとようやく後ろを振り返る。誰もいない。そのまま走り続ける。
再び振り返るがやはり誰も追いかけてはいない。

あいつは通学路へ戻る。土手を降りると河岸へと近づく。
しばらく川の流れを眺める。周りには誰もいない。いつもと同じあいつ一人だ。
空を見上げる。真っ青な空に鰯雲が流れる。雲の流れを目で追う。
目を川へ落とすと歩き出す。もう一歩踏みだせば川に入る位置まで近づく。
あいつはただ川の流れを見つめる。口は一切開かない。
いつもの大人しい無口なあいつだ。いつも孤独なあいつだ。

あいつは右手の紙袋に入ったレコードを掴み上げると思いきり川に向かい投げた。
かなり飛ぶ。川に音を立て落ちる。既に影も姿もない。


あいつも一緒に流れて行きたいと思っているに違いない。。。




それでは又です。


読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「凶手」アンドリュー・ヴァクス著
研ぎ澄まされた全く無駄がない文体に驚嘆する。
物語のストーリーにはあまり重きを置かれてはいない。
文章の傑作という表現が良いだろうか。
重苦しい読後感を味わえる。


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 昨日はわざわざお越し頂き有難う御座いました。
 乾燥率は確実にクリアする予定ですブログあるはず。
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2008.10.7by 博多の森と山ちゃん



2008年10月06日

10月6日 時 (12)。。。



目の前にある差し出された手帳の内容を即座に把握するとこれで
解放されるとあいつは思う。
家族そして学校から離れられる。
不安と心配の生き地獄の毎日から離れ離れになるとの考えの安心感があいつを襲う。
それは青二の才あいつが全く世間を知らず又全く社会の構造を知らない
無知であるが故に思い立つ内容だった。





二人の刑事に校長室を出るよう指示され部屋を出るとその二人に付いて行く。
そしてそこは今まで入ったことのない畳敷きの部屋だった。
そこに3人とも座る。あいつはひとり。そしてテーブルを挟み対面側に刑事二人。
座ると即座に二人のうち一人が先ほど提示した手帳の中のページをめくり手を止める。
あいつは勘違いをしていた。ここで追及されるのはバットで打ちのめしたことだと思っていた。
ところが思いもよらぬ質問があいつにされる。
刑事の一人は手を止めたページをを見ながらあいつに質問する。


「君は〇月〇日この店でレコードを盗んだね。〇〇君と一緒に。」
あいつは何も言わない。
「一緒にやった友達の名前を教えてくれればもう帰っていいよ。」
あいつは何も答えない。
「友達の名前を言えばいいんだよ。君の名前も教えてもらって分かったんだ。」
とてもやさしい口調だった。脅しの態度は全くない。それどころか微笑みを浮かべている。
沈黙のときが流れる。あいつはただ下を向きテーブルを眺める。
「君が万引きしたのは分かっている。それは犯罪だよ。
この学校にはその犯罪者がたくさんいてね。君もその一人だ。
友達の名前を教えてくれれば帰っていいんだよ。
そして君は盗んだ店へ親と行って物を返し謝ってもらう。それでお店が許してくれれば
それでおしまいだ。それだと罪にはならない。
店の名前も調べてあるし既にその店には俺たちも行った。
何も心配しなくていいんだよ。一緒に万引きした友達の名前を教えてくれれば
それでいい。もう何人も名前を教えてもらった。
誰かな。教えてくれないか。」
あいつはうつむいたまま初めて口を開く。
「親には俺が万引きしたことを。。。」
「もちろん既に両親は共働きで家にはいないから会社に連絡した。もうすぐ来るんじゃないかな。」
あいつは驚く。
「えっつ。学校に来るんですか。」
刑事の顔の表情には既に笑顔はない。
「そうだ。友達の名前を言ってお袋さんと早く謝ってこないと。」


あいつはためらいもなくあっさりと答える。
「〇〇君です。」
「何年何組?」
「〇年〇組です。」
「分かった。やっぱりあいつか。」
目の前の二人が話し合う。
「もう帰っていいよ。職員室に行って担任の先生の所へ行きなさい。
そのうち君のおふくろさんが来るはずだかから。」
「それから二度とやらないように。今後やったら本当に取り調べるからね。」
あいつを睨みつける。


あいつは頭も下げすにすごすごと立ち上がる。部屋の引き戸を開ける。
廊下へと出る。戸をゆっくりと閉める。一言も何も言わずに。
職員室へと向かう。重い足取りだがいつもと変わらぬ足取りで歩く。
静かで冷たい廊下だ。あいつの足音が無性に響く。
あいつはいつもの平然として表情だ。無表情だ。


そして顔色が青白いのもいつも通りだった。。。




それでは又です。


読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「ボストン・シャドウ」ウィリアム・ランディ著
ノワールの傑作。
暗くつらくつい溜息をつく読後感が味わえる。
説明が少々くどい。それはまとわりつくような文章ではない。
しかし、暗黒小説が存分に味わえる。


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2008.10.6by 博多の森と山ちゃん



2008年10月05日

10月5日 時 (11)。。。



あいつは物心ついた頃から楽しみなどなかった。
常に恐怖と不安に覆われ目の前が晴れる気がすることなど皆無だった。
小さな頃からの両親からの暴力により人間不信そして対人恐怖症へと道のりは険しさなど
あるはずもない。
人と面等向かって話すことすら中々できず、なるべく目立たぬよう引っ込み思案で
いる事こそがあいつの生き方だった。
活発であるべき少年時代は無気力で何に対しても興味を示さない人間失格で
ある存在であった。





あいつは中学校へと進学しようと相変わらず大人しく無口であった。
それでも友達はできた。互いに他人を牽制し合い友人とは言えない仲かも知れない。
気の合う間柄ではないにしろある行動をする際は一緒だった。
いやそのために何故かしら集まる一風変わった関係だと言える。


その頃の中学校も荒れていた。
女性の先生には刃向かっていたし喧嘩沙汰は絶えなかった。
だが厳しい先生はいた。生徒をひっぱたくことなどしょちゅうだ。


体育の授業はサッカーだった。
あいつは足は速くサッカーと言う競技は自信があった。
それは小学生の頃は遊びでよくやっていた過去があるからだ。
あいつはゴールを決める。点数を取ったからと言って決して浮かれたりなどしない。
平然とボールを追い続ける。
あいつがボールを蹴ると皆ボールを追いかけ周りへと人が散らばり一人だけになった。
そこへ相手チームの3人組が近づく。
その内の一人があいつの後ろに近づき突然お尻に蹴りを入れる。
痛みが走る。後ろを振り向くが既に3人一緒に走り出した後だった。
あいつに蹴りを入れた一人が振り向きニタニタしながら「ざまあみろ」と言うのが
耳に入る。
それでもあいつは何もなかったのごとくボールを追い続けた。


既に日が暮れ周りは真っ暗だ。電柱の電燈の明かりのみがその住宅街を照らす。
あいつは待った。わざわざ電燈がない電柱の陰に隠れしばらく待った。
既にどの家であるかは探った。いつも自転車通勤である事も。
そして今日は学習塾で帰りが遅いことも中学生のあいつは丹念に調べた。

自転車の明かりが近づく。あいつに気づかずにそばを通り過ぎる。
目星をつけていた自転車だ。待ち望んだ自転車だ。
ブレーキをかける音が耳に入るとあいつは走り出す。
一目散にその目的物へ駆け寄る。
あいつは振り上げる。手に持っていたバットを大きく振り上げる。
ペダルから地面へおろしたばかりの右足に向かい振り上げたバットを打ち下ろす。
バシッと鈍い音とともにかすかなうめき声が聞こえる。
構わず同じ個所へ野球で低いボールを打つように思いきりバットを振り回す。
鈍い音が聞こえる。と同時に殴られた相手は自転車共々倒れる。
あいつは走る。住宅街の薄暗い電灯の明かりの元バット片手に懸命に走る。
ただ走る。誰にも出会わなかった。いや出会わなかったはずだ。
心臓は高鳴り呼吸は荒い。走りながら後ろを振り返る。
聞き耳を立てる。歩き出す。荒い呼吸を整えながら歩き出す。
ゴミ箱に隠し置いていたグローブを拾い上げると平然と歩く。
如何にも野球の部活動を終えた一人の少年のように。


あいつの尻を蹴りあげた人物はしばらく学校では見かけなかった。
あいつは顔色一つ変えなかった。
あいつの耳に入る。休んでいるのは足の骨が折れたせいだと。
いつしかあいつの顔はほころぶ。


授業の終わりに担任の先生があいつに声をかける。
「俺についてこい。」と言われる。
あいつは付いて行く。その担任の後を訝しげな顔つきで。
案内された部屋は校長室だ。
開けられた扉の向こうには校長先生と見知らぬ二人の人物が椅子に座っている。
扉で佇むあいつに担任は中へ入るよう指示する。
あいつはその二人へ近づくと相手は立ち上がりその内の一人が胸ポケットから出す。
「こういう者です。」とあいつの目の前に提示する。
それは生まれて初めて目にするものだった。
あいつはそれを眺めていると解放感と安心感に襲われ心地よくなった。。。




それでは又です。


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2008.10.5by 博多の森と山ちゃん



2008年10月04日

10月4日 最新式連続コンベア式汚泥乾燥機。課題は何なのか。。。



予定より早く乾燥テストができる環境が整った最新連続コンベア式汚泥乾燥機。
早速物を流しテストを行う。

確かに次なる連続コンベア乾燥機開発を目指し日夜試行錯誤の連続だ。
しかし、今回でようやくある課題を克服すれば更なる乾燥率改善に繋がることが分かった。
今最新乾燥機開発もいよいよ大詰めと言えるだろう。。。


同内容はこちらブログでも読めます。


















それでは股です。



2008年10月03日

10月3日 ものづくりは進んでいるのか。そして時 (10)。。。



最新連続コンベア乾燥機の乾燥テストができない日が続く。
来週早々には何とか再開できる目途はついた。
しかしそれに伴う出費は出来うる限る安価に抑えはしたが、この開発機である乾燥機へは
全て手だしであり非常に痛い。
次なるものづくりを続ける限りどうしても避けられぬ道なのか。

我が九州は福岡、博多の小さな町工場は他なるものづくりで慌ただしい。
急ぐが決して慌てず。体はてきぱきと動くが常に冷静であれっ!!


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あいつの両親への復讐であり仕返しである盗みは一度では済まない。
何度か繰り返す。それは一切ばれずに済んだはずだ。
それは必ず暗闇に目を慣らし真っ暗な世界を灰色へと塗り替え呼吸でさえ吐く息を
抑える。
毎回細心の注意を払い皆が寝静まった事を枕元から聞こえる寝息で確認し、決して
踵をつけずつま先だけで音を立てずに歩く。
手足の動作は機敏でありながら落ち着いている。
財布からのお金を寝巻のポケットにしまいこみ、もと来た道順の逆に忍び足で戻る。
自分の布団に入るとしばらくはそのまま聞き耳を立てる。
物音がしないのを確かめると机の引出を開け筆箱の中へと盗金の札束を
入れ込む。そして蓋を閉める。
その順序正しい行動は何度か繰り返し行われた。
盗みを終えた後は未だ小学生であいつは獣である暴力両親への警戒は
怠りなく小さな少年の目を凝らし両親の動作にいちいち注意を払っていた。

あいつは盗んだ金はたわいもないものへとつぎ込む。
まだ小さいせいもある。手に入れた金は大金ではなくせいぜいマンガ雑誌、ガム、チョコレートなど
近くの駄菓子屋で買った。口に入るものは全て胃袋へ押し込み、読み終わった漫画本は
道端へ放り投げ捨てた。一切家へ持ち帰る事などしない。

さすがに家に戻れば警戒はした。相変わらず殆ど両親とは口はきかなかったが
顔色だけは執拗に窺う。
相手の暴言の内容には耳を貸しその内容を子供ながらに吟味する。
無残なるか弱き少年への両親の暴力からは鍛えた素早い逃げ足で危険を察知したとたん
一目散に走りぬける。
あいつは今だに両親からの財布から盗みを働いた行為はいまだ気づいていないと確信を持つ。


寝床にはいるが目は冴え眠りにつけない。
枕元にある目覚まし時計の蛍光色の針の方向を確かめる。
掛け布団を外すと起き上がる。しばらく一点を見つめ目を暗黒に慣らす。
蒲団から体を出すとつま先だけでゆっくりと歩く。
両親の枕元へ辿り着くとしばらくそこで佇む。寝息の呼吸のリズムを耳に入れる。
乱れぬテンポを確認すると横を呼吸を止め静かに通り過ごす。
ふすまの取っ手に手をかける。ゆっくりと小さな両手で戸を滑らす。
開けられた空間に身を入れる。後ろを振り返るとふすまを両手でゆっくりと動かし閉める。
一呼吸置く。再び歩き始める。いつもの場所へ到着する。
そして目的の場所へ眼をやる。ない。ところがない。
そこにあるべきものがない。辺りを見回す。どこにもない。
そこに置かれてなければならない財布がない。あいつは辺りを探す。
突然脈を打つ速度が速くなる。心臓の鼓動が激しくなる。
体に力が入る。あいつは胸のときめきをよそに決心し戻り始める。
何も手に取らずポケットにも何も入れず自分の布団へと歩き始める。

ゆっくりとふすまを開けた向こうの両親の寝息をしばらく耳に入れる。
ふすまを閉めると後は自分の寝床へ向かうだけだ。
静かにゆっくりとかかとは着けずにつま先歩みのまま自分の寝床へと戻る。
仰向けに横たわり掛け布団を掛ける。
心臓の高鳴りが治まらない。体がこわばり手がかすかに震える。
いつしか涙ぐむ。涙は目尻を伝いそのまま枕へと染み入る。

あいつは今までにない孤独感と寂寥感に襲われる。。。。




それでは又です。




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読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「無頼の掟」ジェイムズ・カルロス・ブレイク著
面白い娯楽大作。
ストリーに起伏があり物語を存分に楽しめる。
ノワールでありハードボイルドでありサスペンスでもある。
暗黒小説特有の重く暗い読後感はなく読みやすい。
ちなみに女性が逞しいには万国共通なのだろうか。


 旧ブログ「もう悩みません。コンベア・産業機械」

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 ベルトコンベア式汚泥乾燥機
 
 
 コンベア、産業機械機器について詳しく書いている
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 久方ぶりの誰も読んでいないそこはかとないお話なので前回内容を少々繰り返しました
 ブログあるはず。
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2008.10.3by 博多の森と山ちゃん



2008年10月01日

10月1日 最新式連続コンベア式汚泥乾燥機。更なる改良を加える。。。



更なる改良を加えた最新連続コンベア式汚泥乾燥機。
これで上部加熱部の構造にかなりの手を加えたことになる。
あくまでも熱源は低圧飽和蒸気だ。
当初の加熱ローラーによる圧縮蒸気伝熱乾燥のみに、攪拌、蒸気熱風乾燥方法が追加される。
早急なる対応製作組み立て後早速試運転を開始した。ところがだ。。。




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わざわざ遠方よりお越し頂いたお客様の目の前で処理物を投入する。
コンベアのスチールベルトに載せられた物は順調に加熱部へと運ばれその姿は
見えなくなる。
後は乾燥後排出部より吐き出された加熱乾燥された物を待つだけだ。
出てくる。出たきた。先ずは小さな粒状のもの。次第に大きな乾燥されたものが
間近で睨み続けている皆の目の前に現れる。
ベルトで運ばれながら加熱乾燥されたものを次々とその乾燥機本体は吐き出す。
しかしそれ以降おかしい。投入されたはずの物が半分以上が現れない。
皆何も運ばれないただ進み行くベルトのみをしばらく眺める。
だが、出てこない。一向に運ばれない。排出されるべきさらに大きなものがなかなか出現しない。
待つ。ひたすら待つ。そううち職人がつぶやく。「ひっかかっとうばい。」
その職人は足早に乾燥機の点検口へと向かい早速それを開け中を覗く。
「やっぱりな。」職人の予想は的中する。
取り省かねば。諸悪の根源である引っ掛かり物を至急乾燥機より放りださねば
乾燥テストができない。
折角忙しい中遠方より時間を掛けお越し頂いた方々に多大なるご迷惑をおかけすることになる。
必死に取り除こうとしている職人の向こうからもう一人の職人が走ってくる。
大声を出しながら必死に形相で近づいて来る。
「機械が壊れたばい。」その顔面蒼白の表情は決断する決定打となる。
乾燥機本体が壊れたのではなく他の設備が動かなくなったのだ。
頭を下げお詫びをし今回の乾燥テストは何もできないまま終了となる。

今乾燥機はあくまでもテスト、デモ機として製作した。
目的は更なる乾燥率の向上目指した開発機としての色合いが濃い。
本来は汚泥乾燥を目的としているが要望により様々なサンプルを流している。
今回は処理物が汚泥とは全く異なるある固形物の乾燥を目指すべくお客様の
目の前でテスト乾燥を行おうとした。
その目的物に合わせできる限りの調整は行った。しかし調節範囲は限られている。
あくまでも今回の処理物の専用機ではないため出来得る範囲は制限を受ける。
それも大幅な改造を行ったばかりでありそのために時間を取られ事前に物を
流す猶予は一切残されてはなかった。
トラブルは起こった。テストはできなかった。
その解決方法は簡単であるが時間は掛かる。
今回は見送りその乾燥目的物にあった構造へと改造の上乾燥テストを行うことにする。

お詫びしたお客様をお見送りした後は乾燥機ではなく我が工場設備の機械の確認だ。
動かなくなった機械を前に取扱い説明書を見ながら点検をそして調整を行う。
何度運転スイッチを押そうと始動前にモニターにはエラーが出る。
一刻を争う。乾燥機を動かせないのでは改良後の乾燥テストを待っている方々へ
顔向けできない。
見切りをつけサービスマンを呼ぶ。しかし、結果は手の施しようがないとの事。
新品の金額を聞くが手が出せる額ではない。
早々手当たり次第中古を探す。以前購入した会社そしてネットで目星をつけると電話を入れる。
何件も。何本も電話を入れる。あった。中古はある。次は価格そして品質だ。
電話の内容を検討しどうするか回答を早々に出さねばならない。一刻を争う。

次なる不安心配で既にあいつの胸は詰まる。
機械設置後早々テスト開始するがその結果がどうなるか。
うまく行かねばいよいよあいつは首を吊らねばならないのか。
もし乾燥率が向上しないのであればあいつの町工場は吹っ飛ぶのか。
頭をよぎる。脳裏をかすめる。
もし今回うまくいかなければ。乾燥率が向上しなければ。
高鳴る心臓の鼓動に思わず掌を当てる。胸からの伝わる振動は次第に強烈になる。

あいつはひとり呟いた。
「次の構想は既にある。」と。。。


汚泥以外のご要望も多々頂きます。どうぞサンプル品お送りください。
先ずは弊社のテストデモ最新蒸気コンベア乾燥機で流してみます。




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他の製品も製作真っ最中。




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それでは又です。




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読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「ホワイト・シャドウ」 エース アトキンス著
結局作者の伝えたい内容が掴めない。
文章は不気味さが漂いノワールらしさが発揮されていたが。
ストーリーの起伏がなく悪く書けば物語ではなく新聞記事を読んでいる心地。

「雪月夜」 馳星周著
いわゆるいつもの馳氏独特のノワールワールド。
しかし、最後は登場人物の殆どが死んでしまうとは。
名作「不夜城」を超す作品を読むことはできないのだろうか。

「テキサス・ナイトランナーズ」ジョー・R. ランズデール著
ノワールではなくスリラー。
どこが面白いのか全く分からずじまい。
ノワール馳氏が解説を書いてはいる。
確かにとち狂った小説には間違いはないが。
虫唾が走るだけで得るものは何もない。

「守護者(キーパー)」 グレッグ ルッカ著
面白かった。
疾走感を存分に味わえる。
26歳での作品とは恐れ入る。
荒削りなところが又染み入る。
他の作品も既に購入手配済み。


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