« 2009年05月10日 | メイン | 2009年05月17日 »

2009年05月14日

5月14日 最新連続コンベア式汚泥乾燥機。次なる改良は。。。



特許出願済みの熱源低圧飽和蒸気のみの最新連続コンベア式汚泥乾燥機。
又しても次なる改良を行っている。それは如何なる内容なのか。。。




2009.5.14%281%29.jpg




同内容はこちらブログでも読めます。





乾燥機で乾燥させる処理物の多くは粘性があり付着性が高い。
その付着は乾燥機へ様々な影響を与える。

1)ベルトクリーナ(スクレーパ)の開発

弊社乾燥機はステンレス特殊合金板状のベルト使用のコンベア式乾燥機だが
乾燥処理後排出される際どうしても処理物の一部はベルトに付着
されたままになる。
そのためベルトより乾燥処理物を剥離させるために排出部にベルトクリーナ
(ベルトスクレーパ)を取り付けている。
従来、耐熱性ゴム板を利用したクリーナを取り付けていた。
ベルトを傷つけないようベルト材質より柔らかなゴム板を採用していた。
ところがベルトより乾燥処理物をこさぎ落とす役目を果たすゴム板は
摩耗が早く頻繁に調整の必要があった。

ベルトより乾燥処理物が外れないとベルトへ付着したまま進行する。
進行された処理物はベルト返り側リターン側へ運ばれいずれベルトより
下へ落ちる。
それが多く堆積すると除去するため掃除を行うことになる。
少ない回数であればよいが頻繁になると乾燥機の管理に手間取る。
又、ベルトより外れれば良いが付着したまま再度乾燥部へ運ばれ
本来の乾燥処理量を減らすこともあり得る。

ゴムベルトであればベルトクリーナ専門会社もあり既製品を利用すれば
良いのであり弊社も黒ゴムベルトコンベア製作時には採用する場合が多い。
ところがステンレス特殊合金板ベルトに使用出来得るクリーナに
既製品は存在しない。

そのため下記2点を重点的に考え今回製作した。
1)スチールベルトを傷つけない上摩耗しない材質の採用。
2)いちいち調整の必要がない自動調整仕様。

製作したその姿は写真の撮影内容だ。

特徴としては
1)クリーナ材質は非鉄金属。
2)自動調整用コイルバネの採用。
3)ベルトをなるべく傷をつけないようクッション、緩衝用にゴム板の取付。
4)接触面ベルトたわみに追随するようクリーナ面を細かく分割。
が掲げられる。




2009.5.14%283%29.jpg




2)加圧ローラクリーナ(スクレーパ)の開発

ベルトクリーナ同様乾燥処理物をこさぎ落とさなければならない
箇所に加圧ローラがある。
弊社乾燥機本体の大きな特徴は加圧乾燥、攪拌乾燥そして熱風乾燥の
3種類の乾燥手段を1台のベルトコンベア上で繰り返す事だ。
加圧乾燥とは加熱されたローラで乾燥処理物を加圧することにより
処理物が圧縮され薄くなる。そのことにより処理物へ間接加熱だが
熱が処理物全体に行き渡り万遍なく加熱され乾燥される。

ところが加圧ローラへ乾燥処理物が付着するとその付着した処理物により
本来加熱されるべき処理物への行き渡りにくくなる。
付着の厚みが増す度に加熱はできなくなる。
ローラへ付着した処理物を通して本来の乾燥物を加熱する事になる。
本来の熱が乾燥処理物へ伝わらなくなる。
そのため従来より非鉄金属板状のクリーナは取り付けていた。
又、加圧ローラは乾燥室内部取付のため調整ができないため
角線バネを利用し自動調整仕様で取り付けてはいた。
それでも粘着、付着性が強い乾燥処理物は加圧ローラへの接着が激しかった。

今回改良した点。
1)金属板を1枚ものを細かく分割した。
2)クッション、緩衝用にゴム板を取り付けた。
この2点を採用したことにより、ローラへのクリーナ削り面の追髄性が
向上し加圧ローラへの乾燥処理物の付着が僅かになった。

その内容が下記写真。




2009.5.14%282%29.jpg




他にも改良中の内容はある。いずれ紹介させて頂くつもりだ。


それでは又です。

読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「万延元年のフットボール」大江 健三郎著
予想通り全く理解できなかった。
名作とはやはり読者を試す作品なのだろうか。


 無料乾燥テスト行っています。お気軽にお声をおかけ下さい。
 最新式乾燥機開発

 ホームページ「研森.COM」

 メルマガ「もう悩みません。コンベア・産業機械」

 ものづくりの改良も永遠に続くのかブログあるはず。
 人気blogランキング


2009.5.14by 博多の森と山ちゃん