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2009年06月23日

6月23日 白河夜船。。。



夜明け前に目が覚める。
一度白河夜船から降りると再度乗り込もうにも難しい。
あいつはそのまま布団を抜け出し寝室とは別室の息子の部屋の学習机の椅子に
座り読書に耽る。
電灯の明かりがあいつの核家族の白河夜船を漕ぐのを邪魔しないようにとの
配慮からだ。




同内容はこちらブログでも読めます。





文字を追いながらもいずれ眠気が差す。
再び寝床につき眠る。そのまま眠らず出社してもよいのだが日中眠たくなる。
何度も経験した。夜明け前読書をしている時には一向に眠気はないのだが
出社後日中仕事中に眠気が襲う。
一旦襲われるといくらガムを噛もうと、周りを走りまわろうと一向に
利き目がない。
あいつにとって睡眠時間の確保は仕事時間の確保でもある。
そのため1時間以上の月明かりでの夜明け前読書は慎むようにしている。


期限は明日だ。
本日中には熱源蒸気のベルトコンベア式乾燥機の外形図そして仕様を取り纏め
なければ金額算出が間に合わない。
今回は乾燥サンプルテストはなしだ。
多分予算取りなのだろう。乾燥テストは後回しとの客先の意向だ。
過去の似たようなサンプルの乾燥結果を基に図面化する。
弊社常駐乾燥実験機で実際物を流し乾燥の具合を自分自身の目で見、
物を触り、感じると最も的確な図面が書けるのだが。
そうも言ってられないのだろう。事情は分かる。

二度寝のお陰で今日、日中はは眠気には全く襲われない。
過去描いた図面を引き出しその内容に変更を加えていく。
嵩比重が低いためなかなか本来の乾燥具合の感触を掴むのが難しい。
そうなるとやはりなるべく失敗がないよう自然と機器は大型化する。
重量以上に体積を重視した内容になる。
乾燥物の重量と体積比が大きいとなおさら乾燥テストを行いその結果に基づき
図面、仕様の提案を行たいのだがそうや問屋が卸さない。

一人ごちながらも外形図、仕様と作成終える。
後は金額算出なのだが細かい計算はしない。
市場価格、過去の経験での概算金額で出すつもりだ。
過去の実績があるのだから金額の数字には先ず間違いはないだろう。
それに弊社製品は特許出願済みの製品なのだから同じような乾燥機での
比較検討は先ずないだろう。
但し、熱源が余り蒸気、余剰蒸気の低圧飽和蒸気の乾燥機はいくらでもある。
スチールベルトコンベア式は弊社だけの製品であるし最近開発した
交差スクリュー式の弊社のみが製作しているはずだ。
いわゆる差別化を図っている訳だがこれらは開発機器であるから
日数と人手そして莫大な費用がかかっている。
開発費用が回収できるかは今後どれだけ売れるかに掛かっているかは
当たり前の事実だ。

現在弊社開発乾燥機はいずれも熱源は余り蒸気の利用を考慮し
低圧飽和蒸気だ。
ところが最近太陽光あるいはヒートパイプ利用はできないのかとの
要望がある。
いずれも化石燃料を使わない方法ではあるが電気が熱源となる。
電気乾燥となると現状ヒータあるいは熱交換器の利用はできる。
弊社乾燥機も熱源には蒸気併用であはるが電気のみを使用した
乾燥機の実績はある。
電気のみを熱源とした乾燥機は未だ開発していない。
開発にはとにかく金が掛かる。日にちも掛かる。人手も掛かる。
しかし、やらない事には他社との差別化は図れず即座に価格競争に巻き込まれ
儲からない日々が続く。
ふと思う。開発費用が捻出できなければ元の木阿弥ではないか。
いくら立派な製品を開発したとしても売れなければ儲かるどころか
あいつの零細町工場はいとも簡単に吹っ飛ぶ。
しかしあいつは分かっている。前者と後者に大きな違いがあることを。

熱源低圧飽和蒸気のみの乾燥機はこの先改良点の克服は必要だ。
今後熱源電気のみの乾燥機開発にも力を注がなければなるまい。
前者と後者の違いを存分に噛み締めるためにも。。。


それでは又です。




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2009.6.23by 博多の森と山ちゃん



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