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12月12日 コンベア式汚泥乾燥機。蒸気の状態。


我が社の特許申請済みスチールベルトコンベア式汚泥乾燥機で使用している蒸気。
この蒸気は水蒸気とも言える。
蒸気の状態を大きく区分すると湿り蒸気と過熱蒸気に分けることができる。


本日もしつこく我が九州は福岡、博多の町工場の我らが職人の様子ですばい。
何といよいよあの部品が完成ですかな。











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水を一定の圧力の下で加熱すると、ある温度に達すると温度上昇は停止し沸騰が始まる。
この時点での温度を「飽和温度」と言い、又この時点での水を「飽和水」と名付けられている。
飽和温度時から水蒸気、蒸気が発生し始める。
この蒸気を「飽和蒸気」と言う。

この蒸気発生温度については、大気圧、圧力と密接な関係がある。
通常水が沸騰する温度は100℃だがこの数字はあくまでも大気圧(1気圧=0.1MPa)の
状態であり気圧、水にかかる圧力により沸騰温度、沸点は変化する。
大気圧より高い圧力で水を加熱すると、水が沸騰する温度は100℃より高くなり、
大気圧(1気圧=0.1MPa)より低い圧力だと100℃より低い温度で沸騰する。
具体的な数字で表現すると、水にかかる圧力が0.5 MPa(ゲージ圧)のときの
沸点は、約159℃。
その時点での水の温度、飽和水の飽和温度は発生したの水蒸気の温度と共に
約159℃となる。

飽和蒸気が発生し始めるとしばらくは温度が上がらない。
しかし、ある時点で温度が上昇し始める。
飽和蒸気の状態の内容をさらに区分すると「湿り飽和蒸気 」と「乾き飽和蒸気」とに区分
される。
少しでも蒸気中に水分があれば湿り飽和蒸気であり一般的には「湿り蒸気」と呼んでいる。
この飽和湿り蒸気をさらに加熱すると蒸気中の水分が全くなくなりその時点での
蒸気を乾き飽和蒸気と定義付けている。
この飽和蒸気の状態時は加熱を続けても温度は一定である。

飽和蒸気の状態をさらに加熱すると温度が上昇始める。
つまり飽和乾き蒸気をさらに加熱すると温度上昇が始まり、その蒸気の事を「過熱蒸気」と呼ぶ。
過熱蒸気は大気圧で言えば温度が100℃以上の蒸気と言える。

蒸気、水蒸気の状態は、順序立てると
「飽和水」⇒「湿り飽和水蒸気」⇒「乾き飽和水蒸気」⇒「過熱蒸気」の水の加熱に従い
定義上変化すると言える。


参考文献:「絵ときでわかる熱工学」安達勝之・佐野洋一郎共著
参考サイト:株式会社ミヤワキ 用語集
       社団法人 日本ボイラー協会ホームページ




それでは又です。




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読破中。
「ながい坂(上)」山本周五郎著。
清貧を貫き壮絶な人生を送った作者の遺作。
じっくりと読むとです。


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 皆様いつもお世話になり有難うございます。
 やはり師走だブログあるはず。
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2006.12.12by 博多の森と山ちゃん



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