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7月2日 幻想。。。



疲れたのであろうか。
パソコンのキーボードを叩く手には力が入らず、唯ひたすら画面を眺めている。
両手の指先はキーボードのボタンの上に置かれたまま一向に押し込まれない。
一刻も早く完成させねばならない図面描きは一向に進まず倦怠感が我が身を襲う。

大きく背伸びをする。立ち上がると事務所の出入り口の扉までゆっくりと歩む。
アルミ製の扉の取っ手の感触はひんやりと心地良い。
この際はアルミの材質記号そして熱伝導率までの思いは至らない。
其の数字は必要とされる場合のみ威力を発揮されるべきであり、さりげなくそして
そこはかとない日常の暮らしでの深い探求は決して魅力的ではないはずだ。





扉を開け階段を下りる。
外は既に真っ暗だ。事務所前のアスファルトの道路へと踏み出す前に周りを見渡す。
どの会社の事務所も明かりが灯っていない。
そのためだろうか。道沿いの電柱の高い位置から明るさを醸し出している街灯に
ひときわ輝きを感じるのは。

私は事務所周りを歩こうかと考えた。何ら目的のない歩みだ。
気分転換のために最も手軽にそして効果的と思われる動作を試みようと考えた。
事務所前の道を川の方向へとゆっくりと歩む。
街灯に照らし出されたアスファルトの黒い道を当てもなく両足を交互に踏み出す。
目的、目標などなく体が向かう方向へただ我が身を任せる。

「雨が降っていたのか。」
其の雨は霧雨であり日中の大降りの雨とは全く装いは当然ながら異なる。
僅かにそして染み入るようなかすかな雨の勢いは我が身に注ぐのであるが、それこそ
乾ききった体をめがけてゆっくりとそして静かに麗しさを漂わるためかのように。
漆黒のけだるさを感じさせる梅雨時の湿気と暑さの融合の夕闇をいくらかでも
そこから解き放つが如くに。

目の先に見える。何かが見える。
歩み始めには全く気がつかなかった。いやそこには何もなかったはずだ。
私は気がついた。ほんのりと照らし出された暗闇の私の進む先に何かがあることに。
私は必死に眼を凝らしながら前へと進む。
次第に訝しさ、不審感以上に恐怖が我が身を襲い始める。
一体何であろう。
当初は興味のみで歩んでいるはずがその歩みに勢いがなくなって行く。
しかし、決して引き返そうという気は起こらない。
それどころか我が身はそこに引っ張られるように。
まるで大きな磁石で引き付けられている感触だ。
抵抗しようにもかなわない。
歩みを止めようとも決して止めることができない。
既に逃れることが出来ないそこへと向かわざるを得ない情況へと陥っている我が身への
恐怖心が領域は広がる一方だ。

どれだけ歩んだなど最早私には考える余裕すらない。
進むにつれそれははっきりとしてきた。
前進するその先にあるものは何であるかが自分の眼にはっきりと映し出される。

人だ。ぼんやりと漂っていた暗闇の中の陰影はどうも人のようだ。
次第に街灯の光にその陰影は明確な輝きを導き出し始める。
やはり人だ。その場でひたすら立ち尽くす人間であることに間違いがないようだ。
既に全身を恐怖で覆われた我が身は引き返すことも出来ないまま立ちすくむその人物の
許へと近づく。
自分の足では歩く感触などない。自分であって自分でない人物がある目的地へと
無意識のうちに進んでいる。
漆黒の暗闇の中に佇む一人のある人物に引き付けられるように、恐怖に慄きながら
ひたすら自由のきかない我が身をさらけ出す。
かすかな震えは決しておさまらない。総毛立っている感触が自覚でき体の力は
全く入らない腑抜けだ。
お構いなしに引き付けられる我が身の眼に映り出す。
視覚は容赦なく刺激する。
否応なしに近づく。近づくにつれ恐怖は驚きへと変化する。
体全身を覆い尽くしているはずの恐れは次第に驚愕の心地へといざなう。

驚く。やはりそれはどうしようもない事実だ。
驚くべくして驚く。驚愕するためだけにまるでここまで歩んで来たかのように。
思わず叫び声を上げそうになる。
両目は大きく見開き口は大きく開けたままだ。
必死に抑えた叫び声は呻きへと変わっていた。
「一体。何故。」「何故目の前に。。。」




それでは又です。


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読破中。
「脳と仮想」茂木健一郎著


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2007.7.2by 博多の森と山ちゃん



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